デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

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昭和最大の武道の達人は誰か?(剣道 vs 合気)

2013年11月12日 | 武道・武術

昭和最大の

武道の達人

言っても

昭和の時代だけ

活動していた

武道家だけを

考えても意味がない

ので

昭和の時代に最も

活躍した、

あるいは最も長く

活躍した時代が昭和等々

ある程度(かなりの

程度?)ファジーな意味

ではある。

また、

私の頭の中にある資料

だけでの私独自の判断

であり、

手前勝手な妄言である

可能性も多大?なので、

その辺は御容赦を。

 

なお、ここで言う

ところの武道の達人

の意味は、

 

通常では若者と同等

に戦うことなど

考えられないような

高齢になっても

若者を手玉に取る

ことができたレベル

 

のことである。

 

ということで、

昭和最大の武道の達人

候補を勝手に

二人に絞りました。

剣道十段範士 

持田盛二師範

 

大東流合気柔術宗範 

佐川幸義師範

 

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   ↑

右は、

講談社

「昭和の剣聖・

 持田盛二」

(舩坂弘 著)

 

左は、

合気ニュース

「合気修得への道」

(木村達雄 著)

 

佐川宗範の達人ぶりは

武道家の間では著名な

話ですが、

持田範士の達人ぶりも

人間ばなれしています。

(戦前や戦後間もなく

 の頃は、

 持田範士の方が

 圧倒的に著名人

 でしたが)

 

上記写真の舩坂師範

の著書によると、

持田範士の達人ぶりは、

年齢80歳持田範士

対して、

当時剣道四段だった

作家の三島由紀夫氏が

自由稽古を挑んだが

竹刀は全て空振りで、

かすりもせず、

その次に、

剣道教士六段・居合道錬士

・銃剣道錬士の

舩坂師範が挑んだところ、

開始早々に面を決められ

舩坂師範

 「光の早さで」と

 表現している)

その後は何をしても

持田範士の体に触れる

こともできず、

防具の付いていない

ところでも何でも

いいから

とにかく竹刀を

持田範士の体のどこかに

触れさせたいと思っても

全然ダメだったという

ことだ。

最終的に、

舩坂師範は、

全身がびっしょりと

汗にまみれ、

乾き上がった喉が

ヒッーヒッーと音をたて、

足許がふらつくだけの

状況になったと。

舩坂師範は、

「お恥ずかしい話だが

 剣道教士六段、

 半世紀になんなんと

 する年月

 鍛え上げたと思った

 私の実力とは

 一体何だったのだろう。

 まるで巨像の前で

 小鼠が、

 ばたばた手足を動かし

 泡くらっている

 ような情景ではないか。

 全く手も足も出ない

 現実に当面して、

 私は限りなき修練道

 の深さと、

 それへ到達する道の

 どんなに遠いことかを

 強くしらされ、

 己の剣の境地の浅さ

 未熟さを悟らされて

 いた」

と述懐しておられる。

 

また、

昭和最後の範士八段 

松原輝幸師範は、

著書「最強の剣道」

全日本剣道選手権に

福岡県代表として

決まった当時(年齢30歳)、

81歳持田範士と稽古した

体験を語っている。

「私は中段に構え、

 間合いを詰めて

 いった。

 得意のメンに出て、

 行ける!と思った

 瞬間、

 持田先生がサッと

 動いた。

 私の竹刀は空を

 切り、

 持田先生のコテが

 当たった。

 その後も、いくら

 攻めても、

 自分の竹刀が

 当たらないので

 ある。

 持田先生は自分から

 先に打ってくることは

 なく、

 踊りのようなしぐさで

 こちらの攻めを

 避けてから、

 打ってくる。

 あたかも、

 心が読まれているか

 のようだった。」

とのことである。

 

思うに、佐川宗範の技も

人間離れしているが、

佐川宗範の技は、

昔に高弟であった

吉丸慶雪師範が述べている

ように

相手に手を握らせたり、

衣服を取らせたりという

限定状況の技で

あったのに対し、

持田範士は、

若い剣士や練達の剣士が

自由に打ち込んでくる

状況における技という

違いがある。

 

また、持田範士は、

公開の試合や稽古を

数多くされており、

他人からいくらでも

研究される立場にいた

のに対し、

佐川宗範の場合は、

大東流の秘密主義により、

他者から研究され難い

状況にあったという違いが

ある。

 

さらに、

柔道や空手といった

素手武道の場合には、

相手がいくら達人と

言われている人であっても

70代、80代の老人に

対しては

無意識のうちに遠慮

というものをして

しまいますが、

剣道の場合は、

通常は相手が老人で

あっても

本気でかかっていく

場合が多いでしょう。

 

このような事情に鑑み、

昭和最大の武道の達人は、

剣道十段範士持田盛二師範

考えたい。

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