4-6:それぞれのシツラエ(和室-2)
和室は基本的に座した状態で部屋で過ごすということ・・・そう、和室では座った目線で考える必要があるのです。
床の間の掛け軸を見たり、神棚を見上げたり、仏壇に手を合わしたり、外の風景を楽しんだり・・・そうする動作のひとつひとつに理に適った寸法やカタチで仕上げられているのです。
たとえば「腰窓(床の間の横にある書院風の)」は、座した状態で外の風景が楽しめる高さ(窓下端がタタミから35cm~40cm位の高さ)にあるべき窓だったのです。床の間以外のもう少しラフな和室でさえ、窓辺に肘をかけ体を預けた姿勢で外を眺めたのです。昔は・・・
何も考えていないのか、転倒の恐れがあるから、予算的なこと、外観のプロポーション、風景が良くない等など、理由はたくさんあるでしょうが・・・洋室と同じ高さの窓が平気で付けられます。
そんなこと、必要ないとお思いの方もいらっしゃいますが・・・
景色が悪いから地窓にして坪庭をシツラエたり、ハイサイドから空を眺めたり・・・
もたれ掛かるために、壁に当て木をしたり・・・
転倒や肘掛をつくるために、出窓書院風にしたり・・・
もとより、窓の高さを多少変えても、予算的にはそう変わりがないことは言うまでもありません。作法のひとつひとつに暮らしのヒントが隠れているのです。
本格和室となるとそれなりの予算を必要としますが、和室を見極めることが出来るなら、ヒトに優しい「家づくり」が叶うはずなのです。
次回につづく・・・
それすら知らなかったんですが・・・(汗)
実家の東西側和室のの窓はみんなその高さです。
そういう意味があったとは・・・ひとつ賢くなりました!
ちなみに、実家の腰窓風窓(?)は出窓で収納がついていて
座ったりのぼったりして遊んでいました。
ばちあたり?!
リンクまで貼ってくださってありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます!
バチは当たらないと思いますが、オテンバさんだったのですね。
そんな記憶がこれからの「家づくり」のヒントになるはずです。
大切にしてくださいね。
それはきっと、お家づくりに限った事ではないと思います。
考えなければならないのは、時代の流れなどではなく、そこにある意味。
そこにカカワル人。
なにを選ぶべきなのか、自ずと見えてきそうです。
コメントありがとうございます。
物が溢れる時代だからなのでしょうか?タメライなく簡単に答えを出しすぎているのでしょうね。
一度、立ち止まって考えるだけで、次世代の子どもたちに引き継ぐことが出来る何かが発見できます。
「家づくり」はデザインだけ出来てもダメなのです。だから、難しいのです。