ビジネスマンにとって情報収集能力というのはとっても大事な要素だと思っています。
イギリスのロスチャイルド家
イギリスのロスチャイルド家はフランスとの戦争当時、独自の情報収集能力で莫大な利益を上げました。
当時イギリス国内での戦況はイギリスに不利という見方が広まっていて、国債は暴落していました。
イギリスから遠く離れた戦場の様子が伝わってくるのに何日も時間がかかってしまう時代のことです。
ロスチャイルド家は戦況を知るために伝書鳩を使っていたのです。
ワーテルローの戦いでナポレオンが負けてイギリスが勝利を収めたとき、ロスチャイルド家はいち早く伝書鳩をロンドンに向けて飛ばします。
ロンドンでいち早くこの知らせを受けたロスチャイルド家の者は暴落している国債を買い占めます。
誰もこのニュースを知らないわけですから価値の下がった国債を手放したい人は大勢いてこの買い占めは簡単に素早く行う事が出来ました。
この時点でロスチャイルド家は大量の国債を手にするのです。
何日かたってようやくナポレオンが負けてイギリスが勝利した知らせがロンドンに届くと国債は大暴騰します。
買いたい!、買いたい!という大量の国債の買い手の相手が出来るのはその時点ではロスチャイルド家しかいませんでした。
その結果、ロスチャイルド家は膨大な利益をあげ世界的な金融組織に成長していくのです。
情報力を見抜く
面接に来た人は自分の売り込みたいポイントをアピールします。
当然ながら「私はこういう経歴で、こういう実績があります。」という事はいいたいでしょう。
しかし本人が言う経歴、実績はあまり参考にはなりません。
そういうものは履歴書に書かれているので、チラッと見るだけで十分です。
私はその人の情報力をみるために「⚪︎⚪︎だったら何がおすすめですか?」という質問をします。
旅の話題が出たらおすすめの宿泊施設を聞いてみます。
旅が好きですと言う話をしていて宿を聞けば、その人がほんとに旅好きかどうかがわかります。
単なるパックツアー程度の旅しか行っていないのであれば、おすすめの宿泊施設などはないでしょう。
逆に目を輝かせて、どこどこのホテルは内装が素晴らしいとか、レストランの何々が美味しいなど、自分の豊富な情報を喋っている人はほんとに旅好きなんだなと思います。
そのほか、本の話、映画の話、スポーツの話など本当に興味を持っている事にたいしての話をしてもらいます。
その分野の事が好きだと言いながら十分な情報を持っていない人は嘘をついているか、情報収集能力に欠けているかです。
優秀な人材がほしいがための面接であればその人の情報収集能力は大事な要素です。
どんなに自己アピールをされてもそれは採用の決め手にはなりません。
単に東大を卒業したとか、大企業に就職していたとかはあまり重要な情報ではないのです。
在学中はどんな事をしていたとか、なぜその企業を辞めたとかの情報は嘘をつけます。
面接のその時点で、そういう事は判断材料にならないのです。
しかし自分が興味を持っている分野についての話は簡単に嘘がつけません。
「海外旅行が好きです」と言ったのに対し「どこの国がおすすめですか?」という質問をして、おすすめのホテル?とか、おすすめのレストランは?といった質問に情熱を持って答えられる人は嘘をついていません。
こういった事からその人が興味をもっている事についての情報収集能力がうかがわれるのです。
特に面接の場においてはコミュニケーション能力やアピール能力の低い人にはこういった方法は有効です。
コミュニケーション能力やアピール能力が高い人間ばかりを必要としているとは限らないわけで、専門分野の高い情報収集能力を判断するのにはこの方法がいいと思います。
まとめ
古来から情報力というのはビジネスマンにとって必要な能力です。
アイデアと情報力さえあれば生きていけると言って過言ではないでしょう。
人材を発掘する場においても、いかにその人の情報力を見抜けるかが勝負です。
その人がどういったものを「おすすめ」出来るのかというのは情報力の判断としてはとても重要なものなのです。
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