2020.2.16 高知マラソンに行ってきました
55歳男性 数年前、背部の粉瘤を東京のクリニックで くり抜き法と思われる手術を受ける。
1年前より同部に違和感あり、当院を受診されました。
単純な粉瘤の再発と思われましたが、超音波検査で、変形した再発粉瘤と診断。
瘢痕や癒着が強く、剥離が難しかったが、注意深く剥離し摘出しました。
再発した粉瘤が前回の手術時に出来た瘢痕で首を絞められた状態で互いに大きくなったものと思われます。くり抜き法で皮膚を縫合せずに治されると、その痕は線維化が強くなります。再発すると、非常に取りにくくなります。2度手間で,しかもキズ跡が大きくなります。
この患者さんは1度も化膿したり、赤くなったことが無く、「簡単に手術で治ります。」と言われて縫合もされず、数分で終わったとの事です。
くり抜き法をうける場合はよく説明を聞いてからにしましょう。
超音波検査なしでの手術説明なら迷わず他院を探しましょう。
超音波検査の必要性について
へそ抜き法について
参考にしてください
耳たぶの粉瘤です。
県外の某基幹病院で「耳たぶを落とさいと、とれない」と言われ、当院を受診されました。
超音波検査で粉瘤と診断し、炎症の無いことをを確認し、余分な皮膚と粉瘤のみ摘出しました。
1週間後、再診時写真です。耳は普通の形になりました。
炎症を起こした粉瘤です。
切開排膿も考え、小切開法施行。少し剥離後、袋に小切開を加え、内容物を少し排出、膿も出て、袋をがちいさくなったところで、深部に剥離を続け、全摘出しました。
袋の大きさは1.5x1cmm、皮膚の切開は約5mmですみました。
キズ跡は殆どわかりません。
炎症を起こしていても、まずは考慮してもいい方法です。
しかし、炎症を起こした粉瘤の治療の基本は:腫れが引くまで待つか、切開排膿です。
常には期待しないでください。