YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

ウェールズの旅~クラブの舞台にもう一度立つ

2021-09-15 07:00:21 | 「YOSHIの果てしない旅」 第5章 イギリス
   △モーガン家から近いヘンドリッドの滝(PFN)

・昭和43年9月15日(日)曇り(クラブの舞台にもう一度立つ)   
 ウェールズ最後の日になってしまった。あれ程に来て見たかったウェールズ、8月30日に来て早2週間、矢の如く過ぎてしまった。
今後の私の旅について、ウェールズをヒッチしながら考え、迷った末にある方向性を見出した。それは「私の旅の原則を行動、実行に移す」と言う事であった。具体的に④⑤を実行する為、そしてM&M乗船券を航空券購入にも併用出来るようにするため、もう少しロンドンに滞在する事に決めた。
 午前、午後、私はモーガン家で静かに過し、そして夜はコロブレンの社交場のクラブで過した。
司会者の指名により再度、私は舞台に上がった。誰か大戦中に日本兵から聞いた事があるかもしれないと思い、「同期のサクラ」を歌った。反応はなかったが、過去の敵対関係から日英が、益々友好を深める事を希望したのでした。司会者の方から感謝の言葉とクラブから記念として立派なお財布を戴いた。
 この前、ビールの件でコロブレンの人達に傷つく様な事を言ってしまい、私の失敗であった。しかし、クラブに集まった人達から友好的に受け入れて貰い、お陰様で彼等と共に楽しく過ごす事が出来て、本当に来て良かったと思った。
 ウェールズの夜は静かに過ぎて行きました。そして寝てからもヘンドリッドの滝の音が今夜も子守唄の様に聞こえるのでした。


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