ものしりシリシリ

クイズでさまざまな知識と教養を身につけよう

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声

2019-05-29 09:59:47 | 日記
Q24 平家の栄枯盛衰を描く平家物語の冒頭は次の一節で始まります。
祇園精舎の鐘の声、(  1  )の響きあり
沙羅双樹の花の色、(  2  )の理をあらはす
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ

(   )に入れる語を選んでください。
A 盛者必衰(じょうしゃひっすい)
B 諸行無常(しょぎょうむじょう) 


答え 1B 2A
平家物語は、全てのものは一定ではないという諸行無常の思想をもとに書かれています。
「祇園精舎」はインドで釈迦が説法を行った寺院。
「沙羅双樹」はインドの落葉性高木で5~7月に白やクリーム色の小さな花をつけます。

読み方は
ぎおんしょうじゃのかねのこえ、しょぎょうむじょうのひびきあり
しゃらそうじゅのはなのいろ、じょうしゃひっすいのことわりをあらわす
おごれるひともひさしからず、ただはるのよのゆめのごとし
たけきものもついにはほろびぬ、ひとえにかぜのまえのちりにおなじ

香炉峰の雪

2019-05-19 15:08:16 | 日記
Q23 枕草子の第二百九十九段に「香炉峰の雪」についての文章があります。これは次の唐の詩に由来するものです。
日高睡足猶慵起   日高く睡り足りて猶ほ起くるに慵し
小閣重衾不怕寒   小閣に衾を重ねて寒を怕れず
遺愛寺鐘欹枕聴   遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き
香炉峰雪撥簾看   香炉峰の雪は簾を撥げて看る
匡廬便是逃名地   匡廬は便ち是れ名を逃るるの地
司馬仍為送老官   司馬は仍ほ老を送るの官為り
心泰身寧是帰処   心泰く身寧きは是れ帰する処
故郷何独在長安   故郷何ぞ独り長安に在るのみならんや

作者は唐の三大詩人と言われますが次のどれでしょうか。
A 杜甫
B 李白
C 白楽天


答え  C 白楽天
白楽天が長安の中央政府から匡盧に左遷された時に作った詩。
意味は
日が高く充分に眠ったがまだ起きるのが億劫だ。
小さな家で布団を重ねているので寒さなど恐くない
遺愛寺の鐘の音は寝たまま枕をかたむけて耳をすまして聞き、
香炉峰の雪はすだれを跳ね上げて見る
匡盧は俗世間の名声から隠れ住むにふさわしい場所であり、
司馬という閑職も老人が余生を送るにちょうどよい。
心安らかで身も無事であることこそ安住の地であり、長安だけが故郷ではない。

読書ひゃっぺん

2019-05-06 09:53:10 | 日記
Q22「読書ひゃっぺん」とは、難解な文章でも繰り返し読めば意味が自然と分かってくるという意味の熟語です。正しい漢字を下から選んでください。
A読書百遍
B読書百編
C読書百篇

答え A読書百遍
中国の「魏志」董遇伝にある「読書百遍意自ずから通ず」(どくしょひゃっぺんいおのずからつうず)を略したもので、董遇が弟子に何度も読書するよう諭したことばです。最初は分からなくても何度も読んでいると自然と分かってくるというのは私も最近実感するようになりました。