今年もやっぱり強かった。往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。10時間41分19秒(速報値)は大会新記録だった。
復路は山下り6区で野村昭夢(4年)が56分47秒の驚異的な区間新記録で好発進。山上り5区の若林宏樹(4年)も区間新で箱根の山を完全征服した。
7区は駒大・佐藤圭汰(3年)の区間新の激走で差を縮められたが、8区の塩出翔太(3年)が区間賞を獲得、9区の主将・田中悠登(4年)、10区の小河原陽琉(1年)も力走し歓喜のフィニッシュに到達した。
原監督は「うれしいですねぇ。学生たちにありがとうと言いたい。(大会記録は)ギリギリのラインかなと思っていた。小河原ふぁラスト3キロ快走してくれた。(11年で8度優勝に)凄いですねぇ。原メソッドに各大学も挑戦し、メソッド対決になっている。メソッド対決の中で記録を更新している」と笑みを浮かべた。
原監督が今大会、発令したのは「あいたいね大作戦」。作戦が大成功した指揮官は「最高ですね!高校の指導者や私の両親、社会人時代の中国電力のみなさん、いろんな方に感謝の気持ちを込めて会いたい」とし、「チーム青山、勝ちました1」と言葉に力を込めた。
7区は駒大・佐藤圭汰(3年)の区間新の激走で差を縮められたが、8区の塩出翔太(3年)が区間賞を獲得、9区の主将・田中悠登(4年)、10区の小河原陽琉(1年)も力走し歓喜のフィニッシュに到達した。
原監督は「うれしいですねぇ。学生たちにありがとうと言いたい。(大会記録は)ギリギリのラインかなと思っていた。小河原ふぁラスト3キロ快走してくれた。(11年で8度優勝に)凄いですねぇ。原メソッドに各大学も挑戦し、メソッド対決になっている。メソッド対決の中で記録を更新している」と笑みを浮かべた。
原監督が今大会、発令したのは「あいたいね大作戦」。作戦が大成功した指揮官は「最高ですね!高校の指導者や私の両親、社会人時代の中国電力のみなさん、いろんな方に感謝の気持ちを込めて会いたい」とし、「チーム青山、勝ちました1」と言葉に力を込めた。
往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。
今大会から金栗四三杯に加え、大会MVPが新設された。閉会式で発表され、金栗四三杯もMVPも6区で区間新記録をマークした青学大の野村昭夢(4年)だった。
金栗四三杯は全チームの出走選手(連合チームを除く)から1人選出。今大会での活躍が顕著で今後の活躍が期待できる選手で、選考方法は箱根駅伝参加大学の監督ら選考委員による投票となる。
大会MVPは、総合優勝のチームから最も貢献した1人が選出される。選考方法は選考委員による審議となる。
関東学生連盟は2つのタイトルについて「双方に優劣はなく同格のものとしており、ダブル受賞も可能です」と説明している。
野村は「正直、W受賞できると思っていなくてどちらか取れたらいいなと思っていた。W受賞だったのでうれしく思います」と胸を張った。
金栗四三杯は全チームの出走選手(連合チームを除く)から1人選出。今大会での活躍が顕著で今後の活躍が期待できる選手で、選考方法は箱根駅伝参加大学の監督ら選考委員による投票となる。
大会MVPは、総合優勝のチームから最も貢献した1人が選出される。選考方法は選考委員による審議となる。
関東学生連盟は2つのタイトルについて「双方に優劣はなく同格のものとしており、ダブル受賞も可能です」と説明している。
野村は「正直、W受賞できると思っていなくてどちらか取れたらいいなと思っていた。W受賞だったのでうれしく思います」と胸を張った。
今大会は超ハイレベルだった。前日(2日)の往路では2区でリチャード・エティーリ(東京国際大)、吉田響(創価大)、黒田朝日(青学大)の3人が区間記録を更新。5区の若林宏樹(青学大)も区間新記録をマークした。
復路でもいきなり6区で青学大の野村昭夢が56分47秒で区間新。7区では駒大の“怪物”佐藤圭汰が1時間0分43秒の区間新記録を叩き出した。
青学大の原監督は「フルマラソンは(2時間)3分台が当たり前になりますよ。近いうちに我がチームの誰かが出してくれる。箱根を走っている選手のレベルアップは凄まじいものがある」と予言した。
青学大OBでは昨年12月の福岡国際マラソンで吉田祐也が日本歴代3位の2時間5分16秒をマーク。指揮官は、鈴木健吾が保持する2時間4分56秒が更新される日も近いと確信を持っている。
復路でもいきなり6区で青学大の野村昭夢が56分47秒で区間新。7区では駒大の“怪物”佐藤圭汰が1時間0分43秒の区間新記録を叩き出した。
青学大の原監督は「フルマラソンは(2時間)3分台が当たり前になりますよ。近いうちに我がチームの誰かが出してくれる。箱根を走っている選手のレベルアップは凄まじいものがある」と予言した。
青学大OBでは昨年12月の福岡国際マラソンで吉田祐也が日本歴代3位の2時間5分16秒をマーク。指揮官は、鈴木健吾が保持する2時間4分56秒が更新される日も近いと確信を持っている。
往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。10時間41分19秒(速報値)は大会新記録だった。
2日の往路2区で7人抜きを演じて区間新記録の1時間5分44秒をマークした黒田朝日(3年)は、2月24日の大阪マラソンが次なるターゲットとなる。
12月の箱根駅伝トークバトルで原監督は「黒田朝日は今回区間賞をとったあかつきには大阪マラソンにチャレンジさせます。本人もやる気になっています」と宣言。2年連続2区区間賞はならなかったが、箱根での大活躍で出場する資格は十分だ。
大阪マラソンといえば、昨年に国学院大の平林清澄が初マラソン日本新記録の2時間6分18秒で優勝。初マラソンとなる黒田は、日本学生記録でもある平林の記録を目指すことになる。
青学大の原監督は「マラソンは(2時間)3分台が当たり前になりますよ。近いうちに我がチームの誰かが出してくれる。」と予言している。
12月の箱根駅伝トークバトルで原監督は「黒田朝日は今回区間賞をとったあかつきには大阪マラソンにチャレンジさせます。本人もやる気になっています」と宣言。2年連続2区区間賞はならなかったが、箱根での大活躍で出場する資格は十分だ。
大阪マラソンといえば、昨年に国学院大の平林清澄が初マラソン日本新記録の2時間6分18秒で優勝。初マラソンとなる黒田は、日本学生記録でもある平林の記録を目指すことになる。
青学大の原監督は「マラソンは(2時間)3分台が当たり前になりますよ。近いうちに我がチームの誰かが出してくれる。」と予言している。
往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。
前日(2日)の往路4区で、太田蒼生(4年)は左手薬指に指輪をつけて区間賞を獲得。往路後には「婚約した彼女との指輪です。早く結婚したいと思います」と明かし、既に彼女の親からは結婚の了承を得ており、2日夜に自身の親と食事して了承を得る予定だと説明していた。
この日は総合優勝後の会見で「4度目の箱根で最後、4区区間賞で終わることができたけど、区間新をどこかで残したかった。そこは悔しい点だけど、大手町で笑おうという目標が達成できて凄くうれしく思う」と胸を張った。
その上で「4年間の貴重な経験を今後の陸上人生につなげて取り組んでいきたい」とし、「同期には感謝したいし、ついてきてくれた後輩、監督、(監督の)奥さんや寮の関係者、全員に感謝を述べたい」と話した。
この日は総合優勝後の会見で「4度目の箱根で最後、4区区間賞で終わることができたけど、区間新をどこかで残したかった。そこは悔しい点だけど、大手町で笑おうという目標が達成できて凄くうれしく思う」と胸を張った。
その上で「4年間の貴重な経験を今後の陸上人生につなげて取り組んでいきたい」とし、「同期には感謝したいし、ついてきてくれた後輩、監督、(監督の)奥さんや寮の関係者、全員に感謝を述べたい」と話した。
往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。
前日(2日)の往路4区で、太田蒼生(4年)は左手薬指に指輪をつけて区間賞を獲得。往路後には「婚約した彼女との指輪です。早く結婚したいと思います」と明かしていた。
復路の9区を走った田中悠登主将(4年)は、太田の婚約を知っており、「世界の太田だな、と。恋愛は自由なので。幸せになって」とコメントした。
復路の9区を走った田中悠登主将(4年)は、太田の婚約を知っており、「世界の太田だな、と。恋愛は自由なので。幸せになって」とコメントした。
10区間中6区間を4年生が駆け、4区の太田蒼生が区間賞、5区の若林宏樹、6区の野村昭夢が区間新とチームをけん引した。
当日変更で9区に入った主将の田中悠登も区間2位と好走。主将として苦労した部分を問われると、「同期がみんなとがっているのでそこをまとめるのが大変でした。個性が強くて。でも、個性をつぶしてもこの学年の良さは出ない。最終目標は箱根で勝つのが共通認識としてあった」とし、「向いている方向がブレないようにミーティングは多めに行うようにしていた」と明かした。
田中主将は卒業後、地元の福井放送にアナウンサーとして入社。とがった同期をまとめたキャプテンシーは、アナウンサー人生にも生きるはずだ。
当日変更で9区に入った主将の田中悠登も区間2位と好走。主将として苦労した部分を問われると、「同期がみんなとがっているのでそこをまとめるのが大変でした。個性が強くて。でも、個性をつぶしてもこの学年の良さは出ない。最終目標は箱根で勝つのが共通認識としてあった」とし、「向いている方向がブレないようにミーティングは多めに行うようにしていた」と明かした。
田中主将は卒業後、地元の福井放送にアナウンサーとして入社。とがった同期をまとめたキャプテンシーは、アナウンサー人生にも生きるはずだ。
当日変更で9区に入った主将の田中悠登(4年)も区間2位と好走。卒業後、地元の福井放送にアナウンサーとして入社する。10区へのタスキリレーでは「青山学院大学、トップでタスキリレー!」と自ら実況。「考えてなくて、本当に無意識です」と振り返った。
前日は往路を終えて「往路優勝を果たした青山学院大学、明日の復路も2年連続総合優勝を目指します」などとする動画を撮影してチームの全体ラインに投稿するなど、走り以外でもチームを支えていた。
前日は往路を終えて「往路優勝を果たした青山学院大学、明日の復路も2年連続総合優勝を目指します」などとする動画を撮影してチームの全体ラインに投稿するなど、走り以外でもチームを支えていた。
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駒大は2年連続総合2位だったが、意地を見せた。往路4位から発進。7区では当日変更で入った佐藤圭汰(3年)が1時間0分43秒の区間新記録をマークした。
青学大が復路新記録の5時間21分18秒でゴールしてから2分48秒後、駒大は復路5時間20分50秒とさらに記録を更新した。
今季は出雲、全日本は国学院大に敗れて2位。箱根も青学大に屈し、大学3大駅伝全て2位。大八木総監督は「出雲、全日本と全部2番は悔しい。来年は全て1で揃えられるようにしたい。チャンスはある」と闘志を高めた。
青学大が復路新記録の5時間21分18秒でゴールしてから2分48秒後、駒大は復路5時間20分50秒とさらに記録を更新した。
今季は出雲、全日本は国学院大に敗れて2位。箱根も青学大に屈し、大学3大駅伝全て2位。大八木総監督は「出雲、全日本と全部2番は悔しい。来年は全て1で揃えられるようにしたい。チャンスはある」と闘志を高めた。
駒大は2年連続総合2位だった。往路4位から発進。7区では当日変更で入った佐藤圭汰(3年)が1時間0分43秒の区間新記録をマークし、青学大との差を一気に2分27秒も縮めたが、反撃もここまでだった。
今季は出雲、全日本は国学院大に敗れて2位。箱根も青学大に屈し、大学3大駅伝全て2位だった。
大八木総監督は「今回の箱根はうまくいった方だと思うが、出雲、全日本と全部2番は悔しい。来年は全て1で揃えられるようにしたい。チャンスはある」と逆襲を誓った。
今季は出雲、全日本は国学院大に敗れて2位。箱根も青学大に屈し、大学3大駅伝全て2位だった。
大八木総監督は「今回の箱根はうまくいった方だと思うが、出雲、全日本と全部2番は悔しい。来年は全て1で揃えられるようにしたい。チャンスはある」と逆襲を誓った。
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3冠での初優勝を目指した国学院大は、往路6位から追い上げて総合では20年の同校最高記録に並ぶ3位でフィニッシュした。
7区の辻原輝(2年)は区間2位タイの快走も、8区につなぐ小田原中継所手前でたすきを落とすアクシデント。そのシーンを振り返り、「手に力が入らなくなってしまって、もういっぱいいっぱいで。あれがなければ15秒くらいは速く走れていたので、正直悔しいですね」と振り返った。
それでも区間新記録で区間賞の駒大・佐藤圭汰(3年)とは1分38秒差。「単純に実力が劣っていただけなので、言い訳は何もない。(2位タイも)単純にそれまで速く走れなかった。実力です」と潔かった。
来年度はエース平林清澄主将(4年)ら実力者がそろう4年が抜け、チームを引っ張っていく立場となる。お預けとなった国学院大史上初の箱根制覇に向けて。「僕がチームを勝たせるつもりでやっていく」と決意を示した。
それでも区間新記録で区間賞の駒大・佐藤圭汰(3年)とは1分38秒差。「単純に実力が劣っていただけなので、言い訳は何もない。(2位タイも)単純にそれまで速く走れなかった。実力です」と潔かった。
来年度はエース平林清澄主将(4年)ら実力者がそろう4年が抜け、チームを引っ張っていく立場となる。お預けとなった国学院大史上初の箱根制覇に向けて。「僕がチームを勝たせるつもりでやっていく」と決意を示した。
3冠での初優勝を目指した国学院大は、往路6位から追い上げて総合では20年の同校最高記録に並ぶ3位でフィニッシュした。3位の早大とほぼ並ぶ4位でたすきを受けたアンカーの吉田蔵之介(2年)が、17キロ付近で仕掛けて引き離し、青学大、駒大に続く3強の牙城を守った。
人気音楽グループ「ケツメイシ」のリーダー・大蔵を父に持つ吉田は、「優勝を目指していたので悔しいのはあるが、往路の結果から3位。僕がゴールテープを切れたのは、仲間のおかげ」と感謝した。
父からは出走前に電話で会話し、「楽しんでこい。この1年の苦しみに比べれば、1時間10分は苦痛じゃない」とエールを送られたという。昨年の箱根駅伝後に大腿骨を故障し、今年9月にもケガのアクシデント。昨年10月の出雲駅伝、同11月の全日本駅伝は不出走で2冠には貢献できなかったが、2年連続の箱根路で表彰台に貢献した。
父・大蔵は残り3キロ付近の路上に応援に駆け付けていたという。「3時間前の、(他の観戦者が)誰もいないくらいから場所取りしてくれていたみたい。知らされていなかったが、(オリジナルの)タオルをつくってくれていた。元気が出ました」と熱烈に応援してくれた父に感謝した。
父からは出走前に電話で会話し、「楽しんでこい。この1年の苦しみに比べれば、1時間10分は苦痛じゃない」とエールを送られたという。昨年の箱根駅伝後に大腿骨を故障し、今年9月にもケガのアクシデント。昨年10月の出雲駅伝、同11月の全日本駅伝は不出走で2冠には貢献できなかったが、2年連続の箱根路で表彰台に貢献した。
父・大蔵は残り3キロ付近の路上に応援に駆け付けていたという。「3時間前の、(他の観戦者が)誰もいないくらいから場所取りしてくれていたみたい。知らされていなかったが、(オリジナルの)タオルをつくってくれていた。元気が出ました」と熱烈に応援してくれた父に感謝した。
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早大が総合4位に入った。最終10区・菅野雄太(4年)で3位から4位に後退したものの、花田監督は「優勝を狙うチーム相手にあれだけ一歩も引かずに走ったというのは誇りに思います」と話した。
今春、スーパー高校生が早大の門を叩く。昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で日本人最速28分43秒で区間賞を獲得した千葉・八千代松陰の鈴木琉胤(るい)、3区(8・1075キロ)で区間賞を獲得した佐久長聖の佐々木哲が進学する。
花田監督は「彼らはやはり勝ち方を知っている。そういう部分がチームにも浸透していくといいかな」とし、来年に向けて「総合優勝を目指してやっていかないとダメ。(青学大の)原さんからも、まだ早稲田が怖いと言われたことがないので、来年の箱根を迎える頃には早稲田が来るかもしれないと言われるようなチームを作っていきたい」と力を込めた。
今春、スーパー高校生が早大の門を叩く。昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)で日本人最速28分43秒で区間賞を獲得した千葉・八千代松陰の鈴木琉胤(るい)、3区(8・1075キロ)で区間賞を獲得した佐久長聖の佐々木哲が進学する。
花田監督は「彼らはやはり勝ち方を知っている。そういう部分がチームにも浸透していくといいかな」とし、来年に向けて「総合優勝を目指してやっていかないとダメ。(青学大の)原さんからも、まだ早稲田が怖いと言われたことがないので、来年の箱根を迎える頃には早稲田が来るかもしれないと言われるようなチームを作っていきたい」と力を込めた。
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中大は6位でたすきを受けた10区の藤田大智(2年)が区間4位の走りで総合5位に順位を押し上げてゴールテープを切った。
「7位を目標にしていて、まずそこを全員で達成できたのが今は凄くうれしい。5位に入るのと、7位で終わるのとでは来年に向けて大きな差なのは分かっていた。しっかりと順位を上げることができて良かったです」と充実の表情で言った。
辛い出来事を経ての箱根路だった。昨年10月に母・理砂さんが闘病の末、45歳で死去。「正直、一度はもう諦めたというか…。走れる気持ちじゃなかったんです」。折れそうな心を支えてくれたのは、やはり母の最後の言葉だった。「箱根の夢だけは忘れないで」――。自らを懸命に奮い立たせ、この日のために走り込んできた。「その言葉があったから、最後まで頑張れたかなと思います」。天国の母に届ける力走だった。
「7位を目標にしていて、まずそこを全員で達成できたのが今は凄くうれしい。5位に入るのと、7位で終わるのとでは来年に向けて大きな差なのは分かっていた。しっかりと順位を上げることができて良かったです」と充実の表情で言った。
辛い出来事を経ての箱根路だった。昨年10月に母・理砂さんが闘病の末、45歳で死去。「正直、一度はもう諦めたというか…。走れる気持ちじゃなかったんです」。折れそうな心を支えてくれたのは、やはり母の最後の言葉だった。「箱根の夢だけは忘れないで」――。自らを懸命に奮い立たせ、この日のために走り込んできた。「その言葉があったから、最後まで頑張れたかなと思います」。天国の母に届ける力走だった。
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2区で日本人最速の創価大・吉田響“二刀流”を宣言も 神野大地「2区の方がきついって!笑」
創価大は総合7位でシード権を獲得した。
往路2区で日本人歴代最速の1時間5分43秒をマークした吉田響(4年)は「将来はプロランナーになり、ロサンゼルス五輪のフルマラソンで入賞することが夢」と目標を掲げていた。
3日には自身のX(旧ツイッター)を更新。従来のロードに加え不整地トレイルランニングのプロに転向する旨の報道を引用し「卒業後は、二刀流で頑張ります」とつづった。
これを受け、箱根駅伝の3代目山の神として有名な神野大地は、自身のXで「吉田響選手!絶対2区の方がきついって!笑 キツさの種類違うとは思うけど。。」とコメントしている。
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東洋大が20年連続のシード獲得!しびれるアンカー決戦で執念見せた
東洋大は総合9位に入り、20年連続でシード権を獲得した。
10位以内に与えられるシード争いは最後まで白熱した。順大、東京国際大、帝京大、東洋大の4チームが10区終盤まで8~11位を争った。
残り800メートルを切って東京国際大がまずスパート。その後を東洋大、帝京大が追い、順大が遅れた。帝京大までがシード権を獲得し、順大が11位となって無念のシード落ちとなった。
超高速化!11位・順大でも21年なら総合V…東洋大・酒井監督、シード確保は「大変」
東洋大は10時間54分56秒で総合9位に入り、20年連続でシード権を獲得した。10位以内に与えられるシード争いは最後まで白熱。順大、東京国際大、帝京大、東洋大の4チームが10区終盤まで8~11位を争い、ラスト80メートルで順大が脱落した。
東洋大の酒井監督は「シード権のラインが高くなっている。誰かが区間賞の走りをしないと順位を上げることはできない。安堵感はあるが、シードを確保する大変さを感じた」と振り返った。
順大は10時間55分5秒の総合11位でシード権を逃したが、このタイムは気象条件の違いがあるとはいえ、21年大会優勝の駒大の10時間56分4秒よりも速い。
酒井監督は「どのチームも成長しているので(自分たちも)進化しなければいけないと感じるシード権争いだった」と話した。
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順大、無念… わずか7秒差でシード落ち 長門監督「ここまで来ただけに悔しい」
21チーム(関東学生連合はオープン参加)が出場する第101回大会の復路が行われた。神奈川・箱根町から東京・大手町の5区間109・6キロで争われた。
10位以内に与えられるシード争いは最後まで白熱した。順大、東京国際大、帝京大、東洋大の4チームが10区終盤まで8~11位を争った。
残り800メートルを切って東京国際大がまずスパート。その後を東洋大、帝京大が追い、順大が遅れた。帝京大までがシード権を獲得し、順大が11位となって無念のシード落ちとなった。
順大の長門俊介監督は「ここまで来ただけに悔しい。完全に力負け。しぶとく復路で巻き返したかったですが…」と口ビスをかんだ。そして、「まだ若いチームなので、この悔しさをバネにまた立て直したい」と先を見据えた。
7区を走った吉岡は「シンプルに力負け。ただ個人としては力を出し切った」と熱戦を振り返った。
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立大 63年ぶりシード権ならず 往路8位から総合13位に後退 指揮官「悔しさある」
予選会トップで往路8位と好位置につけていた立大は、63年ぶりのシード権に届かなかった。
7区終了時点ででシード圏外の13位に後退。残り3区間での逆襲を期したが、ライバル校に及ばなかった。
高林監督は「戦いたいレースはできたし戦いたいタイムで走れたので…となると(シード圏に入るには)もう一段階上げないといけない」と語った。
一時はシード圏に入りながらも復路で後退する形となり、「去年からシードという言葉は出ていたけど、今回は本気でシードを取りに行って取れなかった悔しさがある」唇をかんだ。
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“赤門リレー”の東大生・秋吉「まだまだ実力不足」タスキ渡した東大院生・古川に感謝も
21チーム(関東学生連合はオープン参加)が出場する第101回大会の復路が、神奈川・箱根町から東京・大手町の5区間109・6キロで行われ、往路首位で復路を発進した青学大がトップを譲らず、2年連続8度目の総合優勝を飾った。10時間41分19秒(速報値)は大会新記録だった。
オープン参加で往路18位相当の関東学生連合は、11時間06分53秒で大会を終えた。オープン参加のため順位はつかないが、16位相当のタイムだった。
8区を担った東大生の秋吉拓真(3年)は7キロ手前の茅ヶ崎のチェックポイントで“区間トップ”のタイムで通過するなど激走。区間7位相当の1時間4分45秒をたたき出した。「区間新を狙おうと、序盤は目標通りのペースでいけました。序盤がよく動けていただけに悔しさが残る結果になりました。坂もう一回登るところで出しが止まって、まだまだ実力不足です。悔しい気持ちの方が大きいです」と語った。
秋吉は9区の古川大晃(東大院4年)に16番目でタスキをつなぎ、“赤門リレー”が実現。「古川さんには入学してからずっとお世話になりましたし、特にこの1年はずっと一緒に練習してきました。入学当初は僕の力が全然及んでなかったけど、去年の予選会あたりからお互いに一緒に箱根を目指そうと頑張ってきました。注目してもらえたのはありがたいです」と語った。
29歳で箱根路に臨んだ古川は1時間11分52秒で9区を走り抜き、「69分台を目標にしていたのでチームに貢献できなかったことは悔しいです。秋吉のすごい走りに感化されて、年甲斐もなくやりすぎてしまいました。箱根の魔物に影響されてしまったというか(笑い)」と総括した。
タスキを受け継いだ秋吉については「3年間一緒にやってきて、僕を強くさせてくれた。その秋吉からたすきをもらえて晴れやかでした」と感謝した。
東大大学院ではランナー同士の影響について研究しているという。「全てをかけて臨む中で必死に走った経験は今後の研究に生きるかなと」と晴れやかに語っていた。
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繰り上げたすきの“洗濯”秘話明かされ話題「なんとも言えない気持ち」「切なくなってくる」
復路8区から9区の戸塚中継所では、日大が1分3秒間に合わず、今大会初の繰り上げスタートが発生した。日本テレビ系の実況では、この繰り上げで使われるたすきについて「実はこの繰り上げたすきは、過去に繰り上げとなってしまった選手の汗と悔やし涙がしみ込んだたすきを、関東学生連合の方が洗濯をして毎年用意されています。色あせている繰り上げたすきもありました」と紹介された。
なお、関東学生連合は繰り上げスタートにはならず、最後までたすきをつなぎ切った。
これを受け、視聴者からは「ちょっとなんとも言えない気持ちになった」「自分たちは繰り上げにならずに襷を繋ぎきったの素晴らしい」「泣けた」「スポーツは残酷ですが素晴らしい」「学連の人が洗濯してるとは知らなかったな」「なんかそれを聞くと繰り上げスタートがさらに切なくなってくる」「学生連合が洗濯してずっと使い回してたのか そんなドラマがあるの知らなかった」「知らなかった。色々な方の想いがあるんだな」との声が上がった。
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沿道観戦者数は約102万人!コロナ禍から5年ぶり大台超え!!主催者が発表
大会を主催する関東学生陸上競技連盟はレース後、往路と復路を合わせた沿道の観戦者数を約102万人と発表した。
20年大会までは往路と復路合わせて毎年100万人を超えるファンが沿道で声援を送ったが、コロナ禍となった21年大会は「応援したいから、応援にいかない」のキャッチコピーを掲げて沿道での応援の自粛を求めた結果、約18万人と激減。ただ、ゴール付近や主要区間などでは密集して観戦するファンの姿が見られ、大会本部に電話で苦情が寄せられるなど批判が相次いだ。
21年大会同様、沿道での応援自粛を求めた22年大会は約60万人と21年から3倍超に。23年大会は応援自粛は求めず、マスク着用を推奨し、声出しについては「お控えください」とし、約91万人が沿道で観戦。第100回のメモリアルとなった24年大会は約98万人だった。100万を超えるのは20年以来、5年ぶり。
<最近の沿道観戦者数(大会本部調べ)>
17年 118万人
18年 120万人
19年 124万人
20年 121万人
21年 18万人
22年 60万人
23年 91万人
24年 98万人
(以上 スポニチ)
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