●それでも地球は回ってる

■かつて同人誌作ったり宇宙ネタに小躍りしてた輩の、3年サイト放置後の、無趣味無活動な日々のぐだぐだ与太話あれこれ

【一周年】そしてロケットの夏 その1

2007年09月24日 | ロケット&宇宙

今回の種子島「ロケット打ち上げ見学」レポ。
ようやく記事を挙げられます。
島から戻って来てちょうど一週間。やっと頭がハッキリしてきた~。
自分用の日記というか記録のつもりで書くので
バカみたいに細かい部分もありですが、ご容赦ください。
しかも一気に書けないので、種子島へ行く前日から少しずつ記録。
因みに画像はハイデで置き換え。



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【9月12日(水)】

今回の種子島行きを決めたのは本当に直前でした。
というのも、今回の打ち上げ予定は当初「8月17日」…つまり夏コミ前日で、
去年の冬に一緒に種子島に行ったロケット仲間も「今回は無理」と
全員ハナから見学ツアーは諦めてたのでした。まあそりゃそうだろー。

しかし不具合が発生して、打ち上げ直前に延期。しかも1ヶ月も先に延びる。
だけどその時点で、種子島に行こうとは思わなかった自分。
なぜならば、飛行機とか宿とか、発表と同時に取らないとダメなのが「種子島」。
便数も宿の数も限られてるから、「出遅れた」気がして最初からアクションも起こさず。


じゃあ何故急に行く気になったのかというと。
実に単純な理由で、
「仮に打ち上げが延期しても連休使えばいいじゃん」
という事実に気づいたから(苦笑)。
9月13日が打ち上げ予定になったけど、予定日に飛ぶ事って案外少ない。
去年の「きく8号」の時は2日も延期した為、予定日の前日から島入りして、
2泊3日で来てたので、地元に帰ってからライブ中継で打ち上げを見る羽目に。
(「昨日まであそこに居たのに~」と悔しい思いをしながら中継見てました…)
今回が仮に2日延びても、17日の最終便で帰ってくればいいし、
今回の打ち上げは月との軌道の関係上、
この連休に限って言えば、午前中しか打ち上げられない。
つー事は、2日休み取れれば行ける!?



思い立ったが吉日で、そういう時は即行動。
しかーし。
前日12日の宿はまったく空きが無し…!当然だ…。
飛行機も夕方着く便はやはり空きが無し…。そりゃそうだ。
よしんば高速船で種子島に行っても、宿が無けりゃ意味が無い。
因みにロケット打ち上げる「宇宙センターの近くの宿」ではなく、
種子島中の宿が「空室なし」って事です。
見学者は勿論、関係者も島入りしてますからね…。
さてどうしよう。いきなり出鼻をくじかれた気分。


今回の打ち上げは午前10時半頃なので、交通の便が悪い種子島で、
前日から島に入れないのはかなりの痛手。
だけどよく見ると朝一の飛行機が空港に着くのが9時前。
タクシーで長谷の見学ポイントに直行すれば、打ち上げには十分に間に合う。
・・・前日に鹿児島空港の近くのホテルに泊まるしかない・・・!


つー訳で。
そうと決まれば手配手配。鹿児島への最終便と宿を取って。
流石に当日朝、種子島に向かう飛行機は空いてました(当然です)。
しかーし。更に問題発生。
当日の夜の宿も無い(これまた当然)。
自分がいつも取ってるサイトだと全滅だったので、他の旅行関係のサイトで検索。
それでも探し方が下手なせいで、どうにも見つからず…。
せっかく当日の朝、何とか島に渡れるのに・・・。
だからと言って、延期の可能性もあるので、13日に帰ることも出来ない。
どーすりゃいいの?


こういう時って、不思議なんですよねー。
何故か救いの手が入る。



たまたまYさんに「今回種子島に単独アタック(?)するかもしれない」とメールしたら、
自分も種子島に行く予定だというじゃありませんか。
Yさんはご家族と行くという話で、既に宿も交通手段も確保済み。
自分が「行く手段はあっても宿が見つからない」とメールしたら、
わざわざ調べてくださり、「○○のサイトに空室ありましたよ」とのお返事が。
あ、あるもんですね~。もう感謝感謝でいっぱい。
早速サイトに行ってみました・・・が。
た、高い・・・・・・一人一泊でこの値段かよ・・・・・・。
普通の種子島の宿事情ならば、4日分です。
で、でもこれ取らないと・・・しかもいつ関係者が取っちゃうかもしれない・・・。
散財上等!うりゃ!!とキープ。
面白いもので、12.13日だけがどこも満室オンパレードなのに、14日から先は空室あり。
でも連休の始まりって14日の夜じゃ・・・と不思議でしたが、まあいいや。


その後、自分でもどうやってたどり着いたか忘れたけど、
後日、実際に今回お世話になる宿を普通の料金でゲット。
打ち上げ見学ポイントの「長谷」も宇宙センターも、
種子島の南側にあって市町村名は「南種子町」という所。
初日の13日にお世話になったホテルは島の中央「中種子町」にある。
空港からは近いけど、メインの南種子町には車で30分、宇宙センターからは約1時間。
まあでも3分の1の値段ですから・・・ありがたや。
14日から最後の17日までは南種子町の繁華街(笑)の温泉付ホテルに。
結局前泊の鹿児島入れると3つの宿・・・まあでも直前に計画する無謀さでも、
泊まる所を確保できたのは上等です。イヤホント。
島で「24時間空いていて且つ時間が潰せる場所」など存在しないのだから。


その後も、レンタカー確保するのが後手に回って、一瞬レンタカーも全滅したけど、
何故かまたしても不意に確保出来たり。
何だか今回は躓きつつも、ちゃんと確保出来たり道が開けたり。
しかも当初予定してたものや予想よりも、後で決定した事の方が断然良かったりして、
「・・・何だか護られてる気がする」と本気で思えたのでした。




宿と飛行機が手配できたら、後は準備するのみ!
見学用にと天体観測も出来る双眼鏡買って、
見学ポイント使うエアクッションやら折りたたみ椅子買って、
そしたら荷物が増えたので、新しい大きなキャリーケース買って!
日焼け用にとバーゲンで帽子を買い、当日テレビ電話でライブ中継聴くかも!と
携帯用の充電器も買って、長時間運転するならと、ファイテンの靴下買い込んで!
浮いたホテル代をことごとく散財~。
全部計算してないけど、種子島5泊6日の金額で
グアムやハワイの安いツアーに何回行けるだろう…


あとは前日に以前見損ねた「きく8号」の打ち上げレビューや
糸川先生の映像とか見たり、「かぐや」のミッションビデオを今更見たり。
結構いっぱいいっぱいで迎えた12日。
夕方の飛行場に行く電車で、寝れたらよかったのに頭が冴えて寝れない…
鹿児島に着くのが8時過ぎだったので、夕飯は羽田で取ったんですが、
発着場を見下ろせるダイニングから見た夕焼けがそれは見事で・・・。
周りの人も携帯で写真取るほど美しかった。
「空が燃えるよう」といい言葉はまさにこのことを言うんだと言わんばかりの色で。
こんな素晴らしい夕焼けが見れるとは、何か幸先いいなーと思いました。
既に現地入りしてた見学通のKさんからは「海が時化てる」とのメールを貰いましたが・・・。
実は種子島の天気予報は・・・「曇りか雨」の一週間・・・。
でも、あんまり心配してなかった自分。何とかなるさーみたいな。
今回、行くと決めてから何度も躓きつつも、結局色々な手配が整った事で、
不思議な自信が生まれてたのです。「今回は打ち上げが見れる」って自信が。


時間になって、ロビーを抜けて、飛行機の座席に座った時。
「・・・そういえば、一人で飛行機乗ってんだなあ」と妙に感心。
飛行機はほとんど利用しないので、一人で乗るのは初めてでしたから。
いつもの新幹線に乗る気軽さで、一人で種子島まで行くんだあと思うと、
いくら9ヶ月前に行ったとはいえ、結構気軽に行こうとしてる自分がおかしくて、
そして自分にとって「種子島」がもう遠い場所じゃなくなってる事に気づきました。



夜間飛行なので、東京の街の明かりがそれはそれは綺麗でした。
一人でのフライトはやっぱり頭が冴えて眠れず・・・。
寝ようかなーと思ってたら、録画のNHKニュースで「首相辞任」の文字が。
「・・・・・・は??」ちょうど移動してた時間の出来事だったので全く知らず。

他の乗客も皆付属のイヤホン取り出して、ニュースを聞いてました(笑)


そうこうしてる内に鹿児島に着いてしまった~。空港に降りる直前、
窓の外に星空が見えたので「なんだ天気いいじゃーん」と思って嬉しかった。
あとはホテルでサンドイッチの夜食食べつつ、9時のニュースを見てたら
あっという間に12時に。
慣れない所に一人旅の疲れで、やっぱり眠れず。
しかもシングルのはずがツインの部屋で、
古めかしい壁の色と大きな鏡が何故か怖くて・・・(苦笑)
テレビつけっ放しで寝るという自分にしては珍しい行動に出て、
お陰で全然寝付けなかった・・・・・・。


何日前に「打ち上げが14日」に延期となり、
種子島空港から見学ポイントに直行!の最悪パターンは免れたので良かった・・・
あの寝てない頭で打ち上げ見るのは勘弁・・・と正直思ったので;;


鹿児島の夜は星も出てたし、明日の種子島も天気いいかもと思ってたのですが、
そんなに世の中甘くなかった・・・・・・



つづきはまた明日。


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そして今日は自作ロケット「ミュンヘン号」を打ち上げて1年の記念日です。
ロケットというものをただ眺めていたそれまでの自分が、
小さな紙で出来たロケットではあったけど、実際にそれを打ち上げた時に、
「眺めている」側から「飛ばす」側になったというだけで、
そのたった一度の経験で、
ロケットの魅力に「本格的に捉まってしまった」、
そういう瞬間でした。
水の噴射力で飛ばす「ペットボトルロケット」ではなく、
小さくても本物の「火薬ロケット」で公認の飛行証明書を頂けたのも大きな要因。
あんなにちゃちな、おもちゃみたいなロケットなのに、飛ぶ時の速さといったら。
「秒速」という実生活には馴染みの無い単位で飛ぶ「ロケット」というものを、
改めて感じた時でもありました。
考えてみれば、あれが自分にとっての本当の意味で
「初めて打ち上げを見た」んだと今頃になって思いますが、
あの時の光景は一生忘れないと思います。




あの経験がなければ種子島にロケットの打ち上げなんか見に行ってない。
それは断言出来ます。それくらいのインパクトを持った経験でした。





あー・・・種子島で自作ロケット飛ばしてみたいなあ・・・・・・





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