武道のハードカバー本
を紹介してきた流れで
「 ステッキ術 」
江連力一郎 著
(壮神社)
↑
昭和7年に刊行された
ものを復刻した版だが、
復刻版自体が既に超稀少本。
ハード
カバーで
なかなかの
ものだ
武道家が「江連」と
聞いて
ゴルファーを連想する
ようでは、
ちと情けない。
結構いい男
ですが
(石川啄木
かなんか
に見える?)
職業は
北海の海賊
ロシア船を襲い、
ロシア人を何人も
首ちょんぱしてしまった
という人です。
剣道五段、柔道五段、
空手四段、棒術、槍術、
居合術、手裏剣術、
鎖鎌術、古式泳法、馬術、
ピストル等々の名手。
刎頸の友をパルチザンに
殺されたため
義憤を感じてロシア人を
殺しまくった。
相当なことをやった
お方ですが、
懲役20年だったのが、
恩赦で刑期を5年ほどで
終え、
以後は満州の開拓に
力を尽くしたとか。
ステッキ術(短杖術)
といえば、
武道界では内田流が
著名ですが
わしは、
内田流のことはよく
知らん。
本書は、素人でも
護身用のステッキ術
が学びやすいように
練習方法なども
書いてあり、
非常に親切な本。
武道経験者が、
この本に沿って、
ステッキ術を練習しと
けば
歳を取ったときの護身術
としても、
かなり有効だと思う。
写真で見る限りでは、呉服屋の若旦那といった風貌の氏が
武道の達人で何十?何百?の露人を・・・今なら、現役時代のカレリンと
戦わしてみたかった。