稲妻見酒中(自棄酒兼用)

銀行にお金をおろしに行きましょう、と家を出てニ、三歩歩き出したその途端、突如凄まじい雷鳴が轟き、ドリフのオチみたいな豪雨に見舞われる。さすがわしですね、と忍び泣きつつも全身ずぶ濡れでなんとか銀行にたどり着く。ATM機にキャッシュカードを入れようとしたら、持参してきていたのはなぜかソフマップカードだった。ソフマップカードで預金は引き出せない。さすがわしですね、と更に泣きつつ手ぶらですごすご帰宅する。わしは一体何をしに出掛けたのだろうか、一体何を、と濡れた体を拭きつつ、窓の外の稲光を視点の定まらぬ目で呆然と眺め続けるマスターなのでした。
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