5-11:おとりプラン
「おとりプラン」って聞きなれない言葉でしょ!警察がする「おとり捜査」と同じようなものです(笑)。ということで・・・
住宅業界には、「おとりプラン」が昔っからあります。平たく言えば、お客様と契約する為だけのプランです。何処よりも早く契約の印をもらうことで、お客さんを逃がさない手段的なプランです。
なんとなく怪しいのですが・・・「おとりプラン」には2種類のタイプがあります。
先ず、「建築家~的手法による~おとりプラン」を説明しよう。予算を度外視した、見た目やプレゼンテーション、企画力でお客さんをトリコにしてしまう方法です。弱点は、予算合せと共に現実の世界に呼び戻されるということです。が、懐の深さを探るには見てみたい気持ちもわかりますが、捺印はくれぐれも慎重に・・・
もうひとつは、「これしかない~思わせる~おとりプラン」です。プランも煮詰っていよいよ契約?って感じのときお客さんはこう切り出すのです「玄関の位置を反対に持って来たらどうなんでしょう?」っと・・・無下に断る理由も無く、再度プランをつくるのです。でも、心の片隅にメンドクサイが宿るのです。つくる前から気持ちの入っていないプランがそこに出来ます。で、お客さんには・・・難しいですね、前のプランの方が数段良いですよ的なプランにお客さんは妙に納得。営業さんシメシメ・・・という感じになります。
冷静に図面を見ることが出来るならば「おとりプラン」とそうでないものの見分けが出来るのです。先の工期も気になりますが、その前に、納得の行くプランづくりが大切です。