
今話の名セリフ:「一緒に遊ぼ! 仲良くなれば、わんだふるだよ!」
「わんだふるぷりきゅあ!」第41話「ユキ・オンステージ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「ああ・・・。一体どうしたらいいの?」
「なぜ、そんなに悩んでいるんだい、狐崎部長?」

「我がわんにゃん中演劇部が、アニマルタウンの演劇祭に出るというのに!」
「どうしても劇に出てほしい人が、イエスと言ってくれないの! 猫屋敷ユキさん!」

『演劇部に入部して下さい!』

「嫌よ。」


「ユキ・・・。」
「ここまでやっても演劇の素晴らしさが伝わらないなんてね・・・。」

え? 君達のそれ、演劇だったの? コントや漫才といった、お笑いの部類だと思ったのは私だけでしょうか。(笑)
しかも、そんな大掛かりな勧誘をするのに、お金も時間もだいぶかかってるんだよな。なのに、迷う事なくあっさり拒否されてて草。やっぱ、君達のそれ、演劇じゃなくて、お笑いだよ、うん。(笑)
この演劇部は、中学生の演劇コンクールで優勝した事があり、そのため、アニマルタウンの演劇発表会にも招待されました。そんな部活に勧誘されるのは名誉な事ですが、ユキは興味がありません。
そんな中、クラスメイトの烏丸が、いろは達の元に。悟に、あるものを渡しました。

狼について書かれている日記のようです。
~ Aパート ~
この日誌は、今から150年も前に書かれたもの。途中で破れちゃって読めない部分もあります。
悟は、日誌を読みました。
「4月5日、遠吠山に野草を摘みに行った帰り、狼に出会う。石が足の上に落ちてきたらしく、怪我をしていた。」

「薬草を貼って治療した後、水を汲みに川へ向かったが、戻った時には、もう狼はいなくなっていた。無事だといいが・・・。」

「7月9日。魚釣りをしているうちに夜になり、迷ってしまった。途方に暮れている私の前に、あの時の狼が現れた。」


「狼は、まるで、付いて来いと言うかのように、私の前を歩いた。その狼に付いて行くと、私は、知った道に出る事ができた。」

「助けてくれた人だって気付いてたのかな?」
「そうかもしれない。狼は賢いと言われているからね。」


「犬も賢いよ!」
「そうだねー、賢いねー。」


「その狼は、辺りに住む狼達の頭領だった。」
「とーりょーって?」
「ボスって事だね。」

「私は、その狼に・・・。ん? ・・・と名付け? かすれてて読めないな・・・。」

「9月25日、今日も私達は遠吠山の山頂で過ごした。彼の言葉は分からなくても、その瞳や仕草で、私を友人だと認めてくれているのが伝わる。」

「共に風に吹かれるこの時が、何よりも幸せだ。」

「狼と仲良くしてた人が、ずっと昔にいたんだ!」
「私といろはみたい! ねえねえ、続きは?」

「うーん・・・。古い字で書かれている部分も多くて・・・。烏丸さん、この日記、少し借りてもいいかな?」
「もちろん!」
「ありがとう!」


「続きが読めないか、調べてみるよ!」
「ありがとう、悟君!」

「この日記、誰が書いたのかな?」
「昴という人みたいだよ。」
「昴・・・。」


「これだわ・・・。狼と人間・・・。種族を超えた友情・・・。」

「下りてきた! 下りてきたわ!」
「狐崎さん、まさか・・・。」

「新しいお話を書くわよ! 狸原君!」
「ええーっ!?」

「でで、でも、もう準備する時間が・・・。」
「狼って、物語の中だと悪く描かれがちでしょ?」

「『3匹の子ぶた』とか『赤ずきんちゃん』とか! でもでもでも、アニマルタウンの狼は違うの!」

「フフ・・・。ウフフフフ・・・。」
「狐崎さん!」

なんか変なスイッチ入っちゃったな。まさか、物語終盤にきて、食べがいのあるおもしれー女枠を狙うモブキャラが出てくるとは・・・。いいねえ! その心意気、大歓迎ですよ!(笑)
「役に立てたのなら、良かった・・・、のかな?」

「昴と狼の頭領、友達だったんだね!」
「でも・・・。」

「絶滅したのは、アンタ達人間のせいなんだよ!」

「この後、どうしたのかな・・・。」

その後日・・・、
「みんな! ジャジャーン!」

「ええ!?」
「もう完成したの?」
「狐崎さん、ノッてる時は早いんだよな・・・。」

「ねえねえ、何てお話なの?」
「『狼王ウルフェン』よ!」

「狼の王・ウルフェンと、平凡な村人・プレアデス。2人の厚い友情が世界を救う、ファンタジー冒険活劇!」


「でも、今からこれを練習するとなると・・・。」
「ギク・・・。」

「時間も人手も全然足りないのよね・・・。」
「衣装だって作り直しだよ・・・。」

君達の時間と金は無駄になったけど、私は心地良く笑わせてもらったよ。やっぱ、君達の部活、お笑い部が正しいんじゃないかと思う。そして、君達のコンビ名は、「赤いきつねと緑のたぬき」で、けってーい!(笑)
「良かったら手伝おうか?」
「いいの!?」

「うん! 狼と人間が仲良しのお話、私も見てみたいから!」
「私も!」

「良ければボクも!」
「わ、私も・・・。」

「ほ、本当に?」
「劇の衣装って、前から興味あって、普段は着ないようなお洋服も作れるし・・・。」


「すっごく助かる! 家庭科の授業でまゆさんが作るもの、いつもすごいし!」

「ユキさん。まゆさんが作ってくれる素敵な衣装、着たくない?」


「ユキ・・・。ユキが着てくれるなら、すっごくすっごく頑張るから!」

「着たいよね!」
「頑張って作るよ!」

おもしれー女どもの圧がすごいですねえ。こんな2人に迫られるとか、やっぱ、来世はユキになりたいぜ・・・。(笑)
「はぁ・・・。仕方ないわね・・・。」
『やったー!』

「ユキさんは、ウルフェンに変身の力を与える森の女神役よ!」
「神秘的でユキさんにピッタリ!」
「これは最高の劇になるわよ!」

「はい! 犬役には自信あります!」
「でも、犬の出番は別に、な・・・。」



「気付いたら、こむぎちゃんの頭をなでていた・・・。なんて自然な演技力!」
「恐ろしい子犬・・・。」
「演技というか・・・。」
「アハハ・・・。」

「分かったわ! お話の中に子犬を登場させましょう!」
「ワンワーン!」

そして、劇の練習と準備が始まりました。




演劇発表会の日を迎えました。
「わあ、すごーい!」
「2人ともカッコいいね! 全然違う人に見えるよ!」


「最高の衣装を作ってもらったし、後は私達が頑張って演じるだけね!」

「気に入ってもらえてよかった・・・。衣装作りってすごく楽しくて、手伝わせてくれてありがとう!」
「こちらこそだよ! 」



「どう、まゆ?」


「すっごく似合ってる! 最高! 本物みたい!」

「作って良かった・・・。」
「こむぎは・・・。」


「アハッ! 可愛い!」
「ワンワーン!」

「さあ! 最高の舞台にするわよ!」
『おー!』

~ Bパート ~
「こんなところで・・・、こんなところで終わるのか・・・。」

「かつて狼の王と呼ばれた、このウルフェンが・・・。」

「ワン! ワンワン!」
「どうしたんだい、ウィート?」

「ああ! 狼が怪我をしている!」
「グルルルル・・・。」
「大丈夫! 安心して!」

「ボクはプレアデス! こっちはウィートだ!」
「ワフ!」


「すぐに助けてあげるよ!」
「助ける?」

「さっさと出ていけ、村人ども! 金ならやると言っておろうが!」

「この村からあの山まで、全部潰して、その上に、私の城を建てるのだ!」

「村には人々の暮らしが、山には動物達の暮らしがあるんだ! そんな事、させてなるものか!」

「ワオーン!」
「あ! 君は、あの時の狼!」

「も、者ども・・・。狼をやっつけろ!」


「狼さん、こっちだ!」



「うーん、なかなかワイルドな狼じゃない! 気に入ったわ!」

まあ、中身、人間だけどな。今日も、姐さんのギャグが冴えていて、ご飯が進みます。(笑)
「ウルフェンよ。あなたに力を授けましょう。」

「人間に変身して、悪い領主から、みんなを救うのです。」

「オレが救うのは、群れの仲間だけだ・・・。だが・・・。」

「オレを何度も助けてくれた、あのプレアデスという男は、もう仲間だ!」

「ええ!? 狼じゃないの!? よくもアタシをガッカリさせてくれたわね!」

勝手に勘違いして、勝手にときめいて、勝手にガッカリして、忙しい姐さんだ。今日もザクロ劇場は面白過ぎて、お腹いっぱいです。(笑)
直後、ザクロは、カメレオンをガオガオーンに仕立てました。

こむぎ、ユキは、ガオガオーンの気配に気付きますが、劇はまだ終わっていません。
しかも、もうすぐ、ユキが演じる森の女神の出番がきます。一体どうすれば?
「じゃあ、ニコが女神様になるよ!」
「ええーっ!?」

ニコの人間態って、女神っぽいのに、誰も信用されてなくてフイタ。
っていうか、いろはの顔が、えらいギャグ顔になってますねえ。誰だよ、このいろはを描いて、OKを出したのは(笑)。まあ、でも、こういう遊び心、嫌いじゃないです。
その後、いろは達は、ガオガオーンの居場所に到着。プリキュアに変身しました。
このガオガオーンはカメレオン型のため、身体の色を変える事ができ、周りのものと同じ色になって、自分の身体が消えたように見せる事も可能です。
となれば、ガオガオーンの攻撃は、プリキュアにとって不意打ちとなり、立場は不利です。
同じ頃・・・、
「このままでは森の動物も・・・。」
「プレアデスや、その仲間も!」
「住む所を失ってしまうのです!」

「ウルフェン、そして、プレアデスよ。あなた達の友情こそが、人と動物を結ぶ架け橋・・・。」

「この世界を守るため、力を合わせるのです!」

〈な、なんて神々しいの・・・。〉
〈まさに本物の女神様・・・。〉

《でも、誰ー!?》

ガオガオーンがどこにいるのか、どこから攻撃してくるのか分からず、プリキュアは苦戦します。
しかし、ガオガオーンは消えたように見せかけているのであり、身体は確かにあります。ニャミーは、そこに突破口を見出しました。
直後、キラリンキツネの力を借り、ワンダフルをメークブラシの姿に変えました。

これならば、ガオガオーンの身体に色をつける事ができ、ガオガオーンの姿を捉える事ができます。
その後、リボンバリアとリリアンネットで動きを封じました。ちょうどいいところにニコもやって来ましたので、エターナルキズナシャワー。ガオガオーンを浄化し、元のカメレオンに戻しました。
「これも、ガオウ様以外の狼にうつつを抜かしたせい?」

「ごめんなさい、ガオウ様!」

少し前は悟にときめいちゃった事も考えると、この姐さん、浮気しやすいタイプですねえ。ギャグ感想の良いネタになりますので、今後もどんどんうつつを抜かして下さい。(笑)
「ウルフェン・・・。まさか、君があの時の狼だったなんて・・・。」


「待ってくれ、ウルフェン! たとえ狼であっても、ボクは・・・。」
「狼と人間、共に生きる道などない・・・。」



「人間は良く深く冷酷な生き物だ・・・。信じてはならぬ・・・。」

「そ、そんな事ないよ!」


「あ・・・。」

「そそそそ、そんな台詞なかったよね!?」
「でででで、でも、言ってしまった以上、出るしかないよ・・・。」



「ウィート! 君も森の女神にお願いして、話せるようにしてもらったのかい?」
「え!? あの・・・、えっと・・・。」


「そうです! この者が、どうしても伝えたい事がある、と・・・。」


「あのね! 犬と人が仲良しなんだから、人と狼もぜーったい仲良しになれるよ!」

「あ! デートしたらいいんじゃない!? 」


「素敵なお洋服を着て遊びに行くの、デートっていうんだよ!」


「一緒に遊ぼ! 仲良くなれば、わんだふるだよ!」


「みんな、協力してくれてありがとう! おかげで大成功よ!」
「こむぎさんのアドリブにはビックリしたけど、すっごく良かったよね!」

「こむぎちゃんに子犬役をやってもらえて良かったわ・・・。」
「ウルフェンがね、本当に悲しそうな狼に見えたの・・・。」


「だから、つい言っちゃった!」
「それって、最高の褒め言葉よ!」

「ユキさんの女神様も最高だったね!」

「実は、あの女神様は、ユキさんに演じてもらいたくて書いたの・・・。だけど、私の想像以上に素敵な女神様だったわ・・・。」


「そう。」

「でも、途中で女神様役をしてたあの子は一体誰なの!?」
「わんにゃん中の子? ユキさんの友達? 次もぜひ出てほしいな!」


「あの子は、その、えーっと・・・。」

「ああ、そう。じゃあ、私はもういいのね。」

「え? それって・・・。」
「次回作も出てくれるって事!?」
「嫌よ。」

「待ってよ、ユキさん!」
「このまま正式に演劇部に!」
「お断り。」

今回は、これで終了です。
次回:「みんなのおうちのワンダフル!」
まゆの父・貴行は、町長からアニマルカレンダーを作るための写真を撮ってほしいと頼まれました。
そんな貴行のために、街を案内するいろは達。まずは、海浜公園のペットフリーエリアに向かう事に。
【まとめ】
今回は、ユキ、こむぎが、アニマルタウンの演劇発表会に出る話。
今話のタイトルにはユキの名前が出ているものの、ユキよりも狼がメインの内容になっており、狼と仲良くなりたいという、こむぎの思いにまた一歩近付いたように感じました。
Aパートでは、かつて「昴(すばる)」という1人の人間が、狼と親しく過ごしていた事が判明しました。
昴がその狼に付けた名前は分かりませんでしたが、これまでの話の流れを汲むと、ガオウと名付けたのでしょう。もしかしたら、違う名前を付けたのかもしれませんが、それでも、あの狼がガオウである事には間違いないでしょうね。
その後は、過去の話で語られた鏡石の言い伝えと合わせると、その狼が昴とさらに親しくなりたいために、人間と話せるよう神にお願いしたのでしょう。そして、その神は、おそらくニコでしょうね。
鏡石により、その狼と昴は、より親密に付き合うようになりましたが、鏡石の魔力が、人間達の醜い欲望を生み、狼達を絶滅に追いやったんじゃないかと思いますね。
真相については、後の話で解明されるでしょう。
早ければ来月にも解明されそうですが、たぶん、年が明けてからになりそうな気がしますね。いつになるせよ、その時を楽しみにしています。
人間と狼の友情をテーマとした演劇では、人と狼の共存はできないという結末だったのが、人と狼も絶対に仲良くなれるという、こむぎの主張によって変わりました。
過去に人間が狼に対してしでかした残酷さや、それによって味わった狼達の悲しみや辛さはよく分からずとも、こむぎにとって大切なのは、今なんですよね。沢山の人間達や動物達といっぱいお話して、いっぱい遊んで、仲良くなりたいだけなんですよね。
そんな純粋な気持ちがガオウ達に伝わる日は来るのか? 今話を見終えて、それが実現してほしい気持ちが、ますます高まってきました。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、アニマルタウンの住人の動物好きなところに存分に触れていく話になるのでしょうか。
となると、ストーリーの核にかかわらない日常回になりそうですが、ガオウ達と和解するための何かをつかむのかも? 残り話数が10話を切ったとなると、シリアス要素に目が離せないですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第41話「ユキ・オンステージ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「ああ・・・。一体どうしたらいいの?」
「なぜ、そんなに悩んでいるんだい、狐崎部長?」

「我がわんにゃん中演劇部が、アニマルタウンの演劇祭に出るというのに!」
「どうしても劇に出てほしい人が、イエスと言ってくれないの! 猫屋敷ユキさん!」

『演劇部に入部して下さい!』

「嫌よ。」


「ユキ・・・。」
「ここまでやっても演劇の素晴らしさが伝わらないなんてね・・・。」


え? 君達のそれ、演劇だったの? コントや漫才といった、お笑いの部類だと思ったのは私だけでしょうか。(笑)
しかも、そんな大掛かりな勧誘をするのに、お金も時間もだいぶかかってるんだよな。なのに、迷う事なくあっさり拒否されてて草。やっぱ、君達のそれ、演劇じゃなくて、お笑いだよ、うん。(笑)
この演劇部は、中学生の演劇コンクールで優勝した事があり、そのため、アニマルタウンの演劇発表会にも招待されました。そんな部活に勧誘されるのは名誉な事ですが、ユキは興味がありません。
そんな中、クラスメイトの烏丸が、いろは達の元に。悟に、あるものを渡しました。

狼について書かれている日記のようです。
~ Aパート ~
この日誌は、今から150年も前に書かれたもの。途中で破れちゃって読めない部分もあります。
悟は、日誌を読みました。
「4月5日、遠吠山に野草を摘みに行った帰り、狼に出会う。石が足の上に落ちてきたらしく、怪我をしていた。」

「薬草を貼って治療した後、水を汲みに川へ向かったが、戻った時には、もう狼はいなくなっていた。無事だといいが・・・。」

「7月9日。魚釣りをしているうちに夜になり、迷ってしまった。途方に暮れている私の前に、あの時の狼が現れた。」


「狼は、まるで、付いて来いと言うかのように、私の前を歩いた。その狼に付いて行くと、私は、知った道に出る事ができた。」

「助けてくれた人だって気付いてたのかな?」
「そうかもしれない。狼は賢いと言われているからね。」


「犬も賢いよ!」
「そうだねー、賢いねー。」


「その狼は、辺りに住む狼達の頭領だった。」
「とーりょーって?」
「ボスって事だね。」

「私は、その狼に・・・。ん? ・・・と名付け? かすれてて読めないな・・・。」

「9月25日、今日も私達は遠吠山の山頂で過ごした。彼の言葉は分からなくても、その瞳や仕草で、私を友人だと認めてくれているのが伝わる。」

「共に風に吹かれるこの時が、何よりも幸せだ。」

「狼と仲良くしてた人が、ずっと昔にいたんだ!」
「私といろはみたい! ねえねえ、続きは?」

「うーん・・・。古い字で書かれている部分も多くて・・・。烏丸さん、この日記、少し借りてもいいかな?」
「もちろん!」
「ありがとう!」



「続きが読めないか、調べてみるよ!」
「ありがとう、悟君!」

「この日記、誰が書いたのかな?」
「昴という人みたいだよ。」
「昴・・・。」



「これだわ・・・。狼と人間・・・。種族を超えた友情・・・。」

「下りてきた! 下りてきたわ!」
「狐崎さん、まさか・・・。」

「新しいお話を書くわよ! 狸原君!」
「ええーっ!?」

「でで、でも、もう準備する時間が・・・。」
「狼って、物語の中だと悪く描かれがちでしょ?」


「『3匹の子ぶた』とか『赤ずきんちゃん』とか! でもでもでも、アニマルタウンの狼は違うの!」

「フフ・・・。ウフフフフ・・・。」
「狐崎さん!」


なんか変なスイッチ入っちゃったな。まさか、物語終盤にきて、食べがいのあるおもしれー女枠を狙うモブキャラが出てくるとは・・・。いいねえ! その心意気、大歓迎ですよ!(笑)
「役に立てたのなら、良かった・・・、のかな?」

「昴と狼の頭領、友達だったんだね!」
「でも・・・。」

「絶滅したのは、アンタ達人間のせいなんだよ!」

「この後、どうしたのかな・・・。」

その後日・・・、
「みんな! ジャジャーン!」

「ええ!?」
「もう完成したの?」
「狐崎さん、ノッてる時は早いんだよな・・・。」

「ねえねえ、何てお話なの?」
「『狼王ウルフェン』よ!」


「狼の王・ウルフェンと、平凡な村人・プレアデス。2人の厚い友情が世界を救う、ファンタジー冒険活劇!」



「でも、今からこれを練習するとなると・・・。」
「ギク・・・。」


「時間も人手も全然足りないのよね・・・。」
「衣装だって作り直しだよ・・・。」

君達の時間と金は無駄になったけど、私は心地良く笑わせてもらったよ。やっぱ、君達の部活、お笑い部が正しいんじゃないかと思う。そして、君達のコンビ名は、「赤いきつねと緑のたぬき」で、けってーい!(笑)
「良かったら手伝おうか?」
「いいの!?」


「うん! 狼と人間が仲良しのお話、私も見てみたいから!」
「私も!」

「良ければボクも!」
「わ、私も・・・。」

「ほ、本当に?」
「劇の衣装って、前から興味あって、普段は着ないようなお洋服も作れるし・・・。」



「すっごく助かる! 家庭科の授業でまゆさんが作るもの、いつもすごいし!」

「ユキさん。まゆさんが作ってくれる素敵な衣装、着たくない?」


「ユキ・・・。ユキが着てくれるなら、すっごくすっごく頑張るから!」

「着たいよね!」
「頑張って作るよ!」

おもしれー女どもの圧がすごいですねえ。こんな2人に迫られるとか、やっぱ、来世はユキになりたいぜ・・・。(笑)
「はぁ・・・。仕方ないわね・・・。」
『やったー!』


「ユキさんは、ウルフェンに変身の力を与える森の女神役よ!」
「神秘的でユキさんにピッタリ!」
「これは最高の劇になるわよ!」

「はい! 犬役には自信あります!」
「でも、犬の出番は別に、な・・・。」




「気付いたら、こむぎちゃんの頭をなでていた・・・。なんて自然な演技力!」
「恐ろしい子犬・・・。」
「演技というか・・・。」
「アハハ・・・。」


「分かったわ! お話の中に子犬を登場させましょう!」
「ワンワーン!」

そして、劇の練習と準備が始まりました。





演劇発表会の日を迎えました。
「わあ、すごーい!」
「2人ともカッコいいね! 全然違う人に見えるよ!」


「最高の衣装を作ってもらったし、後は私達が頑張って演じるだけね!」

「気に入ってもらえてよかった・・・。衣装作りってすごく楽しくて、手伝わせてくれてありがとう!」
「こちらこそだよ! 」




「どう、まゆ?」


「すっごく似合ってる! 最高! 本物みたい!」

「作って良かった・・・。」
「こむぎは・・・。」


「アハッ! 可愛い!」
「ワンワーン!」

「さあ! 最高の舞台にするわよ!」
『おー!』


~ Bパート ~
「こんなところで・・・、こんなところで終わるのか・・・。」

「かつて狼の王と呼ばれた、このウルフェンが・・・。」

「ワン! ワンワン!」
「どうしたんだい、ウィート?」

「ああ! 狼が怪我をしている!」
「グルルルル・・・。」
「大丈夫! 安心して!」

「ボクはプレアデス! こっちはウィートだ!」
「ワフ!」


「すぐに助けてあげるよ!」
「助ける?」


「さっさと出ていけ、村人ども! 金ならやると言っておろうが!」

「この村からあの山まで、全部潰して、その上に、私の城を建てるのだ!」

「村には人々の暮らしが、山には動物達の暮らしがあるんだ! そんな事、させてなるものか!」

「ワオーン!」
「あ! 君は、あの時の狼!」


「も、者ども・・・。狼をやっつけろ!」


「狼さん、こっちだ!」



「うーん、なかなかワイルドな狼じゃない! 気に入ったわ!」


まあ、中身、人間だけどな。今日も、姐さんのギャグが冴えていて、ご飯が進みます。(笑)
「ウルフェンよ。あなたに力を授けましょう。」

「人間に変身して、悪い領主から、みんなを救うのです。」

「オレが救うのは、群れの仲間だけだ・・・。だが・・・。」

「オレを何度も助けてくれた、あのプレアデスという男は、もう仲間だ!」


「ええ!? 狼じゃないの!? よくもアタシをガッカリさせてくれたわね!」


勝手に勘違いして、勝手にときめいて、勝手にガッカリして、忙しい姐さんだ。今日もザクロ劇場は面白過ぎて、お腹いっぱいです。(笑)
直後、ザクロは、カメレオンをガオガオーンに仕立てました。

こむぎ、ユキは、ガオガオーンの気配に気付きますが、劇はまだ終わっていません。
しかも、もうすぐ、ユキが演じる森の女神の出番がきます。一体どうすれば?
「じゃあ、ニコが女神様になるよ!」
「ええーっ!?」


ニコの人間態って、女神っぽいのに、誰も信用されてなくてフイタ。
っていうか、いろはの顔が、えらいギャグ顔になってますねえ。誰だよ、このいろはを描いて、OKを出したのは(笑)。まあ、でも、こういう遊び心、嫌いじゃないです。
その後、いろは達は、ガオガオーンの居場所に到着。プリキュアに変身しました。
このガオガオーンはカメレオン型のため、身体の色を変える事ができ、周りのものと同じ色になって、自分の身体が消えたように見せる事も可能です。
となれば、ガオガオーンの攻撃は、プリキュアにとって不意打ちとなり、立場は不利です。
同じ頃・・・、
「このままでは森の動物も・・・。」
「プレアデスや、その仲間も!」
「住む所を失ってしまうのです!」


「ウルフェン、そして、プレアデスよ。あなた達の友情こそが、人と動物を結ぶ架け橋・・・。」

「この世界を守るため、力を合わせるのです!」

〈な、なんて神々しいの・・・。〉
〈まさに本物の女神様・・・。〉

《でも、誰ー!?》

ガオガオーンがどこにいるのか、どこから攻撃してくるのか分からず、プリキュアは苦戦します。
しかし、ガオガオーンは消えたように見せかけているのであり、身体は確かにあります。ニャミーは、そこに突破口を見出しました。
直後、キラリンキツネの力を借り、ワンダフルをメークブラシの姿に変えました。

これならば、ガオガオーンの身体に色をつける事ができ、ガオガオーンの姿を捉える事ができます。
その後、リボンバリアとリリアンネットで動きを封じました。ちょうどいいところにニコもやって来ましたので、エターナルキズナシャワー。ガオガオーンを浄化し、元のカメレオンに戻しました。
「これも、ガオウ様以外の狼にうつつを抜かしたせい?」

「ごめんなさい、ガオウ様!」

少し前は悟にときめいちゃった事も考えると、この姐さん、浮気しやすいタイプですねえ。ギャグ感想の良いネタになりますので、今後もどんどんうつつを抜かして下さい。(笑)
「ウルフェン・・・。まさか、君があの時の狼だったなんて・・・。」


「待ってくれ、ウルフェン! たとえ狼であっても、ボクは・・・。」
「狼と人間、共に生きる道などない・・・。」



「人間は良く深く冷酷な生き物だ・・・。信じてはならぬ・・・。」

「そ、そんな事ないよ!」


「あ・・・。」

「そそそそ、そんな台詞なかったよね!?」
「でででで、でも、言ってしまった以上、出るしかないよ・・・。」




「ウィート! 君も森の女神にお願いして、話せるようにしてもらったのかい?」
「え!? あの・・・、えっと・・・。」



「そうです! この者が、どうしても伝えたい事がある、と・・・。」


「あのね! 犬と人が仲良しなんだから、人と狼もぜーったい仲良しになれるよ!」

「あ! デートしたらいいんじゃない!? 」



「素敵なお洋服を着て遊びに行くの、デートっていうんだよ!」


「一緒に遊ぼ! 仲良くなれば、わんだふるだよ!」



「みんな、協力してくれてありがとう! おかげで大成功よ!」
「こむぎさんのアドリブにはビックリしたけど、すっごく良かったよね!」

「こむぎちゃんに子犬役をやってもらえて良かったわ・・・。」
「ウルフェンがね、本当に悲しそうな狼に見えたの・・・。」


「だから、つい言っちゃった!」
「それって、最高の褒め言葉よ!」


「ユキさんの女神様も最高だったね!」

「実は、あの女神様は、ユキさんに演じてもらいたくて書いたの・・・。だけど、私の想像以上に素敵な女神様だったわ・・・。」


「そう。」

「でも、途中で女神様役をしてたあの子は一体誰なの!?」
「わんにゃん中の子? ユキさんの友達? 次もぜひ出てほしいな!」



「あの子は、その、えーっと・・・。」

「ああ、そう。じゃあ、私はもういいのね。」

「え? それって・・・。」
「次回作も出てくれるって事!?」
「嫌よ。」


「待ってよ、ユキさん!」
「このまま正式に演劇部に!」
「お断り。」

今回は、これで終了です。
次回:「みんなのおうちのワンダフル!」
まゆの父・貴行は、町長からアニマルカレンダーを作るための写真を撮ってほしいと頼まれました。
そんな貴行のために、街を案内するいろは達。まずは、海浜公園のペットフリーエリアに向かう事に。
【まとめ】
今回は、ユキ、こむぎが、アニマルタウンの演劇発表会に出る話。
今話のタイトルにはユキの名前が出ているものの、ユキよりも狼がメインの内容になっており、狼と仲良くなりたいという、こむぎの思いにまた一歩近付いたように感じました。
Aパートでは、かつて「昴(すばる)」という1人の人間が、狼と親しく過ごしていた事が判明しました。
昴がその狼に付けた名前は分かりませんでしたが、これまでの話の流れを汲むと、ガオウと名付けたのでしょう。もしかしたら、違う名前を付けたのかもしれませんが、それでも、あの狼がガオウである事には間違いないでしょうね。
その後は、過去の話で語られた鏡石の言い伝えと合わせると、その狼が昴とさらに親しくなりたいために、人間と話せるよう神にお願いしたのでしょう。そして、その神は、おそらくニコでしょうね。
鏡石により、その狼と昴は、より親密に付き合うようになりましたが、鏡石の魔力が、人間達の醜い欲望を生み、狼達を絶滅に追いやったんじゃないかと思いますね。
真相については、後の話で解明されるでしょう。
早ければ来月にも解明されそうですが、たぶん、年が明けてからになりそうな気がしますね。いつになるせよ、その時を楽しみにしています。
人間と狼の友情をテーマとした演劇では、人と狼の共存はできないという結末だったのが、人と狼も絶対に仲良くなれるという、こむぎの主張によって変わりました。
過去に人間が狼に対してしでかした残酷さや、それによって味わった狼達の悲しみや辛さはよく分からずとも、こむぎにとって大切なのは、今なんですよね。沢山の人間達や動物達といっぱいお話して、いっぱい遊んで、仲良くなりたいだけなんですよね。
そんな純粋な気持ちがガオウ達に伝わる日は来るのか? 今話を見終えて、それが実現してほしい気持ちが、ますます高まってきました。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、アニマルタウンの住人の動物好きなところに存分に触れていく話になるのでしょうか。
となると、ストーリーの核にかかわらない日常回になりそうですが、ガオウ達と和解するための何かをつかむのかも? 残り話数が10話を切ったとなると、シリアス要素に目が離せないですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。