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Life Together...

命のこと、自然のこと、地球のこと、共生について。。。

うさぎが死んだ日

2011-01-12 18:23:20 | 動物たち


2009年1月12日、飼っていたうさぎのコロが死んでしまいました。
ちょうど2年です。

今年は卯年で、ニュースなどでも、うさぎブームによってペットショップでの生体販売数が増えたり、
需要がまかないきれないと話す店長がいたり、また、逆に捨てうさぎなどの遺棄や保健所や愛護団体への持ち込みも増えたりしているようです。

うさぎのイメージは、
・鳴かないから静か
・おとなしそう
・癒されそう
・かわいい
・イヌやネコより簡単に飼えそう
と、比較的良い(人間にとって都合が良い)ようにとられがちです。

でも、私の経験から言わせていただくと、そういうイメージを持てば持つほど、実際飼って一緒に生活してみると、ギャップはあります。

うさぎも噛み付いてくるし、(前足でも襲うし、鋭い前歯でかじってもきます。何度も手や足に怪我をおいました。。)
壁紙や柱もガジガジガジガジ。。。
これをされたとき、私は悲鳴をあげましたね。
(マンションを出るとき、たしか5~6万円の請求が来ました。)

タイミングよく躾をしないと、オシッコもウンチもトイレではしなくなります。
雄は(個体によりますが)機嫌が悪かったりすると、すごい勢いでシャーっとオシッコを引っ掛けたりもします。

少し調べればすぐに分かることですが、うさぎがかかりやすい病気はけっこうあります。
歯の病気、おなかの病気、清潔にしていないとダニなどにもやられます。
神経系統の病気もまれではありません。

また特に仔うさぎは骨がしっかりしていないので、ゲージなどの金網などに足をひっかけて骨折することもあります。

それら医療費は当然バカになりません。
私が飼っていたコロも、おなかに毛が溜まる毛球症になり、手術をしました。
手術やその他それにかかった費用は約11万円。
しかも、毛球症の手術に成功しても、麻酔から覚めない恐れがある といわれ。。。

さらにうさぎは、ポーカーフェイスなことが多いです。
慣れてくれば、だんだんと、楽しいのか悲しいのか辛いのか、理解できるようになりますが、
そういう関係を作り上げるのには、やはり時間がかかります。
当然、(個体によりますが)慣れるまでも、時間がかかるのです。

そのようなうさぎを、人間が作り上げた勝手なイメージで飼い始め、そうじゃなかったからといって、捨てたり返したり。。。

そんなニュースは見たくないし、聞きたくないですよね。



もっとうさぎのことを知れば、決して捨てたりなど、命を祖末に扱うことはしないと思います。
勝手なイメージは捨てた方がいいと思うのです。
それよりも、もし飼おうと思うのであれば、飼う前にきちんと本を飼うなり、すでに飼っている知人に話を聞いてみたりして、
うさぎという生き物のことを知ってみれば良いと思います。

でも、本に載っていることは、一般論です。
そしてここからが楽しいところなのです!

うさぎにも個人差があるわけですから、きちんと一般論を理解したら、出会ったうさぎと仲良くなる努力をする。
うさぎによっては足を触られると怒ったり、だっこが嫌いだったり。
だれでも嫌いなことをされたら、いやですよね。
うさぎと仲良くなる秘訣は、いやがることはしないこと。です。
人間と同じ。

逆に、嬉しい、楽しいって感じてもらえることをたくさんしてあげる。
そうすれば、必ずうさぎも返してきてくれます。

私とコロは、カケッコやかくれんぼをよくしました(笑
カケッコはやっているうちに、どっちが鬼だかわからなくなったり。。

そんなコロも、飼い始めたころは、まったく触らせてくれないうさぎだったのです。


それから、ペットショップでうさぎを買うことも悪いことではないのですが、できたら、里親を探しているうさぎを見つけてみるのも良いと思います。
いろんな理由で、愛護団体や保健所に連れて行かれたうさぎ、そんなうさぎが、再び人間と出会って幸せになることは、飼い主にとってもかけがえの無いことだと思います。


去年のコロの命日には、コロのことだけを考えていました。
でも今年は特別。
卯年なので、うさぎブームで不幸になるかもしれないうさぎたちのことを思い、どうかそういううさぎが1匹でも少なくなるように祈ることにしました。

人間の都合で、大切な命が祖末にされませんように。。。




all photo by Nojyo

『動物実験を考える勉強会』

2011-01-11 20:25:31 | 動物たち
新年初の(新年の挨拶以外の)記事投稿は、やはり動物関連でした!

私の住むエリア、神奈川県湘南に、「湘南エチカの会」が『動物実験を考える勉強会』を開催します。

http://blog.goo.ne.jp/shonanethics

私のブログでも去年は何回かに渡り、「武田薬品湘南研究所」についてUPしましたが、
「湘南エチカの会」はその武田薬品の巨大動物実験施設を意識しつつ、
湘南エリアでの環境問題や動物実験などのことなどをテーマに、勉強会を開催していく会です。

考えてみると、動物の問題の中でも「動物実験」については、非常に賛否のある問題だと思います。
薬や医療の研究は、人間の命に大きく影響を与えるものだからです。
もちろん、家畜などの動物問題も大きな影響を与えますが、「動物実験」については、その内容があまりにも知られておらず、
なんのためにどのような実験がされているのか、専門分野でもあり、まったく想像しがたいものです。

今回の「湘南エチカの会」主催の勉強会は、専門知識を持たない方や動物愛護者でなくても、気軽に参加できる初心者向けの勉強会です。
講師の野上ふさ子さんのほか、海野隆さんという、医薬品安全性研究者も提言をされるということですので、ひとつの角度からだけでなく「動物実験」を見ることができるかもしれません。

詳細は、上記をご確認いただくことにして、ここでは簡単な日時等までのご案内です。

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日 時:2011年1月29日(土)13時~
場 所:かながわ女性センター第一研修室
参加費:500円(資料代)

講演
「動物実験を考える」
 野上ふさ子(NPO法人地球生物会議、AVA-net代表)

提言
「医薬品開発のための動物実験とその削減への道」
 海野隆(医薬品安全性研究者)
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動物実験にはネコも使用されます。。
このネコは地域ネコ。
実験には関係ありません。。

2001年12月21日 1羽のうさぎが誕生しました。

2010-12-21 12:27:40 | 動物たち


飼い始めたのは翌年の2月。
かわいかったです。
そのころはまだ、動物愛護とかそういう知識はなくて、単にかわいい とか、この子と一緒にいたい とか、守りたい とか、そういう気持ちが強かったです。
2年前に天国に行ってしまったんですが、今でも12/21は私の中では大きな記念日です。

最近になってようやく、色々と愛護や福祉についての知識を得始めたのですが、少し矛盾も感じます。
飼う人間はたいてい大人が世話をするわけですから、そこのところの責任は当然発生するし、最後まで見届ける必要は絶対的にあると思います。

でも、自然に湧いてくる、「かわいい」とか「触りたい」とか「一緒にいたい」という気持ちは、それはそれで大切にしないといけないのかなと思います。
ときどき、「子供はすぐに飼育を放棄するから」とか「いじめるから」とかいう理由で、特に子供と動物との触れ合いをさせないほうが良いという考えの方もいますが、それは、周りの大人が注意を払いながら、一緒にかわいがることを教えていけばよいことではないかなと思います。
大人は責任重大です。。

というようなことを、最近の講演会で聞きました。
このことは、あらためて整理して紹介したいと思っているのですが、(今はまだブログに書くまでにいたっていません。。。)私は、うさぎを飼って本当に良かったと思っています。
勿論、日々の世話や医療費、出張などによる外泊など、大変なこともありましたが、うさぎがいたことで、どんなに心が豊かになれたか…

ただ、来年の卯年は少し心配です。
商業主義に則ったうさぎブームの到来。。。
安易に飼うと、うさぎも不幸な思いをしますし、子供の教育(もし子供がいる家庭だったら)にも非常によくない結果をもたらしかねないと思います。
それはうさぎに限ったことではありませんが、動物を飼うということは、人間の生活を豊かにしてくれると同時に、間違えると命を祖末にしてしまうことにもなります。

来年がうさぎと人間のコミュニケーションがより一層充実したものになるように、、、
うさぎにも人間にも愛が育まれるようにと願います。

そして今日は私は感謝の日です!
生まれてきて、私のところに来てくれて、ありがとう!

ネコに注意してあげて…

2010-12-06 23:15:29 | 動物たち
映画『ネコを探して』予告編


この予告編で最初にネコの声がします。
このネコが、今、ネズミ駆除用団子を食べて、入院し点滴中です。
このネコは、監督の、ミリアム・トネロットさんが飼っているネコだそうです。

どうして食べてしまったのか分かりませんが、2匹のうち、1匹は入院中、もう1匹は姿が見えないそうです。
日本でもこういう話は良く聞きますが、他にも

http://www.nekohonpo.jp/Column/yugai.html

などにもあるように、人間にとっては何でも無いものでも、ネコにとって有害な植物などもたくさんあります。
注意してあげたいです。。

監督のネコがなんとか命を取り留めて、健康になりますように。。。
そして、この事件が、故意に行われたものではありませんように。。。

去勢手術後のクロちゃんとキンちゃん

2010-11-03 20:07:42 | 動物たち
ノラネコのクロちゃんとキンちゃんを去勢手術してから3週間以上が経ちました。
その後の2匹について、ご報告などなどです。
もともとこの2匹は、雄同士、しょっちゅうケンカしていました。

クロちゃんの手術についてはコチラ









写真はいずれも去勢前です。

クロちゃんはおそらく1歳になるかならないかの子供です。
だからなのか、元々ノラネコにしては人に直ぐ慣れ、家の窓を開けるとすぐに入りたがるネコでした。
そして、ほかのメスネコからはいつもうっとうしがられる存在で、ネコパンチを浴びさせられたりしていました(汗

手術の翌朝、後ろを振り向き振り向き、恨めしそうにして去っていきましたが、その後はまったく何の問題もなく、その日の夕方からまた餌場にやってきて、ほかのメスネコからイヤがられていました。とにかく、何か大きな事件(去勢したことでクロ自体が変わってしまうとか)がなくて良かったです。



キンちゃんの手術についてはコチラ









写真はいずれも去勢前です。

キンちゃんは非常に警戒心の強いネコです。病院から捕獲用のかごを借り、捕獲し、病院に連れて行きました。
手術は特に問題なく終わり、クロちゃん同様、翌朝に放しました。

しかし、手術後の様子はクロちゃんとは違います。
以前より一層、警戒心が強くなりました。いつもオドオドしているように見えます。今まではほかのメスネコに対してはそれほど警戒はせず、近くにいても普通にしゃがんだり動いたりしていましたが、手術後は、メスネコに対しても、もちろん人間に対しても、異常なほど警戒するようになりました。見ていてかわいそうなくらいです。

そして、去勢すればクロちゃんとキンちゃんとのケンカはなくなるかもしれないと期待していたのですが、残念ながらもっとひどくなりました。
原因は分かりません。

もともとキンちゃんは縄張り意識が強かったのか、すごい鳴き声をあげながらクロちゃんを追いかけていました。
それが今では、キンちゃんが近づくと、これほど空気が読めないクロちゃんでも、すごいうなり声をあげて威嚇します。
1日3回はうなり声を聞きます。

オドオドするキンちゃん。クロちゃんに対してだけは目の敵のように追いかけ回すキンちゃん。今まではそれほど警戒していなかったメスネコにまで警戒心を表すようになったキンちゃん。
こういう変化によって、それまではキンちゃんに、、と思って用意していたゴハンもほかのネコたちに食べられてしまったりしています。

正直、去勢手術なんてしなければ良かったとキンちゃんについては思います。
もちろん、こうなってしまったのも、手術が原因かは分かりませんが…


今日、ある友人(アメリカにいる日本の女性の方で、お仕事とは別に保護シェルターでボランティアをされている方)にこのことを話ししてみました。
「もしかしたら、去勢手術のショックから立ち直ってないのかもしれない」
「キンちゃんだけ、違うお皿で別にご飯あげてみて、さりげな~く分けてみる」というアドバイスをいただきました。
やってみようと思います。
(空気の読めないクロちゃんや、ほかのネコが食べてしまわないようにしないといけないんですけどね!それが一番問題!)

そして私の思いも伝えてみました。
「私は、去勢不妊手術が不幸なネコを減らす一つの手段であることは理解できる」
「でもクロもキンちゃんも、本人がどう思おうと、人間の勝手によって体の一部を切断された。それは人間のエゴなんだ、私たちが彼らのことをきちんと考えて来なかったから、この1匹1匹が辛い思いを、怖い思いをしているんだ そういう気持ちを忘れてはいけないと思う」
「手術は当然のこと、良いことをしている、なんて気持ちですべきじゃないと思う。ごめんなさい、申し訳ないという気持ちで行うべきことなんじゃないか。これこそ、ノラネコの本来の権利を奪っていることなのだから」
「しいていえば、もしこのことを胸を張ってやっているのであれば、今後人間同士でも同じようなことが起こらないとも限らない(過去にはハンセン病患者の断種、中国の一人っ子政策がもたらした戸籍のない子供たち、発展途上国での人口増加制限など)」
このような内容です。

その方は、私のような素人の話を真摯に聞き止めてくれました。
そして目から鱗が落ちたと…
アメリカでのあまりの猫、犬の数に、手術しなけば対応していけないのも確かであるとしながらも、
「アメリカでは去勢は「当然」のことと受け止められているので、子猫のフォスターをしている人なんかは、子猫が去勢できる体重に到達するのを普通に待っていますし、獣医さんはそういう感情抜きで、ものの5分くらいで去勢をやってのけます。「ハイ!これで大丈夫!」的なノリですね。」
「その裏に何があったのかを、完璧に見失ってます。」
「去勢をしなければ生き延びられないのは、事実です。事実として受け止めなければならない。でもそれを「当たり前」化してしまうのは、ただの人間のエゴです。」

こう話してくださったこの友人に本当に感謝です。少しホッとしました。私の気持ちに理解を示してくれたことは、キンちゃんに申し訳ない気持ちが残っているとしても、十分救われます。


話をキンちゃんに戻します。
キンちゃんのことはこれからどうなるかは分かりません。これから一生キンちゃんはオドオドしながら過ごしていかないといけないノラネコになってしまうかもしれません。
警戒心が強く、縄張り争いが激しくなり、道路に飛び出して交通事故で死んでしまうかもしれません。ゴハンにありつける機会が少なくなって弱っていくかもしれません。

キンちゃんにもたらした去勢手術って何だったのだろうと思います。
愛護って、動物の権利って何だろうと思います。

どう思われますか???


---おまけ---
おいちゃんとねずちゃん。
なぜか家の中に入り込んで、二人で窓の外を眺めてる!