goo blog サービス終了のお知らせ 

無教会全国集会2022

2022年度 無教会全国集会ブログ

沖縄から

2023-04-06 11:29:17 |  沖縄から

『キリストの平和』沖縄から

石原 艶子 

プロフィール
1942年:長野県に生れる
16歳:無教会の小山洋先生によって信仰に導かれる。その後高橋三郎先生の下に導かれ無教会信仰を育てられる
23歳:石原昌武と結婚
24年間の愛農学園生活を経て、1990年西表島に移住。西表友和村の活動を20年、2010年故郷沖縄本島に移住し、辺野古基地反対の闘いに参加、キリスト者としての平和を配信し今に至る

 キリストの平和は一体どこに実現しているのでしょうか。
 「御心が天になるごとく地にも成りますように」と祈り、この地上の平和を願い求めていますが、いつの世も平和が実現したことはありません。然し、ある時にふと、ああ今ここにキリストの平和は実現しているではないかと気付くことがあります。その平和は、いと貧しくこの世から見捨てられた人々、そしてその人々と共にある人々の中にひっそりと咲いている野の花のように、穏やかに暖かい光に包まれて実現しているのです。
 神は「平和を実現する者は幸いである、その人は神の子と呼ばれる」と語りかけて下さいます。でも自分は平和を実現する者に本当になれるのだろうか、という問いの前に立たされて、自分は平和を創ることなど出来ない者であることを告白する他ありません。こんな私にイエスさまは語りかけて下さいました。「あなたが平和をつくるのではありません、わたしがあなたに、わたしの平和とわたしの愛とを与えるのです。だから大丈夫、わたしと共に居なさい」と。内に居られるイエスさまに力を与えられ、導かれて私たちは平和をつくる者として押し出されているのです。そしてイエスさまは私を愛して「あなたは地の塩、世の光です」と罪人にすぎない私を祝福し、主のものとしてこの世にあって用いようとなさるのです。〝主よこんな私を用いて下さって感謝します〟と私を愛し生かして下さるイエスさまへの応答として私は喜んで主の御心にお従いしたいと願い祈っています。

 キリストの平和は私たち一人一人の生き方となってこの世にあってキリスト者としての使命と役割を果たすように神様は一人一人の名前を呼ばれ、導いて下さっています。神への応答としての私の生き方は、主に導かれた沖縄の地にあって生きることでした。平和を祈る沖縄の人々の心に学びつつ、私もウチナーの一人となって地の塩として人々の中に溶けることでした。戦争につながるすべての軍事に否を宣言、辺野古新基地への反対、座り込み闘争に参加してきました。〝NO WAR、 命どぅ宝〟のうちわプラカードを両手に掲げて戦争反対、新基地造るな、憲法9条守れと叫び続け、二度と戦争をしない世を願い求めて今も叫び続けています。そんな現場で海が泣いている声が私の心に迫り即興の歌も生れました。

 「♫ 海は泣いている~海は泣いている~海は泣いている~山も泣いている~山も泣いている~山も泣いている~サンゴも泣いている、海ガメも泣いている、ジュゴンはもういない。宝の海、命の海、辺野古の海は母の海、母の涙が満ちている、NO WAR、 NO WAR、命どぅ宝、地球も泣いている。」

 あの人もこの人もみんな歌いながら非暴力の闘いを20年も続けているウチナーの魂たちの闘いは77年前のあの沖縄地上戦で亡くなられた幾十万の魂たちの声が今も聞こえるからなのです。そして私達の長い闘いに反して日本の国は、軍事大国としての道に大きく舵を切り、米軍と一体となって戦争する国へと着々と準備しています。台湾有事をあおり立て、軍拡の道を保守も革新もまっしぐら。自衛隊もいなくて平和だった先島の島嶼ラインは中国と対峙してのミサイルラインと化し、最西端の与那国島は戦場を想定しての住民避難訓練までするに至りました。死の商人の国々は軍需産業によって富を得ようと世界中をかけめぐり覇権争いをしています。そして自国第一主義が衝突の危機を生み出しています。最前線の沖縄には台湾有事を作り出す米軍に追従し、戦争の危機を沖縄に作り出しています。私たちは戦争を起こさないために何をすべきかを真剣に考え、学びつつ必死になって力を合せて現場での反対闘争を続けています。本土の方々とはかなりの温度差は否めませんが、沖縄に連帯して頂きたく願います。

 かつて、矢内原忠雄は沖縄講演の折に「沖縄を日本のしっぽではなく、頭として下さるように切に祈る」と語られました。沖縄を真に愛された人の言葉です。基地から発したPFOS(有機フッ素化合物)による水汚染問題は今や国の重大公害問題として国に届くまでになりました。頭なる沖縄が発信地となったのです。声を上げ続け軍事拡大の危機を基地建設の現場から叫び続ける沖縄の声を、全国無教会のお一人お一人に聞いて頂き共にNO WAR、命どぅ宝、憲法9条守れの声を上げ、平和をつくる闘いに参加して頂きたく願っています。〝剣をとる者は剣で滅びる〟これが神からのメッセージです。

 防衛力を強化し、2027年迄の5年間に43兆円の防衛費増額を計画しているこの国は自滅への道をたどる他ありません。少子化が急速に進む将来の姿の中に希望の光は見えてきません。互いに対話を重ねて人と人とのつながりを作り出し、平和をつくるありとあらゆる努力を共にして参りましょう。

 さとうきび畑は小鳥たちのゆんたく広場 ピチクリピチクリピイピイにぎやかだ 私たちも小鳥に敗けずゆんたくしよう。戦争なんてしないよ、戦闘機もミサイルもいらないよ。
 ざわわざわわとさとうきび畑を渡る風に乗って、あの日の戦の魂たちの声が、父の母の兄弟たちの声が聞こえてくる。命どぅ宝、みんな友達になろうね、平和が一番‼(詩:つや子)

石原艶子作詞「海は泣いている」  書・画 浜松聖書集会 溝口春江