園長日記

宮崎学園短期大学附属みどり幼稚園の日々の様子等をお伝えします。

第3学期始園式

2016年01月08日 | 日記

  「瑠璃(るり)色(いろ)の  地球の花も 宇宙の子」 (「夢をつなぐ 山崎直子の四〇八八日」山崎直子 角川書店)。これは、2010年(平成22年)、宇宙に飛び立ち諸々の重要な任務を果たされ、宇宙から地球を詠んだ宇宙飛行士、山崎直子氏の俳句です。

  日本人女性で2人目の宇宙飛行士となった山崎さんは、幼いころ学校の先生と宇宙というこの二つに、漠然と憧れをもっていたそうです。「小学校1年生で参加した『星を見る会』で、天体望遠鏡で月を見たときの感動は、今でも忘れられない。・・・『人は、どのようにして自分の夢を叶えるのだろうか。・・・』」と同本に書かれています。

 幼いころ、漠然とした憧れや将来の夢や希望を持たせることは、とても大切なことかと考えています。

 2016年(平成28年)がスターとしました。本日、本園の第3学期がスタートしました。

 「おはようございます。」「明けましておめでとうございます。」「今年もよろしくお願いします。」

子どもたちの弾んだ甲高い声がホール全体に響き、私は、式という緊張した雰囲気の中にも子ども心に「今年1年、この3学期頑張るぞ!」という無言の決意なるものを肌で感じた次第です。

 15日間の冬休みが終わり今日から第3学期が始まりました。朝、玄関から入って来る202名の子どもたちの顔は一段と輝き、新しい年への夢や希望が溢れているように思いました。

 私は、新年の挨拶後、年号の話、今年の干支申年の意味、本園の目標「きまりよく」「なかよく」「ありがとう」のことなどについて具体物を示しながら子ども達に話しかけました。併せて、3学期の園内外の保育・行事等(楽しいコンサート、マラソン会、他)の紹介をしました。

「この3学期は、今の学年でのまとめの時期であると同時に新しい学年に向けての橋渡しの時期でもあるので先生のおっしゃることをよく聞いて頑張ってほしい。」と励ましたことでした。

 江戸末期の儒学者安井息軒先生の「三計の教え」の「一日の計は朝(あした)にあり。一年の計は春にあり。一生の計は少壮の時にあり。」のごとく、この1年の始まり、一日一日を大切に過ごしてほしいと願わずにはいられません。純真で無邪気な子ども達が若竹のように真っ直ぐ伸びていってくれると信じています。

 4月から幼保連携型認定こども園になり、創立57年目を迎える歴史と伝統のある本園が新たな歴史の1ページを築いていくことになります。笑顔いっぱい、夢いっぱい、優しさいっぱい、花いっぱいの園を目指して職員一丸となって邁進して参ります。

 保護者の皆様、関係者の皆様、この1年、この3学期、どうかよろしくお願いいたします。

今年は2016年(平成28年)で申年です。

<弟さんが入園し、温かく見守る年長組のお兄ちゃん>