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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

施主から見た家づくり

2008-04-14 22:02:41 | 家づくり

施主から見た家づくり

ところで、「施主から見た家づくり」ってどんな感じに映ってるのだろうか?

ときどき気になるものです

何が?ってことは具体的に無いのですが・・・微妙に気になります。

書店で、主婦向けの住宅雑誌なんかを立ち読みすると「施主の目線で・・・」なんて書いてあるけど・・・

施主の目線すごく気になるけど、上手くマッチしてるかはもっと気になる・・・

施主との出会いの時、あなたは何を考えていましたか?こちらは少しワクワクです。

ファーストプランを出した時、どう思いましたか?こちらは心臓がバクバクしてます。

設計図は隅から隅まで見るのでしょうか?見て欲しい所はわかりますか?

設計料を頂く時、高いな~って感じますか?感じないことを願っています

引渡しの時、ジーンときませんか?私もきます。

お施主さんに「家づくりは成功しましたか?」なんて聞くとどんな答が返ってくるのだろう?

聞きたいの半分聞きたくないの半分ドキドキです。

???


公平な立場

2008-04-11 21:58:09 | 家づくり

公平な立場

前回の記事「(代理)交渉人」では、建築家や設計事務所は施主に代わって施工者さんと交渉事をするのですよ~♪ってことを言いたかったのだが・・・

「交渉人」は施主の一番の味方でなくてはならないのです。

・・・と言いながら、「公平な立場で仕切る」とも言っちゃいましたドッチなんだ~

でも、この「公平な立場で仕切る」事は非常に重要なのです。

たとえば・・・施主は時折に、図面や契約書では見えない微妙な納まりや仕様について一言二言言いたいものである。お金を払う強みがある。少しでもいいものを手に入れたいという欲求に駆られる。進行状況に応じた思いつきをサービス工事にしたいのである。

一方、施工者は・・・少しの無理は聞いてやろう。どうせするなら良いものをつくろう。手間で住む事ならば喜んでやります。満足度を上げてスッキリとお支払い頂きたいものです。

こうゆう部分は、工事の出来を左右する重要な場合が多いのですが、大抵は「家づくり」をするという共通の目的で消化されていくはずなのですが・・・

時々に、施主が暴走をする時があります(調子に乗って・・・

バランスが崩れるとどうなるか?想像がつきますよね大人なら・・・

気持ちが切れると、仕事が雑になる。仕事にムラが出る。微妙に手を抜く。

ここは、施主に代わる(代理)交渉人でありながら、冷静に「公平な立場」で判断をする事が一番です

気持ち良く施工をしていただく事で、高品質と将来の保険を手に入れる感じなのですが・・・

お互いの立場を理解しながら「家づくり」をする事は、「低価格で高クオリティ」な家づくりには近道かも知れませんね


交渉人

2008-04-09 22:30:04 | 家づくり

交渉人

「交渉人」と聞いてピンと来るのは、スクリーンやTVドラマのタイトルにもなった特殊な任務です。そうそう♪警察が人質解放に向けて容疑者を説得納得させたりする仕事です(笑)

これは置いといて・・・

巷では、建築家はデザイン料がものすごく高くて・・・設計事務所は設計料が高くつく・・・感じがあるらしい(汗;)(イメージが先走り過ぎではないだろうか?)

ですから、予算に自信がない方(?)は、HMや工務店、大工さんを訪ねることが多いようです。普通の予算だから普通の建て方で・・・みたいな感じなのだろうか?(で、低価格を勝ち取った気分)

本体とは別に、デザイン料や設計料が掛かる(?)のだから仕方ないかもしれないです。「うちでは到底無理」と決め込んでいる施主も少なくはありません。っと言うより、カナリ多いです(困)。

建築家とか設計事務所は、一般的に「設計と監理」を生業としています。気づかないかもしれませんが(汗;)、絵を描くだけではなく「監理」もするのです。

で、「監理」って何をするのでしょう?って事なのですが・・・

図面通りに建ってるかのチェックは当たり前ですが、もちろん見栄えも気になります。その上に、品質管理・施工状態の監理、そして、見積に見合った工事であるかの予算監理もします。

プラン設計から一貫して、施主の要望や意図を把握しているからこそ「監理」が出来るのです。

「施主の立場になって、プロとして現場をみる」あるいは「公平な立場で仕切る」これが出来るのは、建築家・設計事務所を生業としている方だけなのです。

さてさて、こういう仕事を「(代理)交渉人」なんていう人もいらっしゃいます(笑)

「ローコスト風低クオリティな住宅」をつかまないためにも一度考えては如何でしょうか?


キープコンセプト

2008-04-08 22:42:57 | 家づくり

キープコンセプト

前回、「その境目はありました。」なんて終わり方をしたのですが・・・

その前に、業界の人が「ローコスト(住宅)」って使いますが???こちらは、「安い住宅」というよりも(テケテン♪)「安い住宅というよりも♪割りに安い住宅」って事が正しいようです(汗;)

雑誌なんかでは、「ローコスト!1000万円台の家!」などと大きく謳いますが、結局のところサイズもカタチも違っていて、おまけに999万円も巾があるのが普通です(笑)

もっと、ザックリと「ローコスト(住宅)」を示すならば、「豪邸のギラギラ感はなく、建築(設計)家といっしょに家づくりをしたクオリティの高い住宅の事で、安っぽい空間構成にはならない」って事だろうか?

値段的なポジションは、一般的にHMより少し高め位の予算になりそうです(汗;)

で、その境目なのですが・・・今日のお題「キープコンセプト」ではないだろうか?

「家を建てようと思いついたとき」「家族の為の家を建てようとしたとき」「これからの暮らしを考えたとき」それぞれの想いはズーッと引き継がれるべきなのです。

「ローコスト低クオリティ」なんて皮肉った言い方をしましたが、想いを失うと「安っぽい家」「下品な家」に成り下がってしまうものなのです。

業界の人々も施主も時々に忘れている感覚、「誰の為の家なのか?」をカカワル人全てが感じて欲しい大切な気持ちではないだろうか(熱)

さてさて・・・


ローコスト低クオリティ

2008-04-06 10:25:20 | 家づくり

ローコスト低クオリティ

ならば、「ローコスト低クオリティ」なのでしょうか?ということになるのだが・・・

これが、立場によって随分と違った意味があるようです(汗;)

一般的に、施主から見た「ローコスト」はズバリ「低価格」にイコールされる場合が多いのです。ですから、坪単価〇〇.〇万円なんて広告が目を引くものなのです。

施工側も、「低価格」にチャレンジするためにあの手この手で対応策を考えるのです。「材料資材を安くする・仕様を安くする・人件費を安くする」という単純なものから、「大量買付・システム化された構造・ユニット化された統一設計」などのハイテクまで色々と努力の仕方も違うようです。

こう考えると、一概に「ローコスト低クオリティ」とは言いにくいのですが、

その境目はありました。・・・つづく