柔道が“柔道”だったころ。

　明日は千葉マリンに行って来るぞ。五輪に巻き込まれてたまるかい。


　……置いといて、明日は内野でマッタリ見ます。トンちゃんが先発らしい。助っ人Pを見に行くとなぜか勝ってくれることが多いので期待してます。行かれる方はもしよければ声掛けてください。

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　さて、タイトル。



　谷本さん、2連覇おめでとう。　




　あんまし五輪を見てません。でもなんだか見ていると手がかゆくなる感じで、柔道は見てしまう。


　亡くなった祖父の影響です。なんだか昔は昼にも、たぶんN○Kだろうけど、夏ごろは柔道の国内の試合やってて祖父が見てアレコレいっとりました。ついでに私が女子にしては握力が強く、ガタイがいい小学生だったため、「柔道とりになれ」と言われていたので。（笑）当時は複雑だったか今となっては懐かしい。


　祖父は柔道の選手だったらしい。しかも強かったらしい。なんでも警官やってる熊のような人以外には九州で負けたことがなかったらしい。


　そんな祖父に言わせると、一本とらんと柔道じゃない。



　特に晩年、ボケてきてから声がしわがれて、こういうこというと余計に迫力があった。（笑）で、いつだったか、まだ金メダル取る前（だったと思う）の古賀選手が優勢勝ちで国内の大会を勝って、祖父がめちゃくちゃ怒っていた。古賀さんが好きだったんだろうと思う。（笑）


　最近の柔道みてると、祖父が生きてた頃以上に、柔道というか「JUDO」というか、レスリングみたいになってる。国際化というやつで仕方ないのかもしれないけど、なんかつまらないというか、こんなん違うというか。だから剣道が五輪種目に入らないのはいいことなんじゃないのかなと思ったりしている。とはいえ、ヨーロッパの選手でも、うまくいえないけど正統派の柔道の動きをする人も居るし、そういう人はお辞儀もうまかったりする。（笑）だから、一概には柔道が広まっていないと言えないけど、でもなんか違うよね。ポイント制って。


　だからこそ、谷本さんの柔道はとても綺麗に見えました。チャンピオンも決勝での勝負、素晴らしかった。柳川のうちに戻ってきてるであろうじーちゃんも喜んでいるでしょう。ありがとうございます。

　

　ていうか、民放で嫌なのって日本人の選手が出てるところしか映さんところだ。映ってもなんか変なテロップ入るし。N○Kみたくべたっと全部がいい。



　じーちゃんの若いときは階級もなくて、当然ポイント制も無かったけど、体重別になっていればじーちゃんも九州代表になれるチャンスはあったかなと思ったりしていたようだ。（近代柔道を批判する割には／笑）

　でも、何より戦争のどさくさで、一番やりたい時に柔道だけに打ち込めなかった哀しいし、ずっと助けてくれた満鉄マンだった祖父の「あんしゃん」も死んでしまって、柔道どころではなくなったらしい。だから柔道は祖父にとってキラキラしたものだけどちょっと苦いものでもあるようだ。

　特に今回の五輪を見てて、やっぱ政治とスポーツって絶対縁は切れないものだと思う。だけども、スポーツが楽しめるのも、平和だからこそ。


　野球も、ね。

　物凄く狭いタクシーに子ども達を乗せて、祖父はよく平和台へ出かけていたようだ。時には会社でもらったネット裏のチケットで観戦したりもしたという。稲尾さんファンで、稲尾さんはホークスの応援に回っていたのに、晩年もライオンズファンのままだった。


　十五日には忘れるだろうから、今書いておきます。ずっとずっと「勝った負けた」と騒ぐことの出来る日常が、絶え間なく続きますように。




　

　
　

　
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