ただのメモ帳

またーりとした日常の記録

ドラえもん学

2010-03-07 00:42:07 | 日記
今日は一日中雨。
昨日ブックオフで買った「ドラえもん学」を、家でおとなしく読む。

横山泰行(よこやまやすゆき)、”ドラえもん学”、PHP新書


この本は、著者の主観で、漫画としてのドラえもんの歩んできた歴史が書かれている。
全3章構成。

第1章:ドラえもんの来た道
漫画としてのドラえもん誕生の経緯が書かれている。
経緯よりも、ドラえもんの作者である藤子・F・不二雄(本名:藤本 弘(ふじもと ひろし))先生についての話に興味をもった。
藤本弘先生は、安孫子素雄(藤子不二雄?)と共に藤子不二雄としてコンビを組んでいたが、
1987年にコンビを解消し、藤子不二雄?として活動を始めた。
しかし、約1年後、トキワ荘の仲間だった石ノ森章太郎の助言によって藤子・F・不二雄に改名した。

ドラえもんの経緯の方は、年表が少なく、羅列ばかりだったのでわかりづらかった。

第2章:「マンガ世紀」のドラえもん
主に世界各国のドラえもんについて書かれている。
ドラえもんはアジアでは人気があるが、欧米、特にアメリカでは人気が薄い。
その理由は以下の通り。
『のび太は困ったことがあると、すぐにドラえもんに頼る。成長した様子もほとんど見られない。
自助努力と進歩という米国的二二大価値観からすれば、容認しかねる。』
つまり、欧米諸国は子供の自立精神を伸ばすため、
ドラえもんのような漫画は子供に悪影響を与えると考えているようである。
反対に、台湾や韓国などでは、日本初ということを知らない人が多いという事実がある。

第3章:あらすじで読むドラえもん
漫画のあらすじから、主要登場人物の特徴をまとめている。

ドラえもんの役割:
ドラえもんがいなかったら、のび太は将来、多額の借金を残して死に、孫の孫に当たるセワシを苦しめることになる。
セワシはドラえもんを野比家に派遣して、のび太の運命を好転させる計画を立てた。
ドラえもんは、野比一族の将来を変える希望なのである。

黒いのび太と白いのび太:
のび太の中には、怠け心を持った「黒いのび太」と頑張り心を持った「白いのび太」が存在する。
しかし、白いのび太はひ弱であり、昼寝したい、遊びたいなど、怠けようとすると、
白いのび太は黒いのび太に簡単に負けてしまう。
ドラえもんが繰り出す道具により、黒いのび太にブレーキをかけ、白いのび太を鼓舞している。

しずちゃんの優しさ:
大長編ドラえもんでは、しずちゃんの優しさが顕著に描かれている。
しずちゃんがいなかったら、ドラパーティー全滅してることが多々ある。
「のび太の海底鬼岩城」ではポンコツの水上バギーに、
「のび太と鉄人兵団」では敵側ロボットのリルルに心を通わせた結果、
共に全滅から救っている。
映画ドラえもんでラスボスを倒すのは、のび太やドラえもんだけではないのである。

ドラえもんの作中には、地球環境や戦争、絶滅危惧動物にまつわるエピソードなど、
現代社会の問題となっている話や、考えさせられる話が取り入れられている。
子供の頃は何も考えずに読んでいたが、今思い返すと奥深さに感心する。

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