大阪府知事と市長を同時に選出する大阪ダブル選は、大阪維新の会の圧勝に終った。この結果を受けて、今後、橋下氏による大阪市役所の改革が急速に進められることが期待される。また、維新の会が掲げる大阪都構想の実現に向けた動きが現実的になってくるだろう。
特に都構想の実現には地方自治法をはじめとする関係法令の改正や新規法案の制定が必要になる。そのためには、国会議員を有する既存政党との調整が必要になるが、それらと連携してというのはできれば避けたいところだ。錆付いた機械は無理が利かないし、効率も悪い。新しい部品の性能を低下させることにも繋がりかねないからだ。老朽化した頭脳に頼るより、維新の会から若手を育成しつつ構想実現を目指されることを期待したい。維新の会が自前の国会議員勢力を持つことが構想を計画どおり確実に実現していくことにつながると思うからだ。
とはいえ、これからの4年間で成立を目指すとなると、スケジュール的には大変厳しい。私たちの思いは別として、都構想の早期実現のためには、既存勢力の協力は不可欠だ。都構想実現には関係法案の新設改廃が必要になるが、維新の会は国会議員を擁していないため、地方勢力をまとめただけでは実現できない。国会を動かす必要があるのだ。そのためには、都構想に理解を示し始めた自民、民主各党本部その他に協力を求めていく必要があるだろう。
その一方で、維新の会と同様の考え方に立ちだした、多くの地方組織とも連携を図っていくべきだろう。橋下氏や維新の会の考え方を学びたいという若手も多数存在するはずだ。地方制度を変えていこうと考える組織や議員は多ければ多いほど良い。そのような新しい勢力の育成にも力を貸していくべきだろう。
国会を動かすには、現行地方自治制度が地域社会の実態に適合しなくなってきているという声を多くの地方から上げていくことが必要だからだ。それらの声が大きくなればなるほど、国会もそれを無視することはできなくなるだろう。橋下代表には、維新の大きな波を全国に作り上げていかれることを期待したい
その過程で、維新の会は同会の政策に賛同して既存勢力から流れてくる議員の受け入れを避けるべきではないだろう。既存勢力の中にも、民意に反する政治は住民から支持されないことを理解している議員は多い。既存政党に愛想を尽かして民意に従おうとする議員たちを受け入れることに吝かであってはならない。それが、民意を探る努力を怠ってきた既存政党を覚醒させることにもつながるからだ。
官僚や有識者に住民代表などを交えて、今後、都構想の内容が具体化されることになるだろう。そこでは、維新の会の構想どおりにならないことも生じるかもしれない。しかし、それも民意だ。肝心なことは、政治と行政の役割分担を住民に周知させることと、公約実現に向けた取組みを住民の眼に見えるように進めていくことだ。それが維新の会への信頼につながることになるし、延いては失われた政治への信頼を取り戻すことにもつながるからだ。
橋下新市長、松井新知事と維新の会の皆さん方には、これから大変多難な時期を送られることになるが、平成維新という大きな改革に取り組むという覚悟と、内政における新たな歴史の一ページを記すという自覚をもって頑張られることを期待したい。
特に都構想の実現には地方自治法をはじめとする関係法令の改正や新規法案の制定が必要になる。そのためには、国会議員を有する既存政党との調整が必要になるが、それらと連携してというのはできれば避けたいところだ。錆付いた機械は無理が利かないし、効率も悪い。新しい部品の性能を低下させることにも繋がりかねないからだ。老朽化した頭脳に頼るより、維新の会から若手を育成しつつ構想実現を目指されることを期待したい。維新の会が自前の国会議員勢力を持つことが構想を計画どおり確実に実現していくことにつながると思うからだ。
とはいえ、これからの4年間で成立を目指すとなると、スケジュール的には大変厳しい。私たちの思いは別として、都構想の早期実現のためには、既存勢力の協力は不可欠だ。都構想実現には関係法案の新設改廃が必要になるが、維新の会は国会議員を擁していないため、地方勢力をまとめただけでは実現できない。国会を動かす必要があるのだ。そのためには、都構想に理解を示し始めた自民、民主各党本部その他に協力を求めていく必要があるだろう。
その一方で、維新の会と同様の考え方に立ちだした、多くの地方組織とも連携を図っていくべきだろう。橋下氏や維新の会の考え方を学びたいという若手も多数存在するはずだ。地方制度を変えていこうと考える組織や議員は多ければ多いほど良い。そのような新しい勢力の育成にも力を貸していくべきだろう。
国会を動かすには、現行地方自治制度が地域社会の実態に適合しなくなってきているという声を多くの地方から上げていくことが必要だからだ。それらの声が大きくなればなるほど、国会もそれを無視することはできなくなるだろう。橋下代表には、維新の大きな波を全国に作り上げていかれることを期待したい
その過程で、維新の会は同会の政策に賛同して既存勢力から流れてくる議員の受け入れを避けるべきではないだろう。既存勢力の中にも、民意に反する政治は住民から支持されないことを理解している議員は多い。既存政党に愛想を尽かして民意に従おうとする議員たちを受け入れることに吝かであってはならない。それが、民意を探る努力を怠ってきた既存政党を覚醒させることにもつながるからだ。
官僚や有識者に住民代表などを交えて、今後、都構想の内容が具体化されることになるだろう。そこでは、維新の会の構想どおりにならないことも生じるかもしれない。しかし、それも民意だ。肝心なことは、政治と行政の役割分担を住民に周知させることと、公約実現に向けた取組みを住民の眼に見えるように進めていくことだ。それが維新の会への信頼につながることになるし、延いては失われた政治への信頼を取り戻すことにもつながるからだ。
橋下新市長、松井新知事と維新の会の皆さん方には、これから大変多難な時期を送られることになるが、平成維新という大きな改革に取り組むという覚悟と、内政における新たな歴史の一ページを記すという自覚をもって頑張られることを期待したい。