
2009年1月12日、飼っていたうさぎのコロが死んでしまいました。
ちょうど2年です。
今年は卯年で、ニュースなどでも、うさぎブームによってペットショップでの生体販売数が増えたり、
需要がまかないきれないと話す店長がいたり、また、逆に捨てうさぎなどの遺棄や保健所や愛護団体への持ち込みも増えたりしているようです。
うさぎのイメージは、
・鳴かないから静か
・おとなしそう
・癒されそう
・かわいい
・イヌやネコより簡単に飼えそう
と、比較的良い(人間にとって都合が良い)ようにとられがちです。
でも、私の経験から言わせていただくと、そういうイメージを持てば持つほど、実際飼って一緒に生活してみると、ギャップはあります。
うさぎも噛み付いてくるし、(前足でも襲うし、鋭い前歯でかじってもきます。何度も手や足に怪我をおいました。。)
壁紙や柱もガジガジガジガジ。。。
これをされたとき、私は悲鳴をあげましたね。
(マンションを出るとき、たしか5~6万円の請求が来ました。)
タイミングよく躾をしないと、オシッコもウンチもトイレではしなくなります。
雄は(個体によりますが)機嫌が悪かったりすると、すごい勢いでシャーっとオシッコを引っ掛けたりもします。
少し調べればすぐに分かることですが、うさぎがかかりやすい病気はけっこうあります。
歯の病気、おなかの病気、清潔にしていないとダニなどにもやられます。
神経系統の病気もまれではありません。
また特に仔うさぎは骨がしっかりしていないので、ゲージなどの金網などに足をひっかけて骨折することもあります。
それら医療費は当然バカになりません。
私が飼っていたコロも、おなかに毛が溜まる毛球症になり、手術をしました。
手術やその他それにかかった費用は約11万円。
しかも、毛球症の手術に成功しても、麻酔から覚めない恐れがある といわれ。。。
さらにうさぎは、ポーカーフェイスなことが多いです。
慣れてくれば、だんだんと、楽しいのか悲しいのか辛いのか、理解できるようになりますが、
そういう関係を作り上げるのには、やはり時間がかかります。
当然、(個体によりますが)慣れるまでも、時間がかかるのです。
そのようなうさぎを、人間が作り上げた勝手なイメージで飼い始め、そうじゃなかったからといって、捨てたり返したり。。。
そんなニュースは見たくないし、聞きたくないですよね。

もっとうさぎのことを知れば、決して捨てたりなど、命を祖末に扱うことはしないと思います。
勝手なイメージは捨てた方がいいと思うのです。
それよりも、もし飼おうと思うのであれば、飼う前にきちんと本を飼うなり、すでに飼っている知人に話を聞いてみたりして、
うさぎという生き物のことを知ってみれば良いと思います。
でも、本に載っていることは、一般論です。
そしてここからが楽しいところなのです!
うさぎにも個人差があるわけですから、きちんと一般論を理解したら、出会ったうさぎと仲良くなる努力をする。
うさぎによっては足を触られると怒ったり、だっこが嫌いだったり。
だれでも嫌いなことをされたら、いやですよね。
うさぎと仲良くなる秘訣は、いやがることはしないこと。です。
人間と同じ。
逆に、嬉しい、楽しいって感じてもらえることをたくさんしてあげる。
そうすれば、必ずうさぎも返してきてくれます。
私とコロは、カケッコやかくれんぼをよくしました(笑
カケッコはやっているうちに、どっちが鬼だかわからなくなったり。。
そんなコロも、飼い始めたころは、まったく触らせてくれないうさぎだったのです。
それから、ペットショップでうさぎを買うことも悪いことではないのですが、できたら、里親を探しているうさぎを見つけてみるのも良いと思います。
いろんな理由で、愛護団体や保健所に連れて行かれたうさぎ、そんなうさぎが、再び人間と出会って幸せになることは、飼い主にとってもかけがえの無いことだと思います。
去年のコロの命日には、コロのことだけを考えていました。
でも今年は特別。
卯年なので、うさぎブームで不幸になるかもしれないうさぎたちのことを思い、どうかそういううさぎが1匹でも少なくなるように祈ることにしました。
人間の都合で、大切な命が祖末にされませんように。。。

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