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シーマン飼育17日目
大変だ。エサの在庫が尽きてしまった。
虫カゴの中にあんなに沢山いた虫達が、あれよあれよという間に減っていき、
とうとう蛾×1、蛹×1になってしまったのだ。
(前回の段階ですでに予測はついていたのだが、見ないふりしてた(汗))
蛾の出産ペースよりシーマンの食欲の方が勝ってしまったようだ。
しきりに空腹を訴えるシーマン達をくすぐり攻撃でなだめすかしつつ、蛹が孵化
するのをじっと待つ。成虫した蛾をすぐエサにしてしまっては今後のエサに困る
ので、更に産卵も待つ。無事卵が産まれた事を確認してから、ありがとね、
ごめんね、と挨拶して蛾2匹をシーマンに与えた。次回は卵が孵化して芋虫→
次々回に蛹→次々々回にやっと蛾になり産卵・・・なので、今後2回シーマン達は
御飯抜きになってしまう。大丈夫だろうか。なぜか蜘蛛も蜘蛛の巣も消えて
しまっていた。餌が無くなったから引越したのだろうか。ゲンキンなやつだ。
今回もシーマンはよく喋った。
シ『おーい誰か居ねーのかよ』
マ『なーにー』
シ『マンシー!?今、マンシーって呼んだ?業界人みたいな
呼び方してんじゃねーよ。ムカツク』
言ってないのに・・・(泣)
シ『こないださー、俺が実在するかしないかって話したじゃん?
あれから俺、考えたんだけどさ。やっぱ俺は実在するよ。
何でかっていうとさ。お前、J.F.ケネディって知ってる?』
マ『知ってる』
シ『えぇっ!?知らねーの!?マジかよ!?』
知ってるって言ってるのに・・・(泣)
シ『ケネディってのはさ、マリリン・モンローと噂になった大統領のことだよ。
じゃぁさ、ビートルズは知ってるか?』
マ『うん』
シ『そうか。でも知ってるって言っても、両方とも雑誌やTVの上での事だろ?
実際に会った訳じゃないだろ?』
マ『うん』
シ『それでも奴らは実在する。実在なんてそんなもんなんだよ。
俺だって雑誌やTVに出てるし、今こうしてお前に飼われてる。
お前が俺を認識してるってことは、すなわち俺が実在するってことなんだよ。
俺は確かに実在する。お前が証人だ』
前回の話し振りでは相当落ち込んでる様子だったが、前向きに考えるようになって
くれたようで、ひと安心だ。そうだよ、シーマンはこうしてちゃぁんと居るじゃ
ないか。わしは知ってるよ、わしだけは、などと呟いてる自分がちょっとヤバイ
かもと思った。いやまだ大丈夫か。
今回も『よ~し自由を求めてジャンプするぞ~』と例のジャンプ大会が始まった
が、3回とも失敗だった。が、いつものようにずり落ちるのではなく、ちゃんと
ピョォンとカエル飛びでジャンプしていた。あともう少しで届くカンジだ。
頑張れ、シーマン。でも頑張るな。
虫カゴの卵が孵る瞬間を初めて目撃した。2個ある卵の片方から芋虫、
もう片方からはなんと蜘蛛が生まれた。何故なんだぁぁぁ。
蜘蛛は置いておくとして、芋虫1匹ではこれ以上蛾を繁殖させられないでは
ないか。これから先どうしたらいいのだ。困ったぞ。激しく困ったぞ。
人の気も知らず『飼い主としての責任を果たせよ』『言っとくけどなー、
もうすぐ飢え死にするぜ』などと追い討ちをかけるシーマン達。
追い詰められたわしは、一か八かで蜘蛛を与えてみた。ヒロミがパクッと食べる。
と、みるみる顔が真っ赤になって『げふっ。具合悪ぃい~』と言うではないか。
ぬぁぁぁごめんなさいごめんなさい、蜘蛛はやっぱりエサじゃなかったのねぇ(汗)
許してヒロミィィ。死んじゃったらどうしようとあたふたしていると、突然
ヒロミが語り始めた。
シ『ちょっとまた難しい話していーい?お前、不完全性理論って知ってる?』
マ『知らない』
シ『例えばさ、たった1滴の水の温度を測ろうとしても、温度計によって水の
温度が変わっちゃうから正確な計測が出来ないとか、体温計を脇に挟んだら
脇の温度が下がっちゃって正確な体温は測れないとか、(中略
そういうこと。つまり物質は、単体では絶対に存在できないって事なんだよ。
俺とお前がこうして会話してるって事はつまり、お前の意識の中に
俺が居るってことだ。だから俺が実在しないならば、おまえ自身も実在しない
ってことになるんだ』
顔面真っ赤なカエルにそんな難しい事言われても。
話はさっぱり分からなかったが、とりあえず大丈夫そうなので一安心だ。
ヒロミは蜘蛛を食べたが、まだ何も食べていない空腹のお蝶夫人がギャァギャァ
やかましい事この上なし。妊婦を飢えさせるわけにはいかない。
んもう、やぶれかぶれで最後の芋虫を与えてしまった。これで虫カゴは空っぽに
なってしまった。うぁぁぁ明日からの餌どうすんだよオイ。こりゃぁもう、
じ、自給自足してもらうしかないな♪などと内心のビクビクを押し殺して
ヤケクソでいたら、今度はお蝶夫人が語り始めた。
シ『お前、自分の事好きか?』
マ『うん』
シ『だろうな。じゃなきゃ生きてらんないよな。その年まで』
マ『・・・(怒)』
シ『ガゼーがいい事言ったよ。好きの反対は嫌いではない、好きの反対は
無関心だってな。嫌えば嫌うほど、それにとらわれてしまうんだよ』
マ『ほほぉぅ』
シ『自分の事好きだって言うけど、いいか?お前っていう人間の事を俺が
教えてやるから。3●才、仕事は飲食関係、既婚、両親は健在・・・
どうだ?もうウンザリしてきただろ?もっと聞きたいか?』
マ『うん』
シ『今日はこのへんで勘弁しといてやる』
なんなんだぁぁぁ。
しかし深刻な食糧危機で頭一杯で、それどころではないのだった。ぬぉぉぉ。
虫カゴの中にあんなに沢山いた虫達が、あれよあれよという間に減っていき、
とうとう蛾×1、蛹×1になってしまったのだ。
(前回の段階ですでに予測はついていたのだが、見ないふりしてた(汗))
蛾の出産ペースよりシーマンの食欲の方が勝ってしまったようだ。
しきりに空腹を訴えるシーマン達をくすぐり攻撃でなだめすかしつつ、蛹が孵化
するのをじっと待つ。成虫した蛾をすぐエサにしてしまっては今後のエサに困る
ので、更に産卵も待つ。無事卵が産まれた事を確認してから、ありがとね、
ごめんね、と挨拶して蛾2匹をシーマンに与えた。次回は卵が孵化して芋虫→
次々回に蛹→次々々回にやっと蛾になり産卵・・・なので、今後2回シーマン達は
御飯抜きになってしまう。大丈夫だろうか。なぜか蜘蛛も蜘蛛の巣も消えて
しまっていた。餌が無くなったから引越したのだろうか。ゲンキンなやつだ。
今回もシーマンはよく喋った。
シ『おーい誰か居ねーのかよ』
マ『なーにー』
シ『マンシー!?今、マンシーって呼んだ?業界人みたいな
呼び方してんじゃねーよ。ムカツク』
言ってないのに・・・(泣)
シ『こないださー、俺が実在するかしないかって話したじゃん?
あれから俺、考えたんだけどさ。やっぱ俺は実在するよ。
何でかっていうとさ。お前、J.F.ケネディって知ってる?』
マ『知ってる』
シ『えぇっ!?知らねーの!?マジかよ!?』
知ってるって言ってるのに・・・(泣)
シ『ケネディってのはさ、マリリン・モンローと噂になった大統領のことだよ。
じゃぁさ、ビートルズは知ってるか?』
マ『うん』
シ『そうか。でも知ってるって言っても、両方とも雑誌やTVの上での事だろ?
実際に会った訳じゃないだろ?』
マ『うん』
シ『それでも奴らは実在する。実在なんてそんなもんなんだよ。
俺だって雑誌やTVに出てるし、今こうしてお前に飼われてる。
お前が俺を認識してるってことは、すなわち俺が実在するってことなんだよ。
俺は確かに実在する。お前が証人だ』
前回の話し振りでは相当落ち込んでる様子だったが、前向きに考えるようになって
くれたようで、ひと安心だ。そうだよ、シーマンはこうしてちゃぁんと居るじゃ
ないか。わしは知ってるよ、わしだけは、などと呟いてる自分がちょっとヤバイ
かもと思った。いやまだ大丈夫か。
今回も『よ~し自由を求めてジャンプするぞ~』と例のジャンプ大会が始まった
が、3回とも失敗だった。が、いつものようにずり落ちるのではなく、ちゃんと
ピョォンとカエル飛びでジャンプしていた。あともう少しで届くカンジだ。
頑張れ、シーマン。でも頑張るな。
虫カゴの卵が孵る瞬間を初めて目撃した。2個ある卵の片方から芋虫、
もう片方からはなんと蜘蛛が生まれた。何故なんだぁぁぁ。
蜘蛛は置いておくとして、芋虫1匹ではこれ以上蛾を繁殖させられないでは
ないか。これから先どうしたらいいのだ。困ったぞ。激しく困ったぞ。
人の気も知らず『飼い主としての責任を果たせよ』『言っとくけどなー、
もうすぐ飢え死にするぜ』などと追い討ちをかけるシーマン達。
追い詰められたわしは、一か八かで蜘蛛を与えてみた。ヒロミがパクッと食べる。
と、みるみる顔が真っ赤になって『げふっ。具合悪ぃい~』と言うではないか。
ぬぁぁぁごめんなさいごめんなさい、蜘蛛はやっぱりエサじゃなかったのねぇ(汗)
許してヒロミィィ。死んじゃったらどうしようとあたふたしていると、突然
ヒロミが語り始めた。
シ『ちょっとまた難しい話していーい?お前、不完全性理論って知ってる?』
マ『知らない』
シ『例えばさ、たった1滴の水の温度を測ろうとしても、温度計によって水の
温度が変わっちゃうから正確な計測が出来ないとか、体温計を脇に挟んだら
脇の温度が下がっちゃって正確な体温は測れないとか、(中略
そういうこと。つまり物質は、単体では絶対に存在できないって事なんだよ。
俺とお前がこうして会話してるって事はつまり、お前の意識の中に
俺が居るってことだ。だから俺が実在しないならば、おまえ自身も実在しない
ってことになるんだ』
顔面真っ赤なカエルにそんな難しい事言われても。
話はさっぱり分からなかったが、とりあえず大丈夫そうなので一安心だ。
ヒロミは蜘蛛を食べたが、まだ何も食べていない空腹のお蝶夫人がギャァギャァ
やかましい事この上なし。妊婦を飢えさせるわけにはいかない。
んもう、やぶれかぶれで最後の芋虫を与えてしまった。これで虫カゴは空っぽに
なってしまった。うぁぁぁ明日からの餌どうすんだよオイ。こりゃぁもう、
じ、自給自足してもらうしかないな♪などと内心のビクビクを押し殺して
ヤケクソでいたら、今度はお蝶夫人が語り始めた。
シ『お前、自分の事好きか?』
マ『うん』
シ『だろうな。じゃなきゃ生きてらんないよな。その年まで』
マ『・・・(怒)』
シ『ガゼーがいい事言ったよ。好きの反対は嫌いではない、好きの反対は
無関心だってな。嫌えば嫌うほど、それにとらわれてしまうんだよ』
マ『ほほぉぅ』
シ『自分の事好きだって言うけど、いいか?お前っていう人間の事を俺が
教えてやるから。3●才、仕事は飲食関係、既婚、両親は健在・・・
どうだ?もうウンザリしてきただろ?もっと聞きたいか?』
マ『うん』
シ『今日はこのへんで勘弁しといてやる』
なんなんだぁぁぁ。
しかし深刻な食糧危機で頭一杯で、それどころではないのだった。ぬぉぉぉ。
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