フル活用

しばらくカクテルが更新されなかったからといって、旅行に行ってたわけでも外で遊び呆けてたわけでもなく、ただひっそり人間失格生活を送っていたマスターです。
どうせそんな事だろうと予想してた皆さん、こんにちは(泣)

そんな人間失格生活の中で、最近新しいおもちゃを発見したんです。
それはね、先日購入したPCにおまけで入ってた『テキスト読み上げソフト』。
読ませたいテキストを入力してPLAYボタンを押すと、その文章を日本語で読み上げてくれるっちゅーシロモノです。
こんなソフト何の役に立つんだろう?と首を捻りながらも、とりあえず起動してみました。
『音声設定』を見てみると、男声か女声か選べるだけでなく、読み上げるスピードや抑揚の強弱まで設定できるようになっています。
ふむふむぅ。なかなか面白そうじゃぁん。
でもどうせ、いかにも機械ちっくな真面目な声で、きっとNHKのアナウンサー並みに棒読みなんだろうなぁ。
ま、試しにいっぺん使ってみるか。
記念すべき第一声は何にしようかひらん?
どうせだから、NHKのアナウンサーなら絶対言わないようなセリフを喋らせたいなぁ。
うーむ。何かいい言葉ないかしらん?
・・・・・あっ!
あれだよあれ!絶対あれだ!あれに決まってるじゃん!
このソフト使用者の約7割が、いや9割だな、9割が絶対最初に読ませたに違いない、あの言葉。

即効その言葉を入力して、音声ボリュームはMAX、男声に設定し、PLAYボタンをクリック。
すると、予想通りNHKの男性アナウンサーちっくな声が大真面目に原稿を読み上げたんです。

『えー、ただいま入りましたニュースです。うんこちんちん』

くぅぅぅぅぅ。
ふ・・・腹筋いらいぃぃぃ。
く、くそ真面目な声でうんこち・・・ひぃぃぃぃっ。
こ・・・これイイかも。
次いこ、次。ひぃぃぃ。

文章入力。読み上げスピード最速に設定、と。よしPLAY!

『生麦生米生卵』

『赤巻紙青巻紙黄巻紙』

『東京特許許可局』

『スモモも桃もモモのうち』

『かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ あわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ』

か・・・完璧だ。さすが機械。
すごい。すごすぎる。
文章入力して、次。

『こにゃにゃちわ。バカボンのぱーぱなのだー』

うぉぉ。NHKとのギャップがイイ!
すんごくイイ!
次!

『どないやっちゅぅねん』

『メガネ、メガネ』

ぬぅぅぅん。イマイチ。関西弁は駄目だぁ。
アクセントが違うもんなぁ。
次!

『んー。古畑任三郎です』

似てない。次!

『ゴーです。ジャパン!』

似てない。次!

『ほ、ほたるぅぅ』

似てない。
っちゅーか、モノマネソフトじゃないんだから。
似るわけないっちゅうのね。
今度は女声にしてみようかしら。
トーン高めで抑揚強めに設定、と。

『あーれーお代官様 そんなご無体な』

おぉっ。この女声なかなかカンジ出てるなぁ。
いいぞいいぞぉ。
ほいじゃ男声をトーン低め・抑揚強めに設定して。

『よいではないかよいではないか』

むほほぅ。いいぞいいぞぉ。
今度はスピードを遅めにして、と。

『越後屋、おぬしも悪よのぉ。ふぉっふぉっふぉ』

『お代官様こそ。うっしっしっし』

ぬぉぉぉぅ。悪そうだ。こいつらごっつワルの声だ。

『返せないなら、可愛い娘を貰って行くまでじゃ』

『お願いしますだ。娘だけはご堪忍を』

『あぁっ お父っつぁん お父っつぁーーん』

『ふぉっふぉっふぉ。うい奴じゃ。近う寄れ近う寄れ』

『こ、来ないで!それ以上近寄ったら舌噛み切って死んでやる』

『ふぉふぉっふぉ。これ爺!寝屋の仕度はまだか』

『ははっ ただいま』

『恨むんなら父を恨むんだな。ふぉふぉっふぉ』

『あぁっ あーれぇー』(帯をクルクルされてる)


ぬぅぅん。
男声と女声をいちいち切り替えるのが面倒だなぁ。
せっかくの会話の流れが止まっちゃうよぉ。
何かいい方法は・・・そうだ!
このソフト二つ立ち上げて、男声用と女声用でウィンドウ切り替えて使えばいいんだ!よっしゃ!

・・・とウキウキでやってみたものの、音声設定が両方同時に切り替わってしまって上手くいきません。

ちぇっ。駄目じゃぁん。
んー、なんとか男声と女声さくさく切り替えられないかなぁ。
・・・・。
あっ!
女声は自分でやっちゃえばいいんじゃん。
なぁ~んだ。そんな簡単な事、なんで気付かなかったんだろ。
よし。じゃぁテキスト入力は男の台詞だけにして、女パートはアドリブで自分でやろう。うひひ。
時代劇はもう飽きたから、今度はえーと。
お約束で『団地妻編』だな。

男声『宅急便でーす』

わし『はーい』(ガチャッ)

男声『印鑑お願いしまーす』

わし『は~いちょっと待って下さ~い』(奥の間へ)

男声『声を出すな』

わし『(ハッ)』

男声『騒がなければ命だけは助けてやる』

わし『・・・』

男声『その代わり・・・分かってるだろうな』

わし『そ、そんな 私には夫も子供も』

男声『うるさい!だまれ!』(ビシッビシッ)

わし『きゃぁぁぁぁ』

男声『オラオラ早く脱がねえと亭主が帰って来ちまうだろぉ?奥さんヨォ』

わし『うぅぅぅ』(嗚咽)


このソフトウェアの製作者の意図とはまるきりかけ離れた目的で
しかもかけ離れた使用法で
しかしこんなに楽しんで使っている人間が存在するということを
決してよそでは言わないでください。
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