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■「風邪を引いた日はおかゆ」実は消化に悪い?管理栄養士が教える、身体に負担なくおかゆを食べる方法
おかゆは、風邪を引いた時など身体が弱っている時に食べると良いと言われています。しかし、その一方でおかゆは消化に悪いから食べない方が良いという真逆な意見もあります。温かいおかゆは胃腸に優しく、身体も心もホッとさせてくれるイメージを持たれている方が多いかと思いますが、実際胃腸への優しさはどうなのでしょうか。今回は、おかゆは本当に消化に良いのか?消化に悪いとしたらそれはなぜなのかお話ししたいと思います。
■炭水化物の消化について
おかゆはお米で作る為、栄養素で分類すると炭水化物に属します。炭水化物を摂取すると、体内ではエネルギー源となり使われます。食べた物は、そのままでは体内で使う事ができないので、消化器官を通って段階的に消化されてから吸収し使われます。炭水化物の一番最初の消化は唾液に含まれる酵素による消化です。唾液にはアミラーゼと呼ばれる消化酵素が含まれています。咀嚼をすると出てくる唾液により炭水化物は消化され、小腸でさらに消化された後吸収されます。咀嚼は、食べた物をすり潰すだけでなく唾液を出して炭水化物を消化する大切な役割があるのです。又、咀嚼の刺激は消化器官にこれから食べたものが運ばれてくる合図となります。合図を受け取った消化器官は、予め準備をしてから食べ物を迎え入れる事ができる為、負担も少なくなります。
■おかゆが消化に悪いと言われている理由
おかゆは、柔らかく喉越しが良い為あまり噛まずに飲み込んでしまいがちです。特に身体が弱っている時は噛む事にまで意識がいかないかもしれません。そうすると、唾液による消化が十分にされる事なく胃腸に運ばれてしまいます。唾液で十分に消化されていない物が届いてしまうと、その分を腸が負担しなければいけません。体調が悪い時は消化器官の働きも低下している為、消化不良を起こしてお腹を下してしまう可能性もあります。おかゆが消化に悪いと言われている理由は、唾液による消化の過程を踏まずに飲み込んでしまう事にあります。
■身体に負担なくおかゆを食べる方法
身体に負担なくおかゆを食べる為には、飲み込まずにできるだけ咀嚼する事を意識しましょう。おかゆは身体を温める効果もあり、風邪など脱水になりやすい時には水分を補うのにも有効です。咀嚼して唾液による消化ができれば、体調の悪い時でも身体に負担なく食べることができます。又、もし余裕があればおかゆを作る時の水分に昆布の出汁を使う事をおすすめします。昆布についている酵母が消化を助けてくれ、さらにお腹に優しいおかゆを作る事ができます。昆布の旨味も入る為、美味しさもアップします。
おかゆに限らずですが、しっかり噛んで食べる事は消化器官に負担をかけない基本の食べ方となりますので意識して食べるようにしましょう。
ライター/芳賀恵(管理栄養士)
【元記事】
https://news.y ahoo.co .jp/art icles/b e212283 565f335 c7921b0 0facf9b 439ff48 2c81
●「平和のための1分間瞑想」
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