中国武術と日本武道を
書籍によって対比していく企画。
私の蔵書は、
そんなに大したことはないが
それでも、
この企画で紹介する書籍群によって
中国武術と日本武道の
思想・理合・技法・奥義(極意)などが
ほぼ明らかになることは間違いない。
その1は、
古くに出版された「図説歴史書」対決
図説中国武術史(松田隆智 著)
対
図説・古武道史(綿谷雪 著)
図説中国武術史は、
本場中国でも
「中国武術史略」のタイトルで出版され、
松田老師が馬賢達老子と知り合うきっかけになった
記念誌的書籍でもある。
図説・古武道史は、
名著「武芸流派大事典」の編者である綿谷氏の著書。
武芸流派大事典と重なる記述も多く、
また、古武道のうち
対人的格闘武技のみを取り扱っているため
重要な古武術である弓術・馬術・水術・
手裏剣術・忍術・砲術などについては
全く記述がない。
対人的格闘武技についても、
かなり剣術にかたよっている面はある。
ただ、古武道史の資料として
一級品の書籍であることは間違いない。
なお、本書は最近になって新装版が出ている。