2019年9月10日
今回のゲームは「イングレス」です。
おそらく皆様には聞き慣れないゲーム名だと思います。
これが「FF11」と最高の相性なのです。
イングレスの名前を知らない方も、発売された時テレビで大騒ぎされた人気ゲーム「ポケモン GO」の名前はご存知のことと存じます。
実はこの2つは姉妹のような関係にあります。
作っている会社が同じなのです。
アメリカの「ナイアンテック社」と言い、日本の「ポケモン社」と一緒に作っているのが「ポケモン GO」で、アメリカで出したのが「Ingress」になります。
グーグルマップ、グーグルアースを作った人達がゲームの形で提供したのがIngressで、ゲーム人口で言えば、世界ベースでは恐らくトップのゲームです。
例によってネット情報を掲げます。
★『Ingress』(イングレス)は、スマートフォン向けの拡張現実技術を利用したオンラインゲーム・位置情報ゲーム。
ゲームのコンセプトは陣取りゲームである。
プレイヤーは「青と緑」2つの陣営のうちのどちらかに属する。
世界各地に存在する「ポータル」を自陣営の所有とし、ポータル同士を「リンク」して三角形を描くと、その内側が「コントロールフィールド」と呼ばれる自陣になり面積によって得点が加算される。その合計値を競う。
最大の特徴は、ゲームフィールドが現実世界そのもので、現実のGoogle マップによる地図だということである。
ポータルは全て世界中に実在する建造物やモニュメントなどに割り当てられており、ゲーム中でポータルを確保するためには、実際にその場所まで行かなけ ればいけない。
そのため、スマートフォン上で衛星測位システム(GPS)機能を有効にすることがプレイの前提となっている。
スマートフォンでインターネット接続と位置情報の取得ができれば世界中どこでもこのゲームをプレイすることができる。
現実世界で展開されるというゲームの特性上、周辺地域のプレイヤーでコミュニティを形成したり、オフラインミーティングが活発に行われている。
プレイヤーは緑の「エンライテンド」か青の「レジスタンス」どちらかの陣営の「エージェント」となり、自らのスマートフォンを「スキャナー」として用いる。
スキャナーで各地に存在する「ポータル」を探し出し、それらをリンクさせて「コントロールフィールド」を作り、その範囲内にある地域に住む人々を支配下に置く。
最終的には、同じ陣営に属する他のエージェントと協力し、全世界を守る(または解放する)ことが目標である。★
Pokemon GOにはポケストップと言うポケモンが出現するポイントがありますが、このストップがIngressの陣地取りの要にあたるポータルとダブります。
例えば峰竜太の家は非常に奇抜な形をしていてポケストップになっていますがIngressではポータルになっています。
同じ会社が作っているので当たり前とも言えますね。
Google マップ上でポータル前まで行かなければならないため、ゲームを開始すると驚くほど歩かされることになります。
これがsouzouがFF11と相性が良いといった理由です。
FF11はブログ「走らなくていいの?」に書いたように、ゲームの中でひたすら走り続けますが、実は中の人は1歩も歩いていません。
ゲームに熱中すればするほど、中の人は運動不足に陥ることになります。
一方Ingressは1つのポータルを焼き取り、自分のものにすると、あと50メートル歩けば次のポータルが手に入ります。
そしてこれも取って家に帰るつもりだったのが、マップを見ると20メートル先に次のポータルがあります。
この3つ目のポータルを自分のものにして結べば大きな三角形の陣地が緑になり、高い点数をもらえます。
こうして万歩計を見ると、いつの間にか8000歩も10,000歩も歩いてしまっているのです。
完璧な室内ゲームと完璧なアウトドアゲーム。
これが相性がいいと言った理由です。
このゲームを教えてくれたのもバンブー先輩です。
FF11引退の後Ingressとパズドラにつないだようですが、当初souzouの住む環境を見て、だいぶ心配したそうです。
というのも周りに強い青メンバーがいて、10キロ四方が完全に青の支配地だったのです。Ingressではこれを水没といいます。
ちなみに全面緑の場合は緑化です。
イングレスを教えるのはいいが、家の近くのポータルを焼き取ってもすぐに青さんに取り返されてしまうので、やる気をなくすのではないかと思ったとのこと。
それなら青で参入すればいいではないかと思いますが、実はダメなのです。
Banboo先輩が既に緑で確定しているので、souzouが青陣営で参入すると、会社の回りのポータルを先輩と取り合う事になってしまいます。
同じ緑なら「強化」といって、先輩が焼き取ったポータルをsouzouが守りのアイテムでそのポータルをより強くする事ができるので、同じ陣営が必須なのです。
しかし先輩の心配は杞憂に終わりました。
FF11で運動不足を感じていたsouzouは、嬉々として焼き討ちに励み、青さんがあきれる位、取っても取ってもすぐに焼き取るため、根負けしてsouzouの名前のポータルには手を出さなくなくなり、どんどん緑化が進んだのです。
souzouと共に相前後してもう1人強力な緑メンバーが近隣に現れたため、今ではかつての水没エリアは完全に緑化され、Banboo先輩に「あそこをよくこれほど緑化出来たねー」と感心された程です。
ここでこのゲームが何故これほど面白いのか?
souzouが感じた理由を挙げてみたいと思います。
『その1』 GPSによる仲間意識
FF11で説明するのが一番早いかもしれません。要はリンクシェルです。
こちらではハングアウトという集りがあります。
GPSによるポータル情報なので、焼き取ったとき、そこにsouzouがいることが一目で分るのです。
souzouがいくつかのポータルを青さんから焼き取ったとき、オートバイに乗った緑のベテランさんがアクセスしてくれました。
「souzouさんですか?」「イングレスやっておられます?」
ポータルの前であっという間に捕獲されてしまいました。
そのままハングアウトに勧誘されて、週末には駅前の飲み屋で10人もの仲間と楽しく話し合っておりました。
まだ弱い武器しか稼げないsouzouが、この席で、弱い防具(レベル4強化材)100個と最強爆弾(レベル8爆弾)100個を交換して貰う事ができました。
その翌日青の大将格の人とのワンコ戦争(一つのポータルを取って取られてのワンコ蕎麦のような繰り返しをその場で延延続けること)で100発使い果たすというはなれ技をやってのけることが出来たのはこの集まりのおかげです。
ワンコはお互いの武器防具が無駄に無くなってしまい、たとえ勝っても一つのポータルが手に入るだけなので、通常はすぐにお互いに避けて別れてしまいます。
ワンコを続けるのはたんなる意地の張り合いにしか過ぎません。
しかしこの戦いでは弱いsouzouが、最強の8爆弾100発を使い切るまでとことん闘って勝ってしまったのです。
この日以降souzouのポータルは少しずつ増え始めました。
Banboo先輩によると「地雷を踏む」という言葉があるそうで、青さんにとってsouzouの名前はこの戦いから「地雷」と認識され始めたのかも知れません。
GPSによる仲間の存在、FF11で言えばリンクシェル効果そのものでした。
『その2』 レベル上げ
レベル上げの面白さはFF11をプレイしている人はすぐに分ると思います。
しかしイングレスのレベル上げの面白さはアットいうまに終わってしまいます。
FF11の最高レベルは99ですが、なんと最高レベルが16なのです。
レベル1からレベル2にはあっという間になれますが、そこから先は倍倍ゲームで長くなります。
レベル15からレベル16になるのには1年以上かかり、16で打ち止めです。
面白いのは強さの一番上はレベル8で、9から先16までの強さは変わら無い事です。
レベル14だレベル16だというのは単にゲームをやっている長さの指標でしかありません。
レベル8までは爆弾はそれぞれのレベルの爆弾しか手に入らず、レベル3爆弾ではほとんど敵のポータルを焼き崩すことは出来ません。
実際にポータルを焼き崩していると実感できるのは、レベル5爆弾の強さくらいからです
レベル上げが楽しいと書いたのは、プレイ初期の非常に短い期間ですが、この爆弾の強さが実感できるため、レベル8までの上がる楽しさはハンパではありません。
何故8で打ち止めなのかは、アメリカ的考えに基づいているらしいのです。
攻める力に絶対はなく、ポータルも攻められたら原則落ちるように設計されています。
取ってとられてのゲームなので、どれほど強化しても、レベル8以上のキャラが本気で攻めれば必ず焼き落ちてしまいます。
強くなりたい一心で、レベルキャップをひたすら目指すFF11との違いがこのあたりにあります。
『その3』 メダル
レベル上げが16で打ち止めになり、ポータルをどんなに取っても必ず落とされるなら何を楽しみにゲームを続けるのか? となりますが、それ以外の数多くの項目が用意されています。いわば馬の前にぶら下げるニンジンですが、いくつか書いてみたいと思います。
souzouがはまったのが、「歩き」メダルです。
10キロ歩くと銅メタル、100キロ銀メタル、300キロ金メタル、1000キロでプラチナ、そして2500キロでオニキスメダルがもらえます。
達成した時画面に浮かび上がる獲得メタルを見ると喜びに包まれます。
ちなみに現在のsouzouはオニキスメタルで、現在歩いた距離は3900キロです。
次に皆が目指すのがガーディアンメタルで、一つのポータルを何日自分の物にできていたかを示すメタルです。
3日で銅メタル、10日で銀メタル、20日が金メタル、90日でプラチナメタル、そして150日でオニキスメダルです。
最後の150日はなかなかゲットできず、俗称ガーオニを目指して皆奮闘します。
145日で取られりすると、これを焼きとった相手に穏やかな感情ではいられません。
トラブル報告をみると、このガーディアントラブルが一番多いようです。
ここでちょっと自慢させてください。souzouはガーオニメダルで日数は今日現在520日です。
FF11にミッションがあるように、イングレスにもミッションメタルがあります。
たとえば上野公園に行くと、ミッションがいくつもあり、博物館→西郷さん→記念塔など10箇所をめぐると一つのミッション完了のようなものです。
5個で銅メタル、25個で銀メタル、100個が金メタル、200個でプラチナメタル、そして500個でオニキスメダルです。
souzouが歩きの次にはまったのが、グリフハックです。
ポータルをハック(指でさわる)すると、8個の点を結ぶ図形が表示されます。
すぐに消えるのですが、指で同じ図形をたどって同じ形ができると貰える爆弾や防具が増えます。
脳トレにもなるので、毎日嬉々としてこれにトライしました。
200回で銅メタル、2000回で銀メタル、6000回が金メタル、20000回でプラチナメタル、そして50000回でオニキスメダルです。
ちなみに現在のsouzouはオニキスメタルで、グリフハックした回数は106000回になっています。
この4つ以外にも、敵の防柱を破壊したPurifierメタル。幾つハックしたかのHackerメタル、幾つ三角形を作ったかのMind Cメタル。幾つ強化したかのBuirderメタル。ポータル同士を幾つ結んだかのConnectorメタル。新しいポータルに幾つ触ったかのExplorerメタル、幾つポータルを焼き取ったかのLiberatorメタル
等々どれに興味を持つかによって、馬のニンジンは沢山あり、レベルが上がらなくなっても、このゲームをやり続ける原動力になっています。
『その4』 桁違いのトライアングル
題名だけでは何のことかさっぱりわかりませんね。
ある日の朝イングレスを開いたら、なんと全面青になっています。水没ですね。
あわててコンピュータのグーグルマップを調べると巨大なトライアングルが出来ていたのです。
日本全土が三角形の中に入ってしまっています。
基点は中国のある都市、アラスカ、オーストラリアの3箇所を結んでいます。
これができるのは本人が現地に行っているという証拠。
驚いてハングアウトに聞くと、「たまにあるんだよ」とのこと。
全世界で毎日繰り広げられるゲームなので、桁違いに財力があるメンバーが居て
世界ベースで遊ぶのだそうです。
現地の緑の人が1箇所焼き取れば消えるので、半日ぐらいで消えますが、このゲームの桁違いの巨大さに驚いたものです。
以上このゲームの面白さはまだまだ沢山あるのですが、浮気の世界の話しなのでここまでにしておきます。
実はイングレスは2019年9月が最終月で、来月からはイングレスプライムに昇華します。
内容はまったく変わらないのでこのとおりですが、ゲームに入る為のソフトが変わります。
という訳でイングレスを書くのはこのタイミングがベストと思いアップした次第です。
ちなみにこのゲームをプレイしたsouzouは足掛け5年になりますが、ゲーム開始時の体重が75.4キログラムでした。そして現在は67.9キロ。7キロ減量。
これが3900キロ歩いたイングレス効果ではないかと思っています。
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「FF11ちょっといい話」 砂丘パーティー
ID: /sMEaZO.さん
FF初めて直ぐの頃、セルビナでPTを組もうと呼ばれた日のこと。
戦士ヒュム♂サポジョブも無く、リーダーは黒タル♂で同じくサポ無しでPT組む
のは2回目とか。
呼びかけて10分ほどで同じようにサポを持っていない初心者白ヒュム♀、赤ヒュム
♀が加わる。
と、しばらくして自分たちをじっと見ていたモンクタル♂が近くでPT希望を出した
ので、「初心者ばかりですが」と誘ってみると即OKの返答が来た。
モンクタルはサポ戦士は持っているがランク1。
聞けば、倉庫キャラで眠らせておくには、可愛すぎるからと育てはじめたタルらしい。
熟練者らしく早速、馴れた様子で4人の周りを感情表現を使ったりして歩き回り場を
和ます。
最近、高レベルのPTでは効率を重視するあまり、感情表現を使ったり喋る事も無かっ
たらしい。
「いつもより多めに感情表現を使っていますw」と楽しげに話す。
その後、セルビナの入り口で入ってきたばかりの高ランクのシーフ/詩ヒュム♂が
偶然目の前でPT希望を出したので早速リーダーが交渉。
1分くらい交渉が続き、どうやらシーフは悩んでいるらしいと黒タルリーダーから一報。
サポを持ってない初心者が四人居ることに抵抗があるらしい。
それでもしばらくすると「よろしく」の文字が流れた。
高ランクの熟練者二人と初心者の四人。
シーフとモンクタルが二人で挑発順や連携の順、マクロの入力を指示すること10分。
マクロだって既存の物を使っていた自分はTP報告とWS、挑発マクロだけはしっ
かり教えられた。
白ヒュムと赤ヒュムは悪戦苦闘しながら、どうにか回復用のマクロが完成。
この時点で明らかに初心者四人は二人の存在に気後れし緊張していた。
言うまでもなく、PT経験も浅く、プレイヤースキルが無いからだ。
西の海岸に出て戦闘が始まると二人が対照的な存在であることが解った。
会話にも殆ど参加せず、黙々とカニやトンボを釣り、仲間の所にひっぱ来て攻撃
するシーフ。
一方、戦闘中でも眠れば「zzz」、毒になれば「く・る・ち・い~w」と場を和ま
せるモンクタル。
共通している事は、やっぱり戦闘が上手く馴れている事だ。
だが、初心者四人は連携も続かない上、回復がダブったりと遅れ気味。
釣ってきてくれた敵になかなかターゲットを合わすことが出来ず、
無駄に消耗したMPを回復する為に休む時間が増えチェーンもしない。
そんな自分たちにシーフから的確な指示が飛び、前衛の自分は終始謝りながら何
とか期待に応えようと頑張っていたが、彼の口調には明らかに不満と苛立ちがある
様子だった。
多分、初心者全員が足をひっぱていると感じていたのだろう。
モンクタルが感情表現や冗談を交えた励ましの言葉をかけるが、戦闘で足を引っ張ら
ないようにと、四人とも喋る余裕が無くなってくる。
1時間くらいして、ちょっと馴れた頃、自分が再びミスった。
重なるようにPOPしたカニにタゲがあってしまい、間違って攻撃。
カニ二匹を相手に戦闘をする羽目になった。
2Hアビリティ全開で挑み、どうにか勝てるかと思った瞬間、今度は追い打ちのよう
にボギーが絡んできた。
運良く直後にカニを倒したが、白ヒュムさんがいきなりHPを真っ赤にされ、どう
して良いか解らず右往左往する初心者四人。
と、モンクタルが「挑発」でおびき寄せ、
「みんな離れて!」とメッセージを流した。
慌てて離れるPT。右下のゲージでモンクタルのHPが数秒で0になるのが見えた。
振り返るとモンクタルが倒れる瞬間だった。
やってしまった、と思った。
多分、これでタルさんも怒っただろうな、と。
ボギーが近くにいた二人組に倒されるのを見て、倒れたモンクタルに近づく。
「自分のミスで、それなのに逃げて、ごめんなさい」と謝るが、
「気にしない、気にしない」とモンクタル。
それでも謝り続けると、
「ここ砂丘は、初めて冒険者がPTを組む場所。全滅だって珍しくない^^」と。
そして「だからこそ、ここは熱いんだw」と帰ってきた。
まだFFを始めて間もなく微熱状態で毎晩ログインしていた自分には、その意味が100%
解らなかったが、何となく怒っていないと解り一安心。
一旦セルビナのHPへ帰るモンクタルを見送ってしばし休憩に入った。
近くで戦うPTのメッセージがウィンドを埋めていくが、PTの誰も喋らない。
怒っているのかシーフは戦闘後、何も喋ってないのが気になったが、こっちから声も
掛けられず沈黙。
それでも手を振り帰ってきたモンクタルと合流すると再び狩りを始めることになった。
でもシーフは、こっちを向いたまま動かない。
黒タルリーダーが恐る恐る「どうかしたの?」と聞くと
「ごめん」とメッセージが流れた。
あぁ、やっぱり抜けるのか…、と思った。
「抜けるの?」と聞くモンクタルに、
「違う」とシーフ。
そして少し間を置き
「右往左往する、これが砂丘だったな。思い出した^^;」
と照れたようなメッセージが帰ってきた。
シーフが使った「^^;」が妙に新鮮に見えた。
そう言えば、モンクタルが高レベルのPTは効率重視で感情表現や会話が少なく
遊びと言うより仕事に近いと言っていた事を思い出す。
彼もそうだったのだろうか。
それとも、ここで初めてPTを組んだ頃を思い出したのだろうか。
解らない。
解らないが何となくPTの良さが解った気がした。
何と言い返せば良いか解らず「w」で返す面々。
「では再開しましょう♪」と言う黒タルリーダーに
「頑張って取り戻そう」とシーフは言い、勝ちどきを上げる。
それを見てモンクタルも楽しげに勝ちどきを上げ、/shoutで言った。
「バルクルム砂丘は、今日も熱いぜ!」
今回のゲームは「イングレス」です。
おそらく皆様には聞き慣れないゲーム名だと思います。
これが「FF11」と最高の相性なのです。
イングレスの名前を知らない方も、発売された時テレビで大騒ぎされた人気ゲーム「ポケモン GO」の名前はご存知のことと存じます。
実はこの2つは姉妹のような関係にあります。
作っている会社が同じなのです。
アメリカの「ナイアンテック社」と言い、日本の「ポケモン社」と一緒に作っているのが「ポケモン GO」で、アメリカで出したのが「Ingress」になります。
グーグルマップ、グーグルアースを作った人達がゲームの形で提供したのがIngressで、ゲーム人口で言えば、世界ベースでは恐らくトップのゲームです。
例によってネット情報を掲げます。
★『Ingress』(イングレス)は、スマートフォン向けの拡張現実技術を利用したオンラインゲーム・位置情報ゲーム。
ゲームのコンセプトは陣取りゲームである。
プレイヤーは「青と緑」2つの陣営のうちのどちらかに属する。
世界各地に存在する「ポータル」を自陣営の所有とし、ポータル同士を「リンク」して三角形を描くと、その内側が「コントロールフィールド」と呼ばれる自陣になり面積によって得点が加算される。その合計値を競う。
最大の特徴は、ゲームフィールドが現実世界そのもので、現実のGoogle マップによる地図だということである。
ポータルは全て世界中に実在する建造物やモニュメントなどに割り当てられており、ゲーム中でポータルを確保するためには、実際にその場所まで行かなけ ればいけない。
そのため、スマートフォン上で衛星測位システム(GPS)機能を有効にすることがプレイの前提となっている。
スマートフォンでインターネット接続と位置情報の取得ができれば世界中どこでもこのゲームをプレイすることができる。
現実世界で展開されるというゲームの特性上、周辺地域のプレイヤーでコミュニティを形成したり、オフラインミーティングが活発に行われている。
プレイヤーは緑の「エンライテンド」か青の「レジスタンス」どちらかの陣営の「エージェント」となり、自らのスマートフォンを「スキャナー」として用いる。
スキャナーで各地に存在する「ポータル」を探し出し、それらをリンクさせて「コントロールフィールド」を作り、その範囲内にある地域に住む人々を支配下に置く。
最終的には、同じ陣営に属する他のエージェントと協力し、全世界を守る(または解放する)ことが目標である。★
Pokemon GOにはポケストップと言うポケモンが出現するポイントがありますが、このストップがIngressの陣地取りの要にあたるポータルとダブります。
例えば峰竜太の家は非常に奇抜な形をしていてポケストップになっていますがIngressではポータルになっています。
同じ会社が作っているので当たり前とも言えますね。
Google マップ上でポータル前まで行かなければならないため、ゲームを開始すると驚くほど歩かされることになります。
これがsouzouがFF11と相性が良いといった理由です。
FF11はブログ「走らなくていいの?」に書いたように、ゲームの中でひたすら走り続けますが、実は中の人は1歩も歩いていません。
ゲームに熱中すればするほど、中の人は運動不足に陥ることになります。
一方Ingressは1つのポータルを焼き取り、自分のものにすると、あと50メートル歩けば次のポータルが手に入ります。
そしてこれも取って家に帰るつもりだったのが、マップを見ると20メートル先に次のポータルがあります。
この3つ目のポータルを自分のものにして結べば大きな三角形の陣地が緑になり、高い点数をもらえます。
こうして万歩計を見ると、いつの間にか8000歩も10,000歩も歩いてしまっているのです。
完璧な室内ゲームと完璧なアウトドアゲーム。
これが相性がいいと言った理由です。
このゲームを教えてくれたのもバンブー先輩です。
FF11引退の後Ingressとパズドラにつないだようですが、当初souzouの住む環境を見て、だいぶ心配したそうです。
というのも周りに強い青メンバーがいて、10キロ四方が完全に青の支配地だったのです。Ingressではこれを水没といいます。
ちなみに全面緑の場合は緑化です。
イングレスを教えるのはいいが、家の近くのポータルを焼き取ってもすぐに青さんに取り返されてしまうので、やる気をなくすのではないかと思ったとのこと。
それなら青で参入すればいいではないかと思いますが、実はダメなのです。
Banboo先輩が既に緑で確定しているので、souzouが青陣営で参入すると、会社の回りのポータルを先輩と取り合う事になってしまいます。
同じ緑なら「強化」といって、先輩が焼き取ったポータルをsouzouが守りのアイテムでそのポータルをより強くする事ができるので、同じ陣営が必須なのです。
しかし先輩の心配は杞憂に終わりました。
FF11で運動不足を感じていたsouzouは、嬉々として焼き討ちに励み、青さんがあきれる位、取っても取ってもすぐに焼き取るため、根負けしてsouzouの名前のポータルには手を出さなくなくなり、どんどん緑化が進んだのです。
souzouと共に相前後してもう1人強力な緑メンバーが近隣に現れたため、今ではかつての水没エリアは完全に緑化され、Banboo先輩に「あそこをよくこれほど緑化出来たねー」と感心された程です。
ここでこのゲームが何故これほど面白いのか?
souzouが感じた理由を挙げてみたいと思います。
『その1』 GPSによる仲間意識
FF11で説明するのが一番早いかもしれません。要はリンクシェルです。
こちらではハングアウトという集りがあります。
GPSによるポータル情報なので、焼き取ったとき、そこにsouzouがいることが一目で分るのです。
souzouがいくつかのポータルを青さんから焼き取ったとき、オートバイに乗った緑のベテランさんがアクセスしてくれました。
「souzouさんですか?」「イングレスやっておられます?」
ポータルの前であっという間に捕獲されてしまいました。
そのままハングアウトに勧誘されて、週末には駅前の飲み屋で10人もの仲間と楽しく話し合っておりました。
まだ弱い武器しか稼げないsouzouが、この席で、弱い防具(レベル4強化材)100個と最強爆弾(レベル8爆弾)100個を交換して貰う事ができました。
その翌日青の大将格の人とのワンコ戦争(一つのポータルを取って取られてのワンコ蕎麦のような繰り返しをその場で延延続けること)で100発使い果たすというはなれ技をやってのけることが出来たのはこの集まりのおかげです。
ワンコはお互いの武器防具が無駄に無くなってしまい、たとえ勝っても一つのポータルが手に入るだけなので、通常はすぐにお互いに避けて別れてしまいます。
ワンコを続けるのはたんなる意地の張り合いにしか過ぎません。
しかしこの戦いでは弱いsouzouが、最強の8爆弾100発を使い切るまでとことん闘って勝ってしまったのです。
この日以降souzouのポータルは少しずつ増え始めました。
Banboo先輩によると「地雷を踏む」という言葉があるそうで、青さんにとってsouzouの名前はこの戦いから「地雷」と認識され始めたのかも知れません。
GPSによる仲間の存在、FF11で言えばリンクシェル効果そのものでした。
『その2』 レベル上げ
レベル上げの面白さはFF11をプレイしている人はすぐに分ると思います。
しかしイングレスのレベル上げの面白さはアットいうまに終わってしまいます。
FF11の最高レベルは99ですが、なんと最高レベルが16なのです。
レベル1からレベル2にはあっという間になれますが、そこから先は倍倍ゲームで長くなります。
レベル15からレベル16になるのには1年以上かかり、16で打ち止めです。
面白いのは強さの一番上はレベル8で、9から先16までの強さは変わら無い事です。
レベル14だレベル16だというのは単にゲームをやっている長さの指標でしかありません。
レベル8までは爆弾はそれぞれのレベルの爆弾しか手に入らず、レベル3爆弾ではほとんど敵のポータルを焼き崩すことは出来ません。
実際にポータルを焼き崩していると実感できるのは、レベル5爆弾の強さくらいからです
レベル上げが楽しいと書いたのは、プレイ初期の非常に短い期間ですが、この爆弾の強さが実感できるため、レベル8までの上がる楽しさはハンパではありません。
何故8で打ち止めなのかは、アメリカ的考えに基づいているらしいのです。
攻める力に絶対はなく、ポータルも攻められたら原則落ちるように設計されています。
取ってとられてのゲームなので、どれほど強化しても、レベル8以上のキャラが本気で攻めれば必ず焼き落ちてしまいます。
強くなりたい一心で、レベルキャップをひたすら目指すFF11との違いがこのあたりにあります。
『その3』 メダル
レベル上げが16で打ち止めになり、ポータルをどんなに取っても必ず落とされるなら何を楽しみにゲームを続けるのか? となりますが、それ以外の数多くの項目が用意されています。いわば馬の前にぶら下げるニンジンですが、いくつか書いてみたいと思います。
souzouがはまったのが、「歩き」メダルです。
10キロ歩くと銅メタル、100キロ銀メタル、300キロ金メタル、1000キロでプラチナ、そして2500キロでオニキスメダルがもらえます。
達成した時画面に浮かび上がる獲得メタルを見ると喜びに包まれます。
ちなみに現在のsouzouはオニキスメタルで、現在歩いた距離は3900キロです。
次に皆が目指すのがガーディアンメタルで、一つのポータルを何日自分の物にできていたかを示すメタルです。
3日で銅メタル、10日で銀メタル、20日が金メタル、90日でプラチナメタル、そして150日でオニキスメダルです。
最後の150日はなかなかゲットできず、俗称ガーオニを目指して皆奮闘します。
145日で取られりすると、これを焼きとった相手に穏やかな感情ではいられません。
トラブル報告をみると、このガーディアントラブルが一番多いようです。
ここでちょっと自慢させてください。souzouはガーオニメダルで日数は今日現在520日です。
FF11にミッションがあるように、イングレスにもミッションメタルがあります。
たとえば上野公園に行くと、ミッションがいくつもあり、博物館→西郷さん→記念塔など10箇所をめぐると一つのミッション完了のようなものです。
5個で銅メタル、25個で銀メタル、100個が金メタル、200個でプラチナメタル、そして500個でオニキスメダルです。
souzouが歩きの次にはまったのが、グリフハックです。
ポータルをハック(指でさわる)すると、8個の点を結ぶ図形が表示されます。
すぐに消えるのですが、指で同じ図形をたどって同じ形ができると貰える爆弾や防具が増えます。
脳トレにもなるので、毎日嬉々としてこれにトライしました。
200回で銅メタル、2000回で銀メタル、6000回が金メタル、20000回でプラチナメタル、そして50000回でオニキスメダルです。
ちなみに現在のsouzouはオニキスメタルで、グリフハックした回数は106000回になっています。
この4つ以外にも、敵の防柱を破壊したPurifierメタル。幾つハックしたかのHackerメタル、幾つ三角形を作ったかのMind Cメタル。幾つ強化したかのBuirderメタル。ポータル同士を幾つ結んだかのConnectorメタル。新しいポータルに幾つ触ったかのExplorerメタル、幾つポータルを焼き取ったかのLiberatorメタル
等々どれに興味を持つかによって、馬のニンジンは沢山あり、レベルが上がらなくなっても、このゲームをやり続ける原動力になっています。
『その4』 桁違いのトライアングル
題名だけでは何のことかさっぱりわかりませんね。
ある日の朝イングレスを開いたら、なんと全面青になっています。水没ですね。
あわててコンピュータのグーグルマップを調べると巨大なトライアングルが出来ていたのです。
日本全土が三角形の中に入ってしまっています。
基点は中国のある都市、アラスカ、オーストラリアの3箇所を結んでいます。
これができるのは本人が現地に行っているという証拠。
驚いてハングアウトに聞くと、「たまにあるんだよ」とのこと。
全世界で毎日繰り広げられるゲームなので、桁違いに財力があるメンバーが居て
世界ベースで遊ぶのだそうです。
現地の緑の人が1箇所焼き取れば消えるので、半日ぐらいで消えますが、このゲームの桁違いの巨大さに驚いたものです。
以上このゲームの面白さはまだまだ沢山あるのですが、浮気の世界の話しなのでここまでにしておきます。
実はイングレスは2019年9月が最終月で、来月からはイングレスプライムに昇華します。
内容はまったく変わらないのでこのとおりですが、ゲームに入る為のソフトが変わります。
という訳でイングレスを書くのはこのタイミングがベストと思いアップした次第です。
ちなみにこのゲームをプレイしたsouzouは足掛け5年になりますが、ゲーム開始時の体重が75.4キログラムでした。そして現在は67.9キロ。7キロ減量。
これが3900キロ歩いたイングレス効果ではないかと思っています。
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「FF11ちょっといい話」 砂丘パーティー
ID: /sMEaZO.さん
FF初めて直ぐの頃、セルビナでPTを組もうと呼ばれた日のこと。
戦士ヒュム♂サポジョブも無く、リーダーは黒タル♂で同じくサポ無しでPT組む
のは2回目とか。
呼びかけて10分ほどで同じようにサポを持っていない初心者白ヒュム♀、赤ヒュム
♀が加わる。
と、しばらくして自分たちをじっと見ていたモンクタル♂が近くでPT希望を出した
ので、「初心者ばかりですが」と誘ってみると即OKの返答が来た。
モンクタルはサポ戦士は持っているがランク1。
聞けば、倉庫キャラで眠らせておくには、可愛すぎるからと育てはじめたタルらしい。
熟練者らしく早速、馴れた様子で4人の周りを感情表現を使ったりして歩き回り場を
和ます。
最近、高レベルのPTでは効率を重視するあまり、感情表現を使ったり喋る事も無かっ
たらしい。
「いつもより多めに感情表現を使っていますw」と楽しげに話す。
その後、セルビナの入り口で入ってきたばかりの高ランクのシーフ/詩ヒュム♂が
偶然目の前でPT希望を出したので早速リーダーが交渉。
1分くらい交渉が続き、どうやらシーフは悩んでいるらしいと黒タルリーダーから一報。
サポを持ってない初心者が四人居ることに抵抗があるらしい。
それでもしばらくすると「よろしく」の文字が流れた。
高ランクの熟練者二人と初心者の四人。
シーフとモンクタルが二人で挑発順や連携の順、マクロの入力を指示すること10分。
マクロだって既存の物を使っていた自分はTP報告とWS、挑発マクロだけはしっ
かり教えられた。
白ヒュムと赤ヒュムは悪戦苦闘しながら、どうにか回復用のマクロが完成。
この時点で明らかに初心者四人は二人の存在に気後れし緊張していた。
言うまでもなく、PT経験も浅く、プレイヤースキルが無いからだ。
西の海岸に出て戦闘が始まると二人が対照的な存在であることが解った。
会話にも殆ど参加せず、黙々とカニやトンボを釣り、仲間の所にひっぱ来て攻撃
するシーフ。
一方、戦闘中でも眠れば「zzz」、毒になれば「く・る・ち・い~w」と場を和ま
せるモンクタル。
共通している事は、やっぱり戦闘が上手く馴れている事だ。
だが、初心者四人は連携も続かない上、回復がダブったりと遅れ気味。
釣ってきてくれた敵になかなかターゲットを合わすことが出来ず、
無駄に消耗したMPを回復する為に休む時間が増えチェーンもしない。
そんな自分たちにシーフから的確な指示が飛び、前衛の自分は終始謝りながら何
とか期待に応えようと頑張っていたが、彼の口調には明らかに不満と苛立ちがある
様子だった。
多分、初心者全員が足をひっぱていると感じていたのだろう。
モンクタルが感情表現や冗談を交えた励ましの言葉をかけるが、戦闘で足を引っ張ら
ないようにと、四人とも喋る余裕が無くなってくる。
1時間くらいして、ちょっと馴れた頃、自分が再びミスった。
重なるようにPOPしたカニにタゲがあってしまい、間違って攻撃。
カニ二匹を相手に戦闘をする羽目になった。
2Hアビリティ全開で挑み、どうにか勝てるかと思った瞬間、今度は追い打ちのよう
にボギーが絡んできた。
運良く直後にカニを倒したが、白ヒュムさんがいきなりHPを真っ赤にされ、どう
して良いか解らず右往左往する初心者四人。
と、モンクタルが「挑発」でおびき寄せ、
「みんな離れて!」とメッセージを流した。
慌てて離れるPT。右下のゲージでモンクタルのHPが数秒で0になるのが見えた。
振り返るとモンクタルが倒れる瞬間だった。
やってしまった、と思った。
多分、これでタルさんも怒っただろうな、と。
ボギーが近くにいた二人組に倒されるのを見て、倒れたモンクタルに近づく。
「自分のミスで、それなのに逃げて、ごめんなさい」と謝るが、
「気にしない、気にしない」とモンクタル。
それでも謝り続けると、
「ここ砂丘は、初めて冒険者がPTを組む場所。全滅だって珍しくない^^」と。
そして「だからこそ、ここは熱いんだw」と帰ってきた。
まだFFを始めて間もなく微熱状態で毎晩ログインしていた自分には、その意味が100%
解らなかったが、何となく怒っていないと解り一安心。
一旦セルビナのHPへ帰るモンクタルを見送ってしばし休憩に入った。
近くで戦うPTのメッセージがウィンドを埋めていくが、PTの誰も喋らない。
怒っているのかシーフは戦闘後、何も喋ってないのが気になったが、こっちから声も
掛けられず沈黙。
それでも手を振り帰ってきたモンクタルと合流すると再び狩りを始めることになった。
でもシーフは、こっちを向いたまま動かない。
黒タルリーダーが恐る恐る「どうかしたの?」と聞くと
「ごめん」とメッセージが流れた。
あぁ、やっぱり抜けるのか…、と思った。
「抜けるの?」と聞くモンクタルに、
「違う」とシーフ。
そして少し間を置き
「右往左往する、これが砂丘だったな。思い出した^^;」
と照れたようなメッセージが帰ってきた。
シーフが使った「^^;」が妙に新鮮に見えた。
そう言えば、モンクタルが高レベルのPTは効率重視で感情表現や会話が少なく
遊びと言うより仕事に近いと言っていた事を思い出す。
彼もそうだったのだろうか。
それとも、ここで初めてPTを組んだ頃を思い出したのだろうか。
解らない。
解らないが何となくPTの良さが解った気がした。
何と言い返せば良いか解らず「w」で返す面々。
「では再開しましょう♪」と言う黒タルリーダーに
「頑張って取り戻そう」とシーフは言い、勝ちどきを上げる。
それを見てモンクタルも楽しげに勝ちどきを上げ、/shoutで言った。
「バルクルム砂丘は、今日も熱いぜ!」