待ち焦がれていた
彼女からの返信が届いた。
彼女の夫であり、町のお医者様であり、私たちの合唱団の主宰者でもあった”先生”が
倒れられてから
もう1年半になる。
”先生”が倒れられた事は、「休診になる」という町の防災無線で知った。
それから、彼女の生活は激変し
本当に大変な事になってしまった。
そんなこんなで、遠く離れた地での”先生”の療養生活が始まり
私たちも離れ離れになり
それだけでなく、こちらでのトラブルが彼女の心を大きく傷つけ
彼女は、私たちとの交信でさえ
「いろいろ思い出してしまうから」と
なかなか難しくなった。
先日、コロナ禍でオンライン授業になっている私のマリンバの師と
おもしろい事を思い付き
我が家のマリンバを車に乗せ
ミニライブと称して、2人だけの撮影を行った。
マリンバの師が選んだ1曲目は、”先生”との合唱団での思い出の曲
「サリーガーデン」
合唱団でも伴奏をしていたマリンバの師も、”先生”とは深いつながりがあった。
「先生に届け~!」そんな思いで演奏したと、後で聞いた。
”先生”の妻である彼女に、映像をメール添付で届けた。
「今は見るのが難しくても、いつか思い出した時にでも」と。
彼女からの久しぶりの返信には
「届いたよ」と。
”先生”からの気持ちとともに