何でんかんでん

自分はどうしたいのか自身に問いながらの日記

消化器⑧ 分解・合成のしくみ

2023-08-02 00:34:56 | からだのしくみ

はじめに

人をやっているからには、どうやったらこの体が「病気にならないで生きていけるのか」を考えるにあたり 最低限のメカニズムを知っておいた方がいいのではないかと


消化器―⑧分解・合成のしくみ

3大栄養素やビタミンを分解して貯蔵し、必要に応じて体が活用できる形に合成して供給する

 


【位置】

肝臓


【構造・機能】

小腸で吸収されたアミノ酸、ブドウ糖などの栄養素は、門脈から肝臓に送られて化学的に処理される

肝臓では、栄養素を体が利用しやすい形につくり替えてから、血液をとおして体のすみずみに送られる。肝臓が正常に機能しなければ、いくら栄養価の高い食物を摂取しても、必要な栄養素を体内で活用することはできない。

 


【化学処理により利用しやすい形に変換される】

肝臓では、何千種類もの化学反応が行われ、500種類以上の物質につくり替えられている。まさに、さまざまな化学工場が集積したコンビナートの役割を果たしている。その化学反応の基本となるのが、合成分解である

 


【必要に応じて合成、分解、貯蔵を行う】

糖質(炭水化物)は、小腸でブドウ糖や果糖、ガラクトースなどの単糖類に分解されて肝臓に送られ、肝臓でブドウ糖に統一される

1)必要に応じて、血液中に供給される。 ブドウ糖は、全身の細胞にとって重要なエネルギー源である

2)ブドウ糖貯蔵に不向きなため、肝臓内では ブドウ糖の集合体である リコーゲン』合成されて 貯蔵されている

3)血液中のブドウ糖が減少すると、グリコーゲン』分解してブドウ糖に戻す

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 タンパク質は、小腸でアミノ酸に分解されて肝臓に送られ貯蔵される

1)必要に応じてアミノ酸から体を形づくるタンパク質血清アルブミン、酵素などに合成される

◆ アミノ酸が50個以上つながったものがタンパク質である

■ 肝臓内にグリコーゲン』が不足し、血液中のブドウ糖が急激に減少したときには、アミノ酸からブドウ糖をつくり血液中に供給することもある

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 小腸で分解・吸収され肝臓に送られた脂肪酸、トリグリセリド、モノグリセリドは、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、胆汁酸合成される。

◆ 肝細胞には、常に中性脂肪の形で3~5%の脂肪が含まれている

◆ アミノ酸と同様に、血液中にブドウ糖が不足すると、ブドウ糖につくり替えられる

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 ビタミン類は、肝臓に貯蔵され、必要に応じて体内で利用しやすい形につくり替えられる

 


【肝臓の分解・合成・貯蔵・解毒作用のしくみ】

 


【生命維持に不可欠なコレステロール】

◆ コレステロールというと、とかく悪者扱いされるが、生命を維持するうえで必要不可欠な物質である。脂質の一種であるコレステロールは、生体膜や細胞膜をつくる重要な物質であり、副腎皮質ホルモン(ステロイド)などのホルモンや、胆汁の主成分である胆汁酸の原料になる

 

◆ コレステロールを大別すると

① 善玉と呼ばれるHDLコレステロール

・体内の余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きをする

② 悪玉と呼ばれるLDLコレステロール

・体の各組織に必要なコレステロールを運ぶ役目を担っている

どちらも重要な役割を担っているが、血液中のLDLコレステロールが過剰になると、血管壁にたまって動脈硬化の原因となる


美しい人体図鑑 

自分のからだを知り尽くす!/ 監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍を引用しています。


 

※ 動脈硬化がどうゆうものか基本が分かる動画です

「看護師ぐらし」さんが10分で説明しています👇

 

 


消化器⑦ 肝臓のしくみ

2023-07-31 00:11:55 | からだのしくみ

はじめに

人をやっているからには、どうやったらこの体が「健康維持し続けられるか」を考えるにあたり 最低限のメカニズムを知っておいた方がいいのではないかと


消化器―⑦肝臓

左葉(さよう)と右葉からなる。門脈をとおして送り込まれたきた栄養素の分解・合成、解毒などさまざまな働きをする


【位置】

右胸郭(うきょうかく)肋骨弓(ろっこつきゅう)=肋骨の下端」の後方にある

 


【構造】

肝臓左葉右葉からなり、皮膚を除くと最大の臓器である。 成人で約1~1.2kgの重量がある。 さまざまな栄養素の分解・合成などを行うために、多量の血液が流れ込んでくることから、体内で最も温度が高い。 また、門脈からの静脈血(じょうみゃくけつ)を多量に含んでいるので、肝臓の色は全体が暗紫色をしている。

 


【人体で最大の臓器で吸収された栄養素が集まる】

肝臓中央の肝門から、門脈固有肝動脈総胆管が出入りしている。

門脈は、胃、腸、膵臓、脾臓からの静脈血を集めて、肝臓に送り込んでいる

固有肝動脈は、肝臓のエネルギー源となる栄養素と酸素を供給している

 

肝臓を構成する基本単位を肝小葉という。大きさは1~2ミリメートルほどで、形は六角柱をしている。

◆ 肝小葉は、約50万個の肝細胞が集まって形成されている。

免疫細胞である貪食細胞(マクロファージ)の一種であるクッパ―細胞が、肝細胞と肝細胞の間に存在している。

肝小葉の血液の流れは👇

『血液』 肝動脈(固有肝動脈、総肝動脈門脈 ➡➡➡ 栄養素の分解・合成➡➡➡ 中心静脈から肝静脈 ➡➡➡ 『血液』

 


【3大栄養素の代謝、解毒など働きは多岐にわたる】

肝臓は、さまざまな機能を備えた化学工場が集積したコンビナートにたとえられる。

肝小葉で行われていること

1)タンパク質、糖質(炭水化物)、脂質の3大栄養素の代謝(分解・合成)

2)ビタミン・ミネラルの代謝

3)アルコールや有害物質の解毒、脂質の消化を助ける胆汁の生成

4)グロブリンアルブミンなどの血漿タンパク(けっしょうタンパク)の合成

5)ブドウ糖から合成したグリコーゲンの貯蔵とブドウ糖への分解

6)古くなった赤血球の分解

7)脂肪酸から合成したコレステロールなどの貯蔵

8)プロトロンビンやフィブリノーゲンなどの血液凝固作用のある物質の産生など

 


【肝細胞の再生能力】

肝臓はほかの臓器や組織に比べて、非常に高い再生能力をもっている。肝がんなどで肝臓全体の4分の3を切除しても、すぐに肝細胞が増殖し、わずか4ヶ月程度でもとの大きさにまで再生してしまう。しかも、何回でも繰り返して再生が行われる。そのメカニズムははっきりとは解明されていないが、ほかの臓器や組織に比べて細胞内の染色体が2倍、3倍あることが、肝臓の再生能力を高いものにしているのではないかと考えられている。

 


美しい人体図鑑 

自分のからだを知り尽くす!/ 監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍を引用しています。

 


消化器⑥ 大腸・〇門のしくみ

2023-07-29 00:52:34 | からだのしくみ

タイトル:〇門 ➡ 肛門  肛門は禁止用語のようです


はじめに

昔から人が居るのであれば、「人とはこうゆうものだ」と分かっている人が居たはずで 皆の一番の学びとして 教える必要性があると思うのだが  なぜ義務教育されないのか


消火器―⑥大腸・肛門のしくみ

盲腸、上行・横行・下行・S状結腸、直腸からなる。 残った水分を吸収して便をつくり、肛門から排泄する。


【位置】

腹腔の外側全体を占め、小腸を取り囲むようにある。


【構造】

大腸は、盲腸、②結腸、③直腸の3つの部位からなり、長さは成人で約1.5メートルある。


【水分を吸収して便をつくり排泄する消化管の最終臓器】

盲腸は、小腸から大腸への移行部位である。 接続部には回盲弁がある。 下端には、6~8㎝ほどの虫垂が突き出している。

 

② 結腸は、盲腸側から 上行結腸 横行結腸 下行結腸 S状結腸 からなる。

◆ S状結腸から続く直腸は長さが20㎝ほどで、消化管の出口である肛門へとつながっている。

◆ 大腸は小腸と同様に、腸間膜によって腹腔内にぶら下がるように固定されている。

◆ 肛門の出口部分には、輪状筋が発達してできた、意思とは関係なく働く内肛門括約筋と、その外側に意識的に調節ができる外肛門括約筋とがある。

 


【食物のカスや食物繊維を分解し、便にして肛門から排出する】

1)盲腸は、特定の働きはしていない。 栄養素の消化・吸収は小腸で行われ、食物繊維や消化物のカスが大腸に送り込まれてくる。

2)大腸では、送り込まれてきた消化物を蠕動運動によって、上行結腸 横行結腸 下行結腸 S状結腸へと送っていく。

3)その間に残りの水分が絞り取られて固形物(便)になる。

◆ 小腸から送り込まれてきた消化物は液状である。 大腸の粘膜から水分を吸収することによって、

上行結腸 ⇒ 半流動状 / 横行結腸 ⇒ 粥状 /  下行結腸 ⇒ 半粥状 / S状結腸 ⇒ 固形 になり、上行結腸に送り込まれてきたときの4分の1(水分量約70%)ほどの容量になっている。

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直腸は、結腸でつくられた便をためておく場所である。

◆ 直腸に便がいっぱいにたまると、直腸の内圧が上がり、骨盤神経、脊髄を経て大脳に情報が伝わり便意が生じる。 脳から排便指令が送られ、肛門括約筋が緩む

◆ ただし、排便をする状況になるまで自分の意志でコントロールできる ⇒ 肛門括約筋は緩まない

◆ 排便できる状況になってはじめて肛門括約筋が緩むいきむことで腹圧が加わり、肛門が開いて排便する。

 


【便の形状でわかる健康状態】

◆ 1日に約 150~200gの便がつくられる。 健康的な便は、水分が70%、固形物が約30%の比率である。固形物の内容は、消化されなかった消化物の残りカス、食物繊維、粘膜から剥がれ落ちた細胞、腸管内で繁殖した細菌などである。

◆ 便に含まれる水分が70%以上になると下利便、80%以上になると水様便である。

◆ 健康的な便は、半練り状態である。 バナナ状も健康的であるが、水分が不足すると便秘になりやすい。

◆ ウサギの便のように硬く豆粒状便は、神経質な性格の人や便秘ぎみの人に多い。

◆ 逆に、泥状の便は、便秘と下痢を交互に繰り返す過敏性腸症候群の疑いがある。

◆ 下利便や水様便は、腸の運動異常や病気が考えられる。

 


美しい人体図鑑 

自分のからだを知り尽くす!/監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍から引用しています。

以上

 

 

 


消化器⑤-2 腸内環境は大事

2023-07-26 09:29:29 | からだのしくみ

ブログ 自習 / 消化・吸収のしくみ の続きです


 

      ~ 腸内環境は大事です ~ 

活字だけではなかなか頭に入りません。うんちくは忘れるので後で見返すとして、

動画を活用した方がいいと思いました。

そんなことで私が見ている動画はこのお二方です👇

ご興味があればご覧ください。

 


【腸内細菌のバランスが保たれて免疫のしくみが正常に働く仕組み】

10分に満たない時間で説明。昨今のコロワク問題にも言及されています。

【健康情報発信チャンネル】 岐阜ゆがみ整体 小原大作先生

https://www.youtube.com/channel/UCXYxIxZjuhCS3DH9GA1ZBAw

 

👇感染対策免疫低下腸内環境についての6分半、コロナが何なのかのヒントになる動画

 

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そしてもう一本

内海聡先生の動画「腸内細菌に善悪はありません」15分ぐらいの動画です

 


消化器⑤ 消化・吸収のしくみ

2023-07-26 09:28:28 | からだのしくみ

はじめに

私は人をやっている。「食べたものを消化しろ」などいちいち自分で考えて指示出していない。それでもってメカニズムを知らない。この体は自分では「動かしていない」そして「何にも知らない」なのに自分は人だといっている 滑稽である


消化器―⑤消化・吸収のしくみ

小腸での消化は管内消化と膜消化の2段階で行われ、消化・吸収したアミノ酸やブドウ糖などを肝臓へ送る。


【位置】

小腸


【構造】

から送り込まれた食物は、十二指腸大十二指腸乳頭小十二指腸乳頭から放出される消化液(胆汁、膵液)と混ぜ合わされ、小腸で吸収しやすい状態にまで消化される。小腸での消化には、管内消化膜消化の2段階がある。

 


【食物がさらに分解され絨毛の組織が栄養素を吸収】

 < 1段階 >

管内消化…タンパク質・脂質・糖質の消化)

タンパク質は、アミノ酸が2~10個結合した状態である①オリゴペプシドにまで消化される。

脂質トリグリセリドからなる中性脂肪)は、脂肪酸、②モノグリセリドに消化されてミセル形成する

糖質炭水化物)は二糖類である麦芽糖にまで消化される

 

 < 2段階 >

膜消化…(→肝臓へ)

小腸の粘膜輪状ひだには、無数の腸絨毛(ちょうじゅうもう)が生えている。腸絨毛の表面には、微絨毛が密生している。

◆ 管内消化された栄養素が微絨毛に触れると、細胞膜に含まれる消化酵素によって膜消化が行われる

 

①オリゴペプチド ➡ アミノ酸 に消化

③麦芽糖 ➡ ブドウ糖などの単糖類 に消化

 

これらアミノ酸ブドウ糖は、瞬時に効率よく腸絨毛の中心を走る「毛細血管」に吸収され「門脈」を経て肝臓』に運ばれる

 

 < 1→2段階 >

脂肪酸…ミセル形成:管内消化→膜消化→肝臓へ)

②モノグリセリドはトリグリセリドに再合成され、アポタンパクというタンパク質と結合してカイロミクロンを形成して「リンパ管」に入り肝臓』へ送られる。

 


【多くの栄養素は十二指腸、空腸で消化・吸収される】

◆ カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルは、十二指腸で吸収される。

◆ ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、ビタミンなどは、空腸で吸収される。また、ビタミンB12などの一部の栄養素は、回腸で吸収される。

栄養素の吸収を担っている腸絨毛は、非常に細かい樹枝状の突起で、消化物との接触面を広くする役目をしている。その表面は、約6000個の栄養吸収細胞で覆われ、さらに細かい微純毛が隙間なく並んでいる。

 


【腸は最大の免疫器管でもある】

◆ 小腸は、栄養素を吸収するばかりではない。口から食物と一緒に入ってきた細菌やウイルスを排除する免疫機能の役目も担っている。

◆ 免疫細胞であるリンパ球の多くは、小腸を中心とする腸管周辺に集まっている。とくに回腸にリンパ球が集中している。さらに、腸内には100種類、100兆個以上の膨大な腸内細菌が棲息して、腸内免疫の活性化に深く関与している。

◆ 腸内細菌には、身体に有益な働きをするビフィズス菌などの善玉菌と、体に害を及ぼすウェルシュ菌などの有害菌、そのどちらともいえない日和見菌がある。これらの腸内細菌のバランスが保たれることによって、免疫のしくみが正常に働く。

◆ とくに善玉菌は、有害物質を分解して無毒化したり、免疫反応を活性化するとともに、病原菌や有害菌の増殖を防ぎ、感染などがら身を守っている。さらにビタミンの合成、消化・吸収の補助の役割も担っている。

 


~ 腸内環境は大事です ~ 

別のブログでアップしています

 

 

美しい人体図鑑

自分のからだを知り尽くす!/監修 東京女子医科大学 名誉教授 梶原哲郎氏の書籍から引用しています。