●それでも地球は回ってる

■かつて同人誌作ったり宇宙ネタに小躍りしてた輩の、3年サイト放置後の、無趣味無活動な日々のぐだぐだ与太話あれこれ

龍馬とロケットと私

2010年02月21日 | ロケット&宇宙

こんにちは。なんだかとってもご無沙汰のあやぷしです。
頭の悪い記事タイトルでスミマセン。


本日は久方ぶりにお日様が長く出てくれていて、暖かくてとってもなごむ…
太陽のありがたさをしみじみ感じております~ありがたや~
元々寒いのは苦手なんですが、今年の冬は特に厳しく感じました~
一体どこら辺が「暖冬」なんだか・・・
「寒さはもう十分すぎるほど堪能したので、いい加減暖かくなれ!」と
余りの寒さに逆ギレしたくなるほどでしたよ、本当に。
でも、これが種子島での打ち上げ見学時であれば、文句も言わずに耐えてるはず。
ああ、島に行かなくなって早や1年。ゆるんだものです。



えーっと、とりあえず、最近の己の動向。
来週末に大阪で開催される兄弟オンリーイベント『エルリック・ストリート 2』。
オフセット新刊はとうの昔に断念しましたが、まだコピー本は諦めておりません。
詳細は「広報室」の方に記事アップしたので、ご覧下さいませ。


あとは3月7日に久々の「ロケットまつり」があるみたいですね。
もちろん行きます。ここ最近「衛星まつり」か「北」の話が中心だったので、
「ロケット」そのものの話だとしたら、すんごおおおい久々かも!?
(当日のゲストや内容は、まだ知らない)
今年はもっと「ロケット」の話が聞けるといいなあ・・・(遠い目)



さて、久方ぶりの記事ですが、書きたい事があってもPCの前に座る事がなかったので、
そのほとんどを覚えておりません…
だって寒くて…ホットカーッペットの上を離れたくなくて…というのが原因。
(己のPCは2階の部屋にあり、リビングは1階)
そんな中、先週ぼんやり思ったことを少し。



今年の大河ドラマ『龍馬伝』、ご覧になってますかー?
己はあのOP見て「金運が付きそう~」と思ったのがきっかけで見てます(笑)
龍馬のぼんやり加減と、武市さんのイっちゃってる感じと、
弥太郎のヤバさが好きですね~。クセのある人が多いなあ、今回の大河。


さて、先週は龍馬が土佐に戻って来た話なんですが、あらすじは端折るとして。
アメリカでは平民も大統領になれる仕組みについて話す人に、
武市さんが「西洋の方が日本より優れていると思うのか」と問うと、
「実際そうだから仕方ない」と答えたのに対して、
武市さんはじめその場に居た武士達が
非難と罵声を浴びせて「神国日本」を声高に叫ぶシーンがあって。


それを「まあまあ」と宥める龍馬って、周りの武士達から見たら阿呆ですかね。
でも、実際に黒船と間近で遭遇した龍馬からすると、
常識を覆す出で立ちの黒船と、あんな馬鹿デカイものを作った人間達に、
刀で向かっていって勝とうと考える事がどれだけ非現実的か分かってる訳で。


でも、普通は「勝てない」と考えるのが悔しいと思うんですよね。
サムライが、神国日本が、負ける訳がないと本気で思ってるんでしょうが、
「今までの事が通用しないトンでもない事に遭遇しようとしている」予感は、
きっと誰の胸にもあったんだと思います。
だからこそ余計に、躍起になって否定するというか。


だけど、龍馬は時代の変化に対して違うアプローチをする。
「黒船」を作ってみたいと思う訳です。
初めて目にした世界地図の中で、
他国に比べての日本がいかに小さいかを知ってショックを受けても、
他の人達の様に「ビックリする程小さい日本」という現実を
否定するようなムリヤリなご託を並べる事無く、
それどころか「世界を回ってみたい。実際にそこへ行ってみたい」と思う。


これを見た時に、「宇宙開発してる人達とおんなじだ!」
そう思ったんですよ。



死期を目前にした父上を連れて他の家族達と一緒に桂浜に来た彼が、
砂の上に世界地図を描きながら、
黒船を作って家族みんなを世界に連れていきたいと、子供の様に話す。
その姿を見て、妙に感動して泣けてしまいました。



そしてその直後に見たニュース。



日本の有人宇宙飛行開発についてのシンポジウムだったでしょうか、
その話題の中でパネリストの立花隆さんが、
有人宇宙飛行の開発にはお金が掛りすぎる、
日本が独自に開発する必要はないんじゃないか、
そんな発言をされたと聞きました。
それを聞いて、先の事業仕分けで、スーパーコンピューター開発世界一を
目指す事に対しての大臣の発言を思い出し、何だかガックリしました。


だけど、それに対して若田さんが
「自分は日本のロケットで宇宙に行きたいです」と
ハッキリと仰ったのも聞いて、
またしても涙が。そして前述の龍馬の事を思い出しました。



宇宙に行く手段は、日本のロケット以外にあるのは事実だし、
それを使って今後も行く事は全然問題ないといわれればそうなんだけど、
自分達の国で作ったロケットで宇宙に行きたいと思う気持ちも、
また自然の事で。



先日横浜に寄航した「クイーンメリーⅡ」と同等クラスの日本の豪華客船で
世界一周してみたいけど、そんな客船ないので
「仕方ない、クイーンメリーⅡでいいや」と考える人はあまりいないと思うけど。
たとえば新幹線が、他国の高速列車に総入れ替えになった時、
「目的地に着くならどこの国のでもいい」って思う人は案外多いかもしれないけど。



日本人が宇宙に行く手段を自分達の技術で用意しそれを成功させたい…
そう思ってる日本の技術屋さんて、
少なくはないはずですよね。
皆がそう思ってるとは言わない。
だって日本で一番多く衛星を設計した小野さんは、
人類が宇宙に行く必要が必ずしもあるとは思わないと仰ってましたから。
でも輸送屋さんもといロケット屋さんは、
「自分達の手で日本人を宇宙へ」って
思ってるものじゃないでしょうか。



立花さんの意見がダメとかそういうんではないんです。
そういう風に思う人もいるのは分かるし。
でもその発言の後で、お金の面や技術的な課題は多々あるけれど、
「日本のロケットで宇宙に行きたいというのが僕の夢で、
その実現に向けて努力したい」
静かにそう答えた若田さんの姿に、またしても涙。
現実のしがらみという重力を振り切って、
日本の有人ロケットが宇宙へ飛び立つ日が来る事を
信じて待ちたい、改めてそんな事を思った先週末でした。


「技術屋ってそんなロマンの世界じゃねーよ」と思う方もいらっしゃるでしょうが、
「理系メガネ系」に憧れる女子みたいなもんだと思って、
許してやってくださいませ。
(自分の場合は「理系メガネ」にこだわりはないけど、
「職人気質の技術屋魂」物語には
自動的に涙腺が緩みます)
最後の一言。


「やっぱり人間、夢を忘れたらいかんぜよ」





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