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今、自分が出来ること。やれること。それを精一杯やっていかなくちゃ!!

コラム備忘録【12/6】

2020年12月07日 06時03分25秒 | マリーンズ2020
≪2020/12/6≫

出塁率.389、守備では無失策だったロッテ・菅野剛士

出塁率.389

 「良い1年にできるように、スタートダッシュできるようにアピールし続けたいと思います」。

 春季キャンプ中、このように力強く語ったロッテの菅野剛士は、開幕一軍を逃したものの、シーズン自己最多の81試合に出場して、打率.260、2本塁打、20打点、出塁率.389をマークした。

 2月の練習試合で、打率.414(41-17)、2本塁打、4打点とアピールし、シーズン開幕に向けてさらに状態を上げていきたいところだったが、3月のオープン戦、練習試合に入ってからは当たりが止まった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が6月19日と変更となり、再びアピールをしなければいけなくなったが、6月の練習試合でも打率.100(10-1)。荻野貴司、マーティン、福田秀平、角中勝也、清田育宏といった実力組を脅かすような働きができず、開幕をファームで迎えた。

 ファームでは打率.400(15-6)、3本塁打、7打点と結果を残し、7月7日に一軍昇格。同月10日の西武戦で今季初スタメン出場し、今季初安打を放つと、翌11日には西武の先発・松本航からオフの自主トレで一発で仕留められるよう取り組んできたストレートを豪快にライトスタンドへ放り込む第1号2ラン。

 この試合から菅野は3試合連続マルチ安打、同月15日の日本ハム戦で無安打も、16日の日本ハム戦で再びマルチ安打。昨季はヤクルト戦で1試合2本塁打を放つなど交流戦で打率.324と打ったが、「交流戦の最中とかはいい感じで打てていた。それが終わってからおかしくなった」とその後が続かなかった。

 昨季は交流戦後、6打数0安打で1本も安打を放てず一軍登録を抹消されたが、そのときは1つも四球を選べていなかったが、今季は違った。9月10日の日本ハム戦の第3打席から9月18日の日本ハム戦の第2打席にかけて21打席連続無安打というときもあったが、その間も4四死球を選んでおり、最低限の仕事を果たすなど、“四球”での出塁が増えた。

 今季の打率は「.260」ではあるが、出塁率は打率よりも1割以上高い「.389」。月別でみても、7月(.453)と10月(.436)は出塁率が4割を超える。今季は当たりが止まっている時でも四球を選んで出塁し、その間に状態を上げていき、好不調の波が昨季までに比べると少なくなった印象だ。

 取材制限の関係で本人に直接確認できていないが、試合前の打撃練習を見ていても、徹底的にセンターから逆方向を中心に打つ日もあれば、引っ張りの打球を多めに打ったりと、その時の自身の状態に応じてかなり工夫して打っていた。

走塁、守備でもアピール

 昨年シーズン終了直後に、一軍定着するために必要なことについて菅野は「守備も走塁も打撃も全てレベルアップしないと、レギュラーで出ている人たちには勝てない。そこを超えなくちゃいけない」と話していた。

 打撃もそうだが、走塁、守備でもレベルアップした姿を見せた。走塁では7月15日の日本ハム戦、井上の振り逃げで捕手の宇佐見が後ろにそらしている間に一塁から三塁へ進塁すれば、7月28日の楽天戦でもレアードのレフト線へのあたりで一塁から三塁を陥れる好走塁。

 守備でもレフトやライトだけでなく、春季キャンプ中は「内野の動きも外野に繋がったりするので、そういう外野でも活きるように内野の練習をしています」と内野の守備練習も取り組んでいたが、公式戦でも井上晴哉が打撃不振だったシーズン終盤には一塁でスタメン出場した。外野で60試合、一塁で12試合に出場したが、外野、一塁ともに無失策だったのは立派。

 今季はFAで福田秀平、新人で高部瑛斗と、菅野と同じ「右投げ左打ち」の外野手が加わり、開幕も二軍スタートではあったが、終わってみればシーズン自己最多の81試合の出場を果たした。この1年の頑張りで、レギュラーに近い位置まできている。来季はレギュラーのポジションを掴み取りたいところだ。

文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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ロッテ中森俊介の故郷・丹波篠山市へ行ってみた

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

新大阪駅で買った弁当には、サービスで豚汁がついていた。住宅地だった車窓はいつしか山間部に。特急こうのとりに1時間近く揺られ、眠くなったころに「篠山口~」のアナウンス。東京駅を出て4時間後だった。

兵庫・丹波篠山市。「たんばささやま」と読む。ロッテのドラフト2位、中森俊介投手(18=明石商)の故郷だ。訪れた11月26日は、夕方に神戸市内で契約会見が予定されていた。本人に会う前に、ルーツを感じたくなった。

駅から市街地は少し遠い。自転車を借りる。受付のおっちゃんが優しい。「この道はね、歩道が狭いんですよ。危ないからここを曲がって…あ~違った、こっちこっち」。切れ端に鉛筆で地図を書き、懇切丁寧に説明してくれる。これぞ、生きた情報。宝の地図を手に入れた気分になる。

田園を爽快に走る。サドルが私の座高にピッタリ。こんなに神対応のレンタサイクルも珍しい。小雨でもテンションが上がる。信号待ちで、露店のおばちゃんから「こんにちは」。柿を売っていた。柿に栗に黒豆に。森も色とりどり。秋が似合う町だと感じる。

30分ほど走り、中心地の二階町通りに着いた。昭和風情の商店街。コロナ禍ながら適度なにぎわいがある。目当ての駄菓子店に着いた。この町の子どもの話を、あわよくば“中森少年”の思い出を聞いてみたかった。残念ながら休業日。せっかく来たから、市役所で広報誌をもらっていこう。中森投手が表紙を飾っているのは知っていた。

名物の黒豆ソフトを満喫してから市役所に入ると、ドラフト指名を祝う横断幕がどーんと目に入った。ベンチで年配の方々が弁当を食べて交流しているのも、なんかほのぼの。「広報の部署はどちらですか?」。受付のお姉さんが忙しそうな作業を中断し、とても丁寧に案内してくれた。

あわよくば市長の思いを聞いてみたい-。総務課を訪れると、アポなしで訪れた私をすぐに秘書課に取り次いでくれた。お役所仕事なんて言葉とは無縁の、スピード感とぬくもり。「ごめんなさい、今日は市長はこのあともアポイントが入っておりまして」。そうですよね。今度チャンスがあれば電話取材を、と名刺を置いて市役所を出た。

さぁ神戸へ。駅へと15分走ると、見知らぬ電話番号から着信が。「実は今、市長が戻られまして、30分後でしたら少しお時間をとれるそうです。いかがですか?」。まさかいきなり行って、いきなり会っていただけるとは。酒井市長に、中森投手への期待をたっぷり聞くことができた。

電車の本数は多くない。予定より1本遅れても、契約会見にぎりぎり間に合うかな-。すると職員の方がレンタサイクルを軽トラの荷台に乗せて、篠山口駅まで送ってくださることに。わざわざ見送ってくださった市長は別れ際に「そうそう、半沢直樹の最新作にも丹波篠山は登場するんですよ」と笑っていた。

滞在は3時間弱。それでも、丹波篠山は会う人会う人が温かくて驚いた。全国各地をほぼ行き尽くした。町の印象は、接する人でけっこう決まる。二度と行きたくない町もあれば、短時間で魅了されることもある。同じ車両に高齢男性が乗ってきて、ドア横に座る学生に聞く。「これ、三ノ宮に行きますか?」。丁寧に説明しながら「それより、ここどうぞ」。人の少ない車内。ドア横をサッと譲る姿にグッときた。【金子真仁】

(日刊)

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