去年の10月に出た本ですが、図書館でやっと順番が回ってきて読むことができました。
知念実希人さんの本
「機械仕掛けの太陽」
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機械仕掛けの太陽とは新型コロナウイルスのこと。
「それ」はただ、そこにあった。
……呼吸をせず、食べず、動かず、生殖をせず、代謝をしない。
ただ「それ」は一つのことだけをプログラミングされていた。
増殖すること……
2019年秋から始まるこんなプロローグで、すでに背中がゾクッとしました。
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この本は、2020年1月から2022年6月まで、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19) と戦った医療現場の、まさに記録です。
帯を貼り付けてくれる図書館💜
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「戦場」と化した医療現場の
2年半のリアル
2020年に新型コロナが流行り始めた当時、私は「夏には終わるよね」と思っていました。夏には「ワクチンが出来れば終わるよね」と思っていました。でも終わらなかった。そんなに生易しいものではなかったのでした。まさか2023年の今も続いているとは…。
「医療崩壊」という言葉をニュースで聞きつつも、実際に医療現場はどんな状態だったのか、ぜんぜん想像できていませんでした。大変でも、お医者さんたちはなんとか頑張ってくれているのだろうと、漠然と思っていました。
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防護服を着て治療している姿には「そこまでするの?」などと思ったりしていました。
感染すれば発症する前に人を感染させてしまう、家族が感染する、クラスターが出る、重症化すれば非常な苦しみの末に死に至る、遺族は遺体との対面すら許されない、そんな恐ろしいウイルスであるのに。
夏の防護服の中の熱さも思い至りませんでした。
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物語の場所や人々は架空ですが、新型コロナに関する世間の出来事は事実に沿って書かれています。反ワクチンの人々のことも知らされました。こんな時ですら人は団結できないのかと悲しくなりました。医療現場側から見た政府の政策についても是々非々で論評されていました。
この本を読んで医療現場の方々のご苦労をまざまざと知ることができ、深く深く感謝することができました。
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本当にありがとうございます。
読んでよかった。
おわり😌