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『沈黙を破る』 上映会のお知らせ

2010-09-28 18:01:57 | イベント関係
『沈黙を破る』(土井敏邦監督作品)の上映会のお知らせです。



【解説】
2002年春、イスラエル軍のヨルダン川西岸への侵攻作戦のなかで起こったバラータ難民キャンプ包囲とジェニン難民キャンプ侵攻。カメラは、2週間にも及ぶイスラエル軍の包囲、破壊と殺戮にさらされるパレスチナの人びとの生活を記録する。
同じ頃、イスラエルの元将兵だった青年たちがテルアビブで写真展を開く。「沈黙を破る」と名づけられた写真展は、「世界一道徳的」な軍隊として占領地に送られた元兵士たちが、自らの加害行為を告白するものだった。占領地で絶対的な権力を手にし、次第に人間性や倫理、道徳心を失い、”怪物”となっていった若者たち。
彼らは、自らの人間性の回復を求めつつ、占領によって病んでいく祖国イスラエルの蘇生へと考えを深め、声を上げたのだ。
監督は、ジャーナリストとして20数年にわたりパレスチナ・イスラエルを取材してきた土井敏邦。数百時間にも及ぶ映像を、長編ドキュメンタリー映画として完成させた本作では、イスラエル軍がパレスチナ人住民にもたらした被害の実態と共に、”占領という構造的な暴力”の構図を、人びとの生活を通して描き出している。時に絶望的に見える抑圧をしたたかに生き抜くパレスチナの人びと、そして、「祖国への裏切り」という非難に耐えながらも発言を続けるユダヤ人の若者たちの肉声は、「パレスチナ・イスラエル問題」という枠を超え、人間の普遍的なテーマに重層的に迫る。


【監督プロフィール】
土井敏邦(DOI Toshikuni)ジャーナリスト
1953年、佐賀県生まれ。1985年よりパレスチナ・イスラエルの問題にかかわる。17年間にわたって映像による取材を続け、「パレスチナ記録の会」とともに、2009年、『届かぬ声-占領と生きる人びと-』全4部作を完成させる。
ドキュメンタリー映画『沈黙を破る』は、その第4部にあたる。ドキュメンタリー映像『ファルジャジーラ2004年4月』のほか、NHKや民放で数多くのドキュメンタリー番組も手掛けている。
主な著書に『占領と民衆-パレスチナ』(晩聲社)、『アメリカのユダヤ人』(岩波新書)、『「和平合意」とパレスチナ』(朝日選書)、『パレスチナの声、イスラエルの声』、『沈黙を破る-元イスラエル軍将兵が語る”占領”』(いずれも岩波書店)、『米軍はイラクで何をしたのか』『パレスチナ ジェニンの人々は語る』(いすれも岩波ブックレット)など多数。


配給会社SIGLOによる本作紹介ページはこちらです。


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 日時:10月10日(日) 13:10開場・13:30~開演

 場所:茅ヶ崎市分庁舎6階コミュニティホール
    茅ヶ崎市役所敷地内。
    住所:茅ヶ崎市茅ヶ崎1-1-1
    (市の有料駐車場あります)

 内容:映画上映…………13:30~15:40
    監督メッセージ…15:45~16:15

 チケット:前売券…500円・当日券…700円

 共催:文教大学teamOne、平和学習グループピースカフェちがさき
 後援:茅ヶ崎市
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※前売券ご希望の方は、n-usagi_2010@mail.goo.ne.jp 宛てにご連絡お願いします。


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パレスチナ・イスラエル問題はとても古く複雑な歴史が絡んでいます。
私のブログでも紹介した、『心をゆさぶる平和へのメッセージ』 には分かりやすく状況が書かれています。
また、【解説】にもあるように、この問題は、パレスチナ・イスラエルだけの問題ではなく、
私たちが自国や世界の歴史を見直し、今も心や体に傷を負った人々が世界の各地にいることを示唆しています。
そのような意味でも、パレスチナ・イスラエル問題についてよく分からなくても是非ご覧いただきたい映画です。