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コンピュータ

2010-12-27 14:38:39 | 日記
コンピュータ

私は、今、他社ベンダのUNIX系OSを搭載したサーバ、スーパーコンピュータのソフトウェア・サポートサービスのお仕事をしている。前の部署では、C++コンパイラの開発に従事していた。現部署では、コンパイラ製品(C/C++/Fortran)に加え、OS、Java、仮想化、クラスタ系ソフトウェア製品のサポート・サービスを手がけている。

私が入社したときは、Windowsもなかったし、インターネットや今のような携帯電話やメールもなかった。せいぜいMacが使い物になるぐらいだった。その当時、今のようなデジタル時代を一体、誰が予想しただろうか。あまりに速い時代の変化についていくのが精一杯だ。しかし逆に捉えれば、デジタル時代の変遷期を体験してきた貴重な存在とも言える。

私は大学で数学を学んだ。それも理工学部ではなく、理学部の。必要なのは、紙とえんぴつだけ。コンピュータの知識なんてものはゼロだった。OS、CPUという言葉すら知らなかった。今を思えば、よくこの仕事を選んだものだと不思議に思う。

配属当時は「使えねーやつが入ってきた」と言われ、誰も面倒など見てはくれなかった。「何か仕事は。」と言っても「おまえは本、読んでればいいんだっ!」と足蹴りされ、そんな状態が半年ばかり続いた。しかし、なめられるのがくやしい私は、一生懸命、勉強した。OS、シェル、コンパイラ、プログラミング言語、コンピュータ・アーキテクチャ、片っ端から本を読み倒した。ここで、私は数学魂を発揮したのだ。

大学では、微分幾何が専攻だった。理由はゼミの教授の中で一番面白くて、授業が楽しそうだったから。当時は、アインシュタインの相対性理論が流行しており、その理論の記述言語というべきものが微分幾何だった。しかし懇意になったゼミの教授からは、位相幾何学や数学基礎論(ゲーテルの不完全性定理等)などの本も紹介してもらい、独学で勉強した。毎日、本を開き、定理の証明ばかり読んでいた。難解な記号が並ぶページに頭を抱えながら読み進めていく。そんな生活を毎日送っていた私にとって、コンピュータの本を理解することは、そんなに難しいことではなかったのだ。

今、コンピュータの技術は多様化しており、湧き水のように止め処なく、様々な形をとって世の中で活躍している。きっと、これからもどんどん新しい技術が出てくることだろう。今や、単独で用いられる「コンピュータ」という言葉は、死語に近いのではないかと、そんな気がする。

その中で紀元前500年前に発見されたピタゴラスの定理は、今でも学校で教えられ、その美しさは今でも変わらず、みずみずしいままだ。今、私は数学の凄さをまざまざと感じるのである。(数学については別途記載予定。)
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