インターネット小麦句会(1月分)
おひとり一句を『麦』句会報に掲載しています。
1月分は以下のとおりです。
淑気満つ始発電車の連結器 春生
鉄骨の幾何学模様年新た 珠子
山茶花咲く父母在りし日も亡き今も アゼリア
元日の常と変らぬ散歩道 餡子
釣糸を垂れて目深に冬帽子 泉
風の夜の厠は遠し雪女郎 幹夫
深夜バス最後尾には蜜柑箱 あちゃこ
初恵比寿深川めしをかつ込んで アネモネ
子等の曳くリヤカーとんどの藁を載せ 仙翁
深々と礼に始まる初将棋 多実生
煤逃げのターミナル駅人恋し 道人
カスバとは凍つる夜ついはとバスか 吾郎
元朝や雀に日課のパンの屑 瞳人
年の暮娘に繋ぐ母の味 瑠璃
山茶花の空なら逃げる道がある 宙虫
冬の暮メトロポリスを猫走る ちせい
鉄路交差貫いてゆく去年今年 敏
着ぶくれて群れをはぐれし深海魚 ルカ
数え日のヒーコーキ雲に帰る人 藤三彩
冬夕焼見たくて電車乗り過ごす まきえっと
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