マイベッド(テレビ付き) 来週からここで2時間30分の点滴を受ける
悲しい再会
外来の待合にパジャマ姿のHさんが来た。
「今日は来るやろうから、見にきてん」
「どないしたん?入院してるん?」
半年くらい前まで毎週、ここで会っていた。
最近は会わない。
気にはなっていたけど、こっちから連絡をすることはない。
怖くてできないと言うのが本音
脳へ全脳照射をするための入院。
少しホッとした。決してホッとできるような状態ではないが。。。
脳への転移は以前よりあった。
ガンマナイフ。サイバーナイフ。何度かしてはる。
全脳照射を勧められても副作用を考えしなかった。
「痴呆になるくらいなら、なんにもせずに死にたい」いつもそう言ってた。
今回は脳の腫瘍が大きくなり、サイバーもガンマもできない。
「このまま死を待つか?全脳照射して少しでも生きるか?」
と言われたそう。
あれだけ嫌がっていた全脳照射。
するしか仕方がない。
ここまできたら死への恐怖はない。
でも治療方法があるのならば、拒絶する勇気もない。
私とて同じ。
いずれ私の歩む道。少しだけ先を歩いてるHさん。
掛ける言葉は見つからないけど、心の中では分かり合えてると思う。
ふぁいとぉ~
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