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「家づくり」の周辺で感じることを、建築士がなんとなくつぶやき解説しながら・・・自由に語るかも

もうひとつの責任

2008-10-15 22:30:36 | 家づくり

もうひとつの責任

「家」を建てる行為に対しては、一応の責任を果たしている観がある。

法的な整備に、構造耐力や技術の向上については近年、真面目に取り組んでいますね。

さてさて、「もうひとつの責任」とは・・・

「そこに、ある家族が住まう」という事実を直視する時、初めて感じるものなのです。

家を建てたら家族そろって団欒を楽しむ様子を思い浮かべますが・・・多額のローンを返すために夜遅くまで残業し、少しでも足しになればと妻のパートが始まる、子供は部屋にこもり自由を勝ち取るが、同時に孤独も味わう、一家そろっての時間など成長と共に少なくなる、綺麗になると汚したくない気持ちも湧くが、よそ行きの生活はどこか息苦しい、自分の土地で好き勝手してどこが悪いと息巻くが、世間からは少しずつ見放されていく、太陽の光をイッパイ浴びるつもりが、窓の向こうには視線を感じカーテンを引く、急にご近所づきあいが始まって、余計なことに先輩ずらするアリガタ迷惑な人まで現れる・・・あ~あ(困)って

こんなことって、人それぞれ感じ方も考え方も違ったりするものですが・・・

それでも、今の「家」の建築行為に足らなさ過ぎな感じなんです(涙)

測ったり、規制したりするものではないソフトな部分なので、結局は個人の自由なんでしょうけど・・・

造り手の「もうひとつの責任」として、ウエートがかなり大きいのです。

全ては価値観でしか図りえないものでしょうけど、「気づく」と「気づかない」では、人をダメにしてしまうかもしれないし、家族をダメに・・・街をダメに・・・日本をダメにしてしまうかもしれない

???大きな話になってしまいましたね(笑)

でも、それくらい大きな「責任」という事なのだが・・・