9/20に行われた「動物愛護管理法改正に向けてのシンポジウム」の紹介です。
今回でおしまいです。
今回は、成田司氏を紹介させていただきます。
シンポジウムで配布された講演者紹介より抜粋。
成田司
㈱コークア社長・元ペット販売業
ペット販売業経験。
その過酷な実態から、現在はペット用品販売などを手掛けながら、
日本版ティアハイム(ドイツの動物保護施設)設立を目指している。
パネラーの全員が、元々動物愛護・保護の観点から現在の職業に就いている中、
成田さんだけは、元ペット販売業者。
いわゆる法規制の対象となる側の職業に就いていた方です。
もちろん、現在は違います。
講演の時間は短かったのですが、ペット業界の裏側を端的にお話してくださいました。
上記の紹介にもあるように、現在は、日本版ティアハイム(ドイツの動物保護施設。下記参照)設立を目指しながら、
ブログなどに、過去に成田さんが経験したペット業界でのペットの扱いなどについて
紹介してくださっています。
成田さんのブログ
【日本版ティアハイム建設を実現しよう!!】
コークアペット用品通販ページ
【ダイエットペット For Healthy Dog Life】
シンポジウムでの話しは、成田さんがかつて働いていたペット業界でのことが大半で、
「ペットオークション」、いわゆる「ペットの競り」については、
非常に劣悪な環境で、ペットが売買され、そういった経路を通過し、
私たちがよく見る、明るくかわいらしいペット屋さんに、子犬たちが陳列されているのだ
ということがよく分かりました。
ペットショップに並ぶ子犬たちの一番の売れ筋は、生後50~80日。
そこから逆算して、ペットオークションに並ぶのは、生後25~35日。
今回の法改正でも焦点となっているのですが、8週齢(50~60日)までは、
親犬から引き離すべきではないということになっています。
理由は、犬の社会化や、免疫の問題です。
親犬や兄弟犬と引き離された子犬は社会性を身に付けることなく、
市場に出回り、飼い主の手に届きます。
社会性がないということは、しつけにおいても、困難を要することになり、
また、これだけ早いうちに引き離されると、本来生後42日前後に親犬からもらう
免疫力もなく、病気になりやすい犬になる恐れがあります。
しかし、ペットオークションでは、「流行の犬をたくさん繁殖させ、売り、儲ける」ことが目的です。
成田さんもお話されていましたが、オークション会場では、
「犬は命ではなくなる、単なる商品になっている」とのことです。
小さな子犬を片手で持ち上げ、おなかや耳やシッポを、買い手にざっと見せ、
「○○円から」という声から始まり・・・・
競り、そのままですね。
また、色々な理由で売れ残ったペットたちは、注射による安楽死だそうです。
成田さんもそれを何度も経験したそうです。
安楽死させられる犬をひざに乗せ、注射を持つわけですが、
ひざに乗せられた犬は、人間と触れられて、目の前に殺処分が待ち構えている状況であるにも関わらず、
成田さんの目を見て、ひざに乗せてもらったことを喜ぶそうです。
成田さんは、犬に注射をし、死の瞬間に感じるときは、
「一瞬軽くなり、その後どっしりと重くなる」そうです。
成田さんの言葉は、私にもずっしりと重くのしかかります。
ペットショップに並ぶ多くの犬たちは、こうした過酷な状況を乗り越えてきたのです。
またその犬たちの裏側では、多くの命が奪われていたのです。
ここには書ききれないほど、多くの裏の話をしてくださいました。
詳しいことは、上記の成田さんのブログにも紹介されています。
ペット業界の裏を充分知っている成田さんだからこそ、伝わってきた、
本当の業界の姿。
こういったことを知らずに、ペットショップなどから買ってしまう私たち。
業界の取り締まりも必要ですが、私たち消費者は、このような裏事情を知る必要があります。
この事情を知ったら、もうペットショップから犬や猫、ウサギやその他の小動物、野生動物を
購入することは避けたいです。
私たちが一人でも多く、ペットショップから買うことを止めれば、ペットオークションもなくなり、
利益だけのために繁殖させるブリーダーもいなくなるでしょう。
成田さんは、今の流通にメスを入れること、
販売時に、どのようなブリーダーにより、どの親犬から生まれた子なのかを明示すること、
(今の仕組みだと、これは非常に不可能だそうです。
理由は、悪徳ブリーダーはできるだけ身を隠し、世の中に明らかにされないオークションで売買しているから。
この明示を義務付ければ、ペットオークションと言う仕組み自体がなくなるはずだと。。)
など、繁殖側・販売側・流通側への規制の強化を訴えていました。
私は、できれば成田さんのように、かつてペット業界にいて、今はそこから離脱し、
その業界の闇の部分を明らかにしてくださる方が、たくさん声を上げていただけると、
私たち市民の認識も随分変わるのではないかと思いました。
成田さんのブログに、目を通してみてください。
成田さんが伝えたいことがたくさん、書かれています。


※ティアハイムとは
ドイツ全域にある動物保護施設。
ドイツ語で「動物の家」
「help animals」参照。
ドイツは、動物愛護の取り組みが非常に盛んな国です。
今回でおしまいです。
今回は、成田司氏を紹介させていただきます。
シンポジウムで配布された講演者紹介より抜粋。
成田司
㈱コークア社長・元ペット販売業
ペット販売業経験。
その過酷な実態から、現在はペット用品販売などを手掛けながら、
日本版ティアハイム(ドイツの動物保護施設)設立を目指している。
パネラーの全員が、元々動物愛護・保護の観点から現在の職業に就いている中、
成田さんだけは、元ペット販売業者。
いわゆる法規制の対象となる側の職業に就いていた方です。
もちろん、現在は違います。
講演の時間は短かったのですが、ペット業界の裏側を端的にお話してくださいました。
上記の紹介にもあるように、現在は、日本版ティアハイム(ドイツの動物保護施設。下記参照)設立を目指しながら、
ブログなどに、過去に成田さんが経験したペット業界でのペットの扱いなどについて
紹介してくださっています。
成田さんのブログ
【日本版ティアハイム建設を実現しよう!!】
コークアペット用品通販ページ
【ダイエットペット For Healthy Dog Life】
シンポジウムでの話しは、成田さんがかつて働いていたペット業界でのことが大半で、
「ペットオークション」、いわゆる「ペットの競り」については、
非常に劣悪な環境で、ペットが売買され、そういった経路を通過し、
私たちがよく見る、明るくかわいらしいペット屋さんに、子犬たちが陳列されているのだ
ということがよく分かりました。
ペットショップに並ぶ子犬たちの一番の売れ筋は、生後50~80日。
そこから逆算して、ペットオークションに並ぶのは、生後25~35日。
今回の法改正でも焦点となっているのですが、8週齢(50~60日)までは、
親犬から引き離すべきではないということになっています。
理由は、犬の社会化や、免疫の問題です。
親犬や兄弟犬と引き離された子犬は社会性を身に付けることなく、
市場に出回り、飼い主の手に届きます。
社会性がないということは、しつけにおいても、困難を要することになり、
また、これだけ早いうちに引き離されると、本来生後42日前後に親犬からもらう
免疫力もなく、病気になりやすい犬になる恐れがあります。
しかし、ペットオークションでは、「流行の犬をたくさん繁殖させ、売り、儲ける」ことが目的です。
成田さんもお話されていましたが、オークション会場では、
「犬は命ではなくなる、単なる商品になっている」とのことです。
小さな子犬を片手で持ち上げ、おなかや耳やシッポを、買い手にざっと見せ、
「○○円から」という声から始まり・・・・
競り、そのままですね。
また、色々な理由で売れ残ったペットたちは、注射による安楽死だそうです。
成田さんもそれを何度も経験したそうです。
安楽死させられる犬をひざに乗せ、注射を持つわけですが、
ひざに乗せられた犬は、人間と触れられて、目の前に殺処分が待ち構えている状況であるにも関わらず、
成田さんの目を見て、ひざに乗せてもらったことを喜ぶそうです。
成田さんは、犬に注射をし、死の瞬間に感じるときは、
「一瞬軽くなり、その後どっしりと重くなる」そうです。
成田さんの言葉は、私にもずっしりと重くのしかかります。
ペットショップに並ぶ多くの犬たちは、こうした過酷な状況を乗り越えてきたのです。
またその犬たちの裏側では、多くの命が奪われていたのです。
ここには書ききれないほど、多くの裏の話をしてくださいました。
詳しいことは、上記の成田さんのブログにも紹介されています。
ペット業界の裏を充分知っている成田さんだからこそ、伝わってきた、
本当の業界の姿。
こういったことを知らずに、ペットショップなどから買ってしまう私たち。
業界の取り締まりも必要ですが、私たち消費者は、このような裏事情を知る必要があります。
この事情を知ったら、もうペットショップから犬や猫、ウサギやその他の小動物、野生動物を
購入することは避けたいです。
私たちが一人でも多く、ペットショップから買うことを止めれば、ペットオークションもなくなり、
利益だけのために繁殖させるブリーダーもいなくなるでしょう。
成田さんは、今の流通にメスを入れること、
販売時に、どのようなブリーダーにより、どの親犬から生まれた子なのかを明示すること、
(今の仕組みだと、これは非常に不可能だそうです。
理由は、悪徳ブリーダーはできるだけ身を隠し、世の中に明らかにされないオークションで売買しているから。
この明示を義務付ければ、ペットオークションと言う仕組み自体がなくなるはずだと。。)
など、繁殖側・販売側・流通側への規制の強化を訴えていました。
私は、できれば成田さんのように、かつてペット業界にいて、今はそこから離脱し、
その業界の闇の部分を明らかにしてくださる方が、たくさん声を上げていただけると、
私たち市民の認識も随分変わるのではないかと思いました。
成田さんのブログに、目を通してみてください。
成田さんが伝えたいことがたくさん、書かれています。


※ティアハイムとは
ドイツ全域にある動物保護施設。
ドイツ語で「動物の家」
「help animals」参照。
ドイツは、動物愛護の取り組みが非常に盛んな国です。