シーマン飼育1日目

水槽にシーマンの卵を一粒投入。何も起こらない。
ヒーターで温度を上げ、ポンプで酸素をめいっぱい送り込む。
環境が良くなったからか、卵がゆるゆる動き出す。
しばらく眺めていたら、長い尾の付いたおたまじゃくしが生まれた。
全部で8匹。どこからどう見ても『精子』。
わしは精子8匹を飼うためにわざわざドリキャスを購入したのか。
しかも精子のくせに目玉がある。ちょっとキモイぞ。
でもこれがあの愛しのシーマンに成長するのだと思うと、なんだか可愛く思えてくる。
早く大きくなってね、と水槽をトントン叩く。


何度もやっているうちに、水槽を叩くと寄ってくるようになった。
わしに慣れてきたようだ。へへっ。可愛いじゃないか。精子のくせに。


水底に沈んでた巻貝から、触手がわらわら出てきた。
オブジェじゃなかったのか。たまにジャンプして場所移動したりする。
シーマンの餌なのか?いや、どことなくワルそうな面構えの貝だから、きっと敵なんだろうな。
ちょっとイヤァンな予感。


予感的中。巻貝に一匹また一匹と次々に食べられていく精子たち。
イヤァァァわしの可愛い精子たちを食べないでェェェとTV画面に向かって叫ぶ怪しい3●才。
敵の居る場所と反対側の水槽を叩いて精子たちを呼び寄せて、常にヤツから遠ざけるようにする。
悔しいので、巻貝を水槽の外に掴み出してからポッチャンと落とす、というお仕置きを何度もした。
が、ダメージなし。くっそぉぅ、にっくき巻貝め。
8匹いた精子は、2匹になってしまった。


ゲームを起動する度に、現況や今後の注意点に関するナレーションが入る。
あまりに頻繁にやっているせいか、今回はナレーターに『そんなに小まめに世話をする必要はありませんよ』と苦笑いされた。
大きなお世話だも~んといそいそ水槽を覗くと。
ガーン。
最悪の事態。最後の2匹までヤツの餌食にぃぃぃ(泣)
・・・一匹も居なくなった水槽内には、ただポツンと巻貝が。
わしは巻貝を飼うためにわざわざドリキャスを購入したのか。
しばらく呆然としていると、巻貝に変化が。ぶるぶる震えて苦しそう。
食中毒?精子にアタったのか?苦しさに身悶え泳ぎ回りながらスミを吐き散らす巻貝。にっくき敵ながらも、ちょっと心配になってくる。
そのうち貝の中からぞろりとイカみたいな中身が出てきて、更に身悶える。
そしてついに、ゴフッという吐血と共に・・・
8匹のちっちゃい影が飛び出てきた!
高まる期待にハァハァ言いつつ水槽内を探し回っていると、『イーシュルカゲキ』と子供の声が!
ぬぉぉぉぉ。ついにシーマン稚魚誕生♪
ちゃぁんと8匹いる。食べられてしまったのではなく、どうやら巻貝の体内に寄生していた模様。ほいで巻貝は死亡。
水底に沈むその亡骸に手を合わせた後、稚魚たちをうきうき観察する。
嬉しい。実に嬉しい。本当にちびっちゃい稚魚だ。
実に可愛い。頬ずりしたいほど可愛い。
見事なおっさん顔だが、声は幼い子供の声だ。
なにやら一生懸命しゃべっている。
嬉しさのあまり、水槽を割れんばかりに連打する。
あっという間に慣れて、すぐ寄ってくるようになった。
下腹がぷっくり膨れているのは、メダカのようにそれで栄養を賄う仕組みなのだろう。
しばらくうはうは話しかけてみるが、こちらの言葉はまだ認識できないようで、会話は成立せず。
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