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中央大学 VS 東京大学(その47:売れてる基本書対決(民事編))

2015年11月17日 | 中央大学 VS 東京大学

中央大学 VS 東京大学

その47は、

売れてる基本書対決(民事編)

 

すなわち

 藤田広美 VS 内田貴

 

 

いずれも学者の書いた基本書

として非常に売れているらしい。

 

「講義 民事訴訟」

 (東京大学出版会)

「解析 民事訴訟」

 (東京大学出版会)

「民事執行・保全」

 (羽鳥書店)

「破産・再生」

 (弘文堂) 

以上、藤田広美 

   VS

「民法Ⅰ 総則・物権総論」

 (東京大学出版会)

「民法Ⅱ 債権各論」

 (東京大学出版会)

「民法Ⅲ 債権総論・担保物権」

 (東京大学出版会)

「民法Ⅳ 親族・相続」

 (東京大学出版会)

以上、内田貴 

 

藤田広美先生(1962年生まれ)

は、中央大学法学部卒。

私と大学の同期だ。

裁判官任官後、弁護士登録し、

琉球大学法科大学院教授と

なった。

講義 民事訴訟解析 民事訴訟

について、

中央大学卒の藤田先生が

なぜ東京大学出版会から

基本書を出しているのか

その事情は知らないが、

東大出版会に先見の明が

あったということか。

とにかく

藤田先生の各基本書が

売れまくっているのは

事実のようだが、

最近は、

私が辰巳法律研究所で講義を

受けたことのある

和田吉弘先生の

「基礎からわかる民事訴訟法」

やや押されているようだ。

 

内田貴先生(1954年生まれ)

は、東京大学法学部卒。

内田先生の基本書も

売れまくっており、

私も司法試験受験の際には

民法の基本書として利用した。

体系の編成が東大での講義の順番に

合わせてあるが、

これが民法を分かり易くするか

どうかは何とも言えない。

(私としては、順番を工夫するより、

 初心者はとにかく民法全体を速く

 さっと概観することが重要と思う)

判例を用いた解説が豊富で

判例百選の簡易な解説書としても

使える。

なかなか便利な本だったが、

新司法試験になってからは、

要件事実論を前提とした基本書が

多数出たため、

司法試験受験本の中には、

内田民法の時代は終わった」

というようなことが

書いてあったりする。


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