
今話の名セリフ:「一緒にいよ・・・。ずっと・・・。」
「わんだふるぷりきゅあ!」第19話「キュアリリアン、誕生!」の感想です。
~ オープニング前 ~

「まゆちゃん! 私達も見に行こうよ!」


「高いの怖いの?」
「うん・・・。」

「まゆちゃんは怖がりだね。」

〈私は、どうして怖がりなんだろう・・・。〉


「よーし! いくよー!」


「え・・・。」


〈みんなが平気な事が、どうしてダメなんだろう・・・。〉



「ユキ・・・。」

「フフフ! くすぐったい!」

〈不思議・・・。ユキといると、怖さが和らいで・・・。〉


「ユキ・・・。」


「ユキ・・・。どこ?」


「よくない! 勝手に決めないで!」


「迷いはない・・・。たとえ嫌われたとしても、まゆ、あなたを守るためなら・・・。」

~ Aパート ~

「怖れるな・・・。怒りを燃やせ・・・。お前を傷付けた者に報いを・・・。」

「我が力を与える! 立ち上がれ! 雄叫びをあげるのだ!」


同じ頃・・・、
「ユキ・・・。どこ行っちゃったの?」

「まゆ。」


「何?」
「ちょっと手伝ってくれない?」


「すごく人気で、ずっと品切れだったけど、やっと入荷したの! まゆがデザインしてくれた猫のコンパクト!」

「これ、ユキをモチーフにしたんでしょ?」
「うん・・・。」

「可愛いだけじゃない。大好きって気持ちが伝わってくるもの。このコンパクトを持った人は、みんな笑顔になるの。」

「嬉しくて、誰かに見せたくなって、見せられた人も笑顔になって、幸せが繋がっていくの。」

「まゆは、すごいわ。大勢の人達を笑顔にする力があるんだから。」

「そんな事ない・・・。猫のデザインは元々人気あるし、私にそんな力は・・・。」

「これ憶えてる? まゆが小さい頃に作ってくれたリリアンのブレスレット。」
「え? そんなの、まだ持ってたの?」
「もちろん! ママの宝物だもの!」

「まゆは昔から物作りが大好きだけど、作ったものは、ほとんど人にあげてしまったでしょ?」

「時間をかけて一生懸命作ったものを全部あげちゃう。喜んでもらえるのが嬉しいからって。」

「そういうまゆの優しい気持ちが、みんなの幸せを紡いで繋げているのよ。」

「ユキだって、そう。まゆが作った首輪のチャーム、すごく気に入ってた。まゆの気持ちが嬉しかったのよ。」

「でも、私・・・、ユキに嫌われちゃったかも・・・。」

「でも、一緒にいたいんでしょ?」

「さあ! まゆのコンパクトを待ってる人達に連絡しなきゃ!」


〈みんなを笑顔にする力・・・。幸せを紡いで繋ぐ力・・・。〉

〈本当に私に、そんな力があるなら・・・。〉

その頃、ガルガルを探していたいろは、こむぎ、悟は、木の上にいるユキを見かけました。
いろは達は、ユキに声を掛けましたが、ユキは無視。ユキは、何かを見つめていました。
「ああ、そういう事か!」
「何?」


「ここから、まゆちゃんを守ってるんだね。」
「猫屋敷さんの傍に行かないの?」
「あなた達には関係ない。」

「まゆちゃんとケンカして、ちょっと気まずい感じかな? ごめん・・・。昨日たまたま見ちゃって・・・。」

「私は、まゆを守るだけ・・・。まゆに嫌われても構わない・・・。」

「ウソワン! ユキは、まゆが大好きなんでしょ? こむぎは、いろはに嫌われるなんて、絶対ヤダワン! ユキだって、まゆと一緒に遊んだ方が楽しいに決まってるワン!」


直後、こむぎとユキは、ガルガルの気配を感じました。いろは、こむぎ、悟は、ガルガルの居場所へ向かいます。
「ユキちゃん、1つだけ。まゆちゃんとお話ししなよ。あなたの気持ち、あなたの声、伝えてあげて。」

まゆは、周りの動物達の異変を見て、ガルガルが出たんじゃないかと察します。まゆは、ユキを心配して、家を出ました。
少しして、いろはとこむぎは、ガルガルを発見。プリキュアに変身します。
しかし、すぐに、ガルガルは地中に逃げてしまいました。
一方、ユキは、ガルガルが近付いてきた事を察知。プリキュアに変身しました。
そして・・・、

「まさか、私を待っていたの?」


「懲りない子ね。あなたに勝ち目はないのに・・・。」

「でも、あなたがその気なら仕方ない・・・。構ってあげる・・・。」

その直後、ワンダフルとフレンディが駆け付け、ニャミーに、待ったをかけました。ガルガルは、その隙を見逃さず、額の宝石から強力なビームを放ちました。
すると・・・、

ワンダフル達が小さくなってしまいました。
~ Bパート ~
体格差があまりにも違えば、ガルガルの一撃はかなり強力で、ワンダフルとフレンディは吹き飛ばされてしまいます。ニャミーの攻撃も通用しません。
ニャミーは物陰に隠れて、ガルガルに隙が出るのを待ちます。
その間、まゆの声が。ガルガルは、まゆの気配を感じました。
すぐに、ニャミーはまゆに近付かせないと飛び出しましたが、ガルガルの攻撃で吹き飛ばされます。そして、まゆの近くに。
まゆは、ニャミーを手に乗せて、ガルガルから逃げ、人気のない所に隠れました。
「まゆ、どうして来たの!?」
「ユキに会いたかったから・・・。」


「ユキ・・・。いつも傍にいてくれたよね・・・。私が怖がってる時も、心細い時も・・・。」

「いつも一緒にいて、大丈夫だよって励ましてくれてたでしょ・・・。言葉が通じなくても伝わってたよ・・・。」


「まゆ・・・。」
「ありがとう・・・。いつも助けてくれて・・・。」

「それは私の方・・・。まゆがいてくれたから・・・。まゆがいなかったら、私は・・・。」

しかし、その直後、背後からガルガルが姿を見せました。まゆ達は再び逃げます。
少しして、まゆ達は、行き止まりに入ってしまい、逃げ場を失いました。
「まゆ! あいつの狙いは私! 私を置いて逃げて!」


「まゆ、お願い! あなたに何かあったら、耐えられない!」
「私もだよ!」

「ユキがいなくなるなんて考えられない! これからもずっと一緒にいたいから!」


「だから・・・。」


「あなたは私が守る!」



「あれは!」
「まゆちゃん!?」
「すっごい光ってる!」





「私にできるの? ユキやいろはちゃん達みたいな事が・・・。」

「ユキを守りたい・・・。そして、もしも・・・、それが私にできるなら・・・。」


「シャイニーキャッツパクト!」


「プリキュア! マイエボリューション!」


「目元にきらめき!」



「リップはキュートに!」



「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!」

「こわくない、こわくない!」


「キュア、リリアン・・・。」

「新しいプリキュアの誕生だ!」
「わ、わ、わんだふるー!」
「ワンダフルー!」

「ガルガル、もうやめよう・・・。あなたが私やユキと戦う必要なんてないの・・・。」



「ニャミーをお願い。」
「まゆ・・・。」

「私、頑張る。見てて!」

『リリアン!』



「すごい・・・。全部かわしてる・・・。」
「リリアン、上手!」



「綺麗・・・。」


「私は敵じゃない! あなたの力になりたいの!」





「暴れてはダメ! あなたの傷が酷くなっちゃう!」



「あんな所に・・・。」



「危ない!」

「リリアンネット!」


『やった!』


「怖かったんだよね・・・。独りぼっちで心細くて・・・。分かるよ・・・。私も同じだったから・・・。」

「あなたはもう1人じゃないよ・・・。」


「頑張ったね・・・。もう大丈夫・・・。」



ガルガルが浄化された事で、ワンダフル達は元の大きさに戻りました。そして、ガルガルの正体であったキラリンハムスターをニコガーデンに帰しました。
「これで大丈夫!」
「良かった・・・。ありがとう、フレンディ、ワンダフル。」





「ユキ・・・。」


「私・・・、私、まゆの傍にいたい! ずっと・・・、一緒にいたい・・・。」


「一緒にいよ・・・。ずっと・・・。」






今回は、これで終了です。
次回:「二人ならこわくない」
ニコガーデンにやって来たものの、こむぎ達と協力しようとはしないユキ。まゆにお願いされても意思を曲げません。
そんな中、新たなガルガルが現れ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、まゆが、4人目のプリキュア「キュアリリアン」になりました。
キュアリリアンのビジュアルが公開されたのは1月7日。本編登場までは約5か月もかかりましたが、Bパート後半の展開が鳥肌もので、満を持しての登場という感が強かったですね。
キュアリリアンの変身シーンは、最後の「こわくない、こわくない!」が一番印象に残りました。
前話までよく言っていたこの言葉は、自分を奮い立たせるために言っていたのが、今回の変身シーンを見て、相手に対して優しく語りかけているように感じ、「ものすごく成長したな・・・」と思いました。そういう感じの「こわくない、こわくない」を聞きたかったのよ・・・。
やはり、いろはとの出会いは、まゆに良い影響を与えたと思いますね。ここだけでも、満を持しての登場感はあったと思います。
そこから約2分後のガルガル浄化は、神シーンだったと感じています。
特に、ハグに入る前の語り掛けが、本当に素晴らしかったですね。ガルガルの内面を語るだけでなく、自分もその気持ちに共感していたのが、まゆにしかできない事という感じがして、すごく良かったと思います。
あの語り掛けを見て、4話を思い出しました。ガルガル対処中に、フレンディが「初めて来た町で、友達もいなくて、不安で、どうすればいいか分からなくて怖がってる・・・。そんな気がする・・・」と言って、ガルガルをまゆと重ねたところですね。
その通り、あの時のまゆは、少し前にいろは達と楽しい時間を過ごしたものの、新しい町に引っ越してきた事の不安が大きく、引っ込み思案な性格も相まって、息苦しく感じていました。まゆとガルガルでは、外見が凶暴そうかどうかの違いはあるものの、内面はほとんど同じなんですよね。だから、リリアンが「私も同じだったから・・・」と言ったのは、すごく重みのある良い語り掛けだと思いました。
あの時のまゆは大きな不安を感じていましたが、同じ4話ラストでは、いろはが、友達になろうと言わんばかりに、お散歩バッグをプレゼントし、まゆの感じていた不安が少し和らぎました。
「あなたはもう1人じゃないよ・・・」という語り掛けは、その時の事が影響しているんだろうな、と思いました。もちろん、独りぼっちだったユキを助けた事も大きくかかわっているでしょうけどね。
いろはからプレゼントをもらってから後日、まゆは、いろはに、こむぎの新しいハーネスをプレゼントし、その後も、いろは達と楽しく触れ合い、まゆの世界が広がっていきました。
引っ込み思案で、友達作りが苦手なまゆが、あそこで行動を起こして頑張ったから、今の充実したまゆがあると思うと、「あなたはもう1人じゃないよ・・・」という語り掛けも、すごく重みがあったと思いますね。
そして、優しい語り掛けからのハグは、感動ものでした。
引っ込み思案で、ユキさえいれば他に友達はいらないと思った事もあった上に、ガルガルの恐怖を何度も間近で感じ、プリキュアをやるのは絶対無理だと言っていたのが、ハグ浄化だなんて、込み上げてくるものがありますよ・・・。それも、技を使わずのハグ浄化が5話以来、約3か月ぶりだと思うと、尚更です。
あの時のリリアンが、まるで聖母のように見えましたね。俺、今話の感想を書き終えたら、ガルガルになって、リリアンにハグされるんだ・・・。(寝言は寝てから言いやがれ(笑))
ガルガル浄化の後の、まゆとユキの触れ合いも、心洗われる神シーンでした。
まずは、ユキが、まゆと一緒にいたいと言うのですが、この時のユキは必死だったように感じました。
度を越えたまゆを守りたい思いが、逆にまゆを怒らせてしまい、まゆの傍にいる資格はないと思ったところに、まゆがプリキュアになって、ガルガルを浄化した事で、まゆは自分が守るべき弱い存在じゃないと感じた訳ですからね。自分の存在意義は薄れ、まゆとの距離がすごく遠ざかったように感じて、怖かったんだろうな、と思いますね。
だけど、まゆがプリキュアになって、ガルガルに立ち向かえるほど強くなったといっても、本質まで変わった訳ではないんですよね。引っ込み思案な性格も、ユキの事が大好きなところも、ユキが傍にいてくれる事が大きな心の支えである事も、ユキが長い間傍にいなければ不安を感じる事も、変わりはしません。
だから、これまで通り、ユキは、まゆの傍にいていいんですよね。いや、いなければいけないと思いますね。
その後は、まゆが「一緒にいよ・・・。ずっと・・・」と言って、ユキをハグして、ユキもまゆを抱き締めました。これは、鳥肌ものですよ・・・。
一緒にいたい。一緒にいよう。互いにかけた言葉は少なかったですが、それが至高だったと感じています。
最後は、ユキが元の猫の姿になり、笑顔を浮かべました。
プリキュアに変身できるようになってからは、まゆを守りたい気持ちでいっぱいで、ずっと気を張り詰め続けていたでしょう。気の休まる暇はなかったと思います。
それが、まゆと抱き合った事で、緊張の糸が解けたように思いますね。もうユキが1人で抱え込む必要はありません。今後もずっと、ユキがプリキュアに変身できる前と同じように、まゆと対等な関係で仲良く一緒に沢山の事を体験してほしいですね。
今回でめでたく、まゆがプリキュアになったものの、ユキはまだ、いろはとこむぎの事を認めていない模様。クールで気高く、なれ合いが嫌そうなところがあると思うと、まあ仕方ないですかね。
ですが、まゆと一緒に行動すれば、少しずついろは達の良いところを理解して、仲良くなれるでしょう。まゆがいろは達と友達になった事で見つけた新しい世界を、ユキも実感してほしいと思いますね。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、ニャミーとリリアンの合体技が披露されるのかも? まゆとユキの絆がさらに深まる話になりそうで、期待したいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第19話「キュアリリアン、誕生!」の感想です。
~ オープニング前 ~

「まゆちゃん! 私達も見に行こうよ!」


「高いの怖いの?」
「うん・・・。」

「まゆちゃんは怖がりだね。」

〈私は、どうして怖がりなんだろう・・・。〉


「よーし! いくよー!」


「え・・・。」


〈みんなが平気な事が、どうしてダメなんだろう・・・。〉





「ユキ・・・。」

「フフフ! くすぐったい!」

〈不思議・・・。ユキといると、怖さが和らいで・・・。〉



「ユキ・・・。」


「ユキ・・・。どこ?」



「よくない! 勝手に決めないで!」



「迷いはない・・・。たとえ嫌われたとしても、まゆ、あなたを守るためなら・・・。」

~ Aパート ~

「怖れるな・・・。怒りを燃やせ・・・。お前を傷付けた者に報いを・・・。」


「我が力を与える! 立ち上がれ! 雄叫びをあげるのだ!」



同じ頃・・・、
「ユキ・・・。どこ行っちゃったの?」


「まゆ。」


「何?」
「ちょっと手伝ってくれない?」


「すごく人気で、ずっと品切れだったけど、やっと入荷したの! まゆがデザインしてくれた猫のコンパクト!」


「これ、ユキをモチーフにしたんでしょ?」
「うん・・・。」

「可愛いだけじゃない。大好きって気持ちが伝わってくるもの。このコンパクトを持った人は、みんな笑顔になるの。」

「嬉しくて、誰かに見せたくなって、見せられた人も笑顔になって、幸せが繋がっていくの。」

「まゆは、すごいわ。大勢の人達を笑顔にする力があるんだから。」

「そんな事ない・・・。猫のデザインは元々人気あるし、私にそんな力は・・・。」

「これ憶えてる? まゆが小さい頃に作ってくれたリリアンのブレスレット。」
「え? そんなの、まだ持ってたの?」
「もちろん! ママの宝物だもの!」


「まゆは昔から物作りが大好きだけど、作ったものは、ほとんど人にあげてしまったでしょ?」

「時間をかけて一生懸命作ったものを全部あげちゃう。喜んでもらえるのが嬉しいからって。」

「そういうまゆの優しい気持ちが、みんなの幸せを紡いで繋げているのよ。」

「ユキだって、そう。まゆが作った首輪のチャーム、すごく気に入ってた。まゆの気持ちが嬉しかったのよ。」

「でも、私・・・、ユキに嫌われちゃったかも・・・。」

「でも、一緒にいたいんでしょ?」

「さあ! まゆのコンパクトを待ってる人達に連絡しなきゃ!」


〈みんなを笑顔にする力・・・。幸せを紡いで繋ぐ力・・・。〉


〈本当に私に、そんな力があるなら・・・。〉


その頃、ガルガルを探していたいろは、こむぎ、悟は、木の上にいるユキを見かけました。
いろは達は、ユキに声を掛けましたが、ユキは無視。ユキは、何かを見つめていました。
「ああ、そういう事か!」
「何?」


「ここから、まゆちゃんを守ってるんだね。」
「猫屋敷さんの傍に行かないの?」
「あなた達には関係ない。」


「まゆちゃんとケンカして、ちょっと気まずい感じかな? ごめん・・・。昨日たまたま見ちゃって・・・。」

「私は、まゆを守るだけ・・・。まゆに嫌われても構わない・・・。」

「ウソワン! ユキは、まゆが大好きなんでしょ? こむぎは、いろはに嫌われるなんて、絶対ヤダワン! ユキだって、まゆと一緒に遊んだ方が楽しいに決まってるワン!」



直後、こむぎとユキは、ガルガルの気配を感じました。いろは、こむぎ、悟は、ガルガルの居場所へ向かいます。
「ユキちゃん、1つだけ。まゆちゃんとお話ししなよ。あなたの気持ち、あなたの声、伝えてあげて。」


まゆは、周りの動物達の異変を見て、ガルガルが出たんじゃないかと察します。まゆは、ユキを心配して、家を出ました。
少しして、いろはとこむぎは、ガルガルを発見。プリキュアに変身します。
しかし、すぐに、ガルガルは地中に逃げてしまいました。
一方、ユキは、ガルガルが近付いてきた事を察知。プリキュアに変身しました。
そして・・・、

「まさか、私を待っていたの?」


「懲りない子ね。あなたに勝ち目はないのに・・・。」

「でも、あなたがその気なら仕方ない・・・。構ってあげる・・・。」


その直後、ワンダフルとフレンディが駆け付け、ニャミーに、待ったをかけました。ガルガルは、その隙を見逃さず、額の宝石から強力なビームを放ちました。
すると・・・、

ワンダフル達が小さくなってしまいました。
~ Bパート ~
体格差があまりにも違えば、ガルガルの一撃はかなり強力で、ワンダフルとフレンディは吹き飛ばされてしまいます。ニャミーの攻撃も通用しません。
ニャミーは物陰に隠れて、ガルガルに隙が出るのを待ちます。
その間、まゆの声が。ガルガルは、まゆの気配を感じました。
すぐに、ニャミーはまゆに近付かせないと飛び出しましたが、ガルガルの攻撃で吹き飛ばされます。そして、まゆの近くに。
まゆは、ニャミーを手に乗せて、ガルガルから逃げ、人気のない所に隠れました。
「まゆ、どうして来たの!?」
「ユキに会いたかったから・・・。」


「ユキ・・・。いつも傍にいてくれたよね・・・。私が怖がってる時も、心細い時も・・・。」

「いつも一緒にいて、大丈夫だよって励ましてくれてたでしょ・・・。言葉が通じなくても伝わってたよ・・・。」



「まゆ・・・。」
「ありがとう・・・。いつも助けてくれて・・・。」

「それは私の方・・・。まゆがいてくれたから・・・。まゆがいなかったら、私は・・・。」


しかし、その直後、背後からガルガルが姿を見せました。まゆ達は再び逃げます。
少しして、まゆ達は、行き止まりに入ってしまい、逃げ場を失いました。
「まゆ! あいつの狙いは私! 私を置いて逃げて!」


「まゆ、お願い! あなたに何かあったら、耐えられない!」
「私もだよ!」


「ユキがいなくなるなんて考えられない! これからもずっと一緒にいたいから!」



「だから・・・。」


「あなたは私が守る!」




「あれは!」
「まゆちゃん!?」
「すっごい光ってる!」







「私にできるの? ユキやいろはちゃん達みたいな事が・・・。」

「ユキを守りたい・・・。そして、もしも・・・、それが私にできるなら・・・。」




「シャイニーキャッツパクト!」


「プリキュア! マイエボリューション!」


「目元にきらめき!」




「リップはキュートに!」




「結んで紡いでつながる世界! キュアリリアン!」

「こわくない、こわくない!」


「キュア、リリアン・・・。」

「新しいプリキュアの誕生だ!」
「わ、わ、わんだふるー!」
「ワンダフルー!」

「ガルガル、もうやめよう・・・。あなたが私やユキと戦う必要なんてないの・・・。」




「ニャミーをお願い。」
「まゆ・・・。」


「私、頑張る。見てて!」

『リリアン!』




「すごい・・・。全部かわしてる・・・。」
「リリアン、上手!」




「綺麗・・・。」


「私は敵じゃない! あなたの力になりたいの!」








「暴れてはダメ! あなたの傷が酷くなっちゃう!」




「あんな所に・・・。」




「危ない!」

「リリアンネット!」


『やった!』


「怖かったんだよね・・・。独りぼっちで心細くて・・・。分かるよ・・・。私も同じだったから・・・。」

「あなたはもう1人じゃないよ・・・。」


「頑張ったね・・・。もう大丈夫・・・。」





ガルガルが浄化された事で、ワンダフル達は元の大きさに戻りました。そして、ガルガルの正体であったキラリンハムスターをニコガーデンに帰しました。
「これで大丈夫!」
「良かった・・・。ありがとう、フレンディ、ワンダフル。」








「ユキ・・・。」



「私・・・、私、まゆの傍にいたい! ずっと・・・、一緒にいたい・・・。」



「一緒にいよ・・・。ずっと・・・。」









今回は、これで終了です。
次回:「二人ならこわくない」
ニコガーデンにやって来たものの、こむぎ達と協力しようとはしないユキ。まゆにお願いされても意思を曲げません。
そんな中、新たなガルガルが現れ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、まゆが、4人目のプリキュア「キュアリリアン」になりました。
キュアリリアンのビジュアルが公開されたのは1月7日。本編登場までは約5か月もかかりましたが、Bパート後半の展開が鳥肌もので、満を持しての登場という感が強かったですね。
キュアリリアンの変身シーンは、最後の「こわくない、こわくない!」が一番印象に残りました。
前話までよく言っていたこの言葉は、自分を奮い立たせるために言っていたのが、今回の変身シーンを見て、相手に対して優しく語りかけているように感じ、「ものすごく成長したな・・・」と思いました。そういう感じの「こわくない、こわくない」を聞きたかったのよ・・・。
やはり、いろはとの出会いは、まゆに良い影響を与えたと思いますね。ここだけでも、満を持しての登場感はあったと思います。
そこから約2分後のガルガル浄化は、神シーンだったと感じています。
特に、ハグに入る前の語り掛けが、本当に素晴らしかったですね。ガルガルの内面を語るだけでなく、自分もその気持ちに共感していたのが、まゆにしかできない事という感じがして、すごく良かったと思います。
あの語り掛けを見て、4話を思い出しました。ガルガル対処中に、フレンディが「初めて来た町で、友達もいなくて、不安で、どうすればいいか分からなくて怖がってる・・・。そんな気がする・・・」と言って、ガルガルをまゆと重ねたところですね。
その通り、あの時のまゆは、少し前にいろは達と楽しい時間を過ごしたものの、新しい町に引っ越してきた事の不安が大きく、引っ込み思案な性格も相まって、息苦しく感じていました。まゆとガルガルでは、外見が凶暴そうかどうかの違いはあるものの、内面はほとんど同じなんですよね。だから、リリアンが「私も同じだったから・・・」と言ったのは、すごく重みのある良い語り掛けだと思いました。
あの時のまゆは大きな不安を感じていましたが、同じ4話ラストでは、いろはが、友達になろうと言わんばかりに、お散歩バッグをプレゼントし、まゆの感じていた不安が少し和らぎました。
「あなたはもう1人じゃないよ・・・」という語り掛けは、その時の事が影響しているんだろうな、と思いました。もちろん、独りぼっちだったユキを助けた事も大きくかかわっているでしょうけどね。
いろはからプレゼントをもらってから後日、まゆは、いろはに、こむぎの新しいハーネスをプレゼントし、その後も、いろは達と楽しく触れ合い、まゆの世界が広がっていきました。
引っ込み思案で、友達作りが苦手なまゆが、あそこで行動を起こして頑張ったから、今の充実したまゆがあると思うと、「あなたはもう1人じゃないよ・・・」という語り掛けも、すごく重みがあったと思いますね。
そして、優しい語り掛けからのハグは、感動ものでした。
引っ込み思案で、ユキさえいれば他に友達はいらないと思った事もあった上に、ガルガルの恐怖を何度も間近で感じ、プリキュアをやるのは絶対無理だと言っていたのが、ハグ浄化だなんて、込み上げてくるものがありますよ・・・。それも、技を使わずのハグ浄化が5話以来、約3か月ぶりだと思うと、尚更です。
あの時のリリアンが、まるで聖母のように見えましたね。俺、今話の感想を書き終えたら、ガルガルになって、リリアンにハグされるんだ・・・。(寝言は寝てから言いやがれ(笑))
ガルガル浄化の後の、まゆとユキの触れ合いも、心洗われる神シーンでした。
まずは、ユキが、まゆと一緒にいたいと言うのですが、この時のユキは必死だったように感じました。
度を越えたまゆを守りたい思いが、逆にまゆを怒らせてしまい、まゆの傍にいる資格はないと思ったところに、まゆがプリキュアになって、ガルガルを浄化した事で、まゆは自分が守るべき弱い存在じゃないと感じた訳ですからね。自分の存在意義は薄れ、まゆとの距離がすごく遠ざかったように感じて、怖かったんだろうな、と思いますね。
だけど、まゆがプリキュアになって、ガルガルに立ち向かえるほど強くなったといっても、本質まで変わった訳ではないんですよね。引っ込み思案な性格も、ユキの事が大好きなところも、ユキが傍にいてくれる事が大きな心の支えである事も、ユキが長い間傍にいなければ不安を感じる事も、変わりはしません。
だから、これまで通り、ユキは、まゆの傍にいていいんですよね。いや、いなければいけないと思いますね。
その後は、まゆが「一緒にいよ・・・。ずっと・・・」と言って、ユキをハグして、ユキもまゆを抱き締めました。これは、鳥肌ものですよ・・・。
一緒にいたい。一緒にいよう。互いにかけた言葉は少なかったですが、それが至高だったと感じています。
最後は、ユキが元の猫の姿になり、笑顔を浮かべました。
プリキュアに変身できるようになってからは、まゆを守りたい気持ちでいっぱいで、ずっと気を張り詰め続けていたでしょう。気の休まる暇はなかったと思います。
それが、まゆと抱き合った事で、緊張の糸が解けたように思いますね。もうユキが1人で抱え込む必要はありません。今後もずっと、ユキがプリキュアに変身できる前と同じように、まゆと対等な関係で仲良く一緒に沢山の事を体験してほしいですね。
今回でめでたく、まゆがプリキュアになったものの、ユキはまだ、いろはとこむぎの事を認めていない模様。クールで気高く、なれ合いが嫌そうなところがあると思うと、まあ仕方ないですかね。
ですが、まゆと一緒に行動すれば、少しずついろは達の良いところを理解して、仲良くなれるでしょう。まゆがいろは達と友達になった事で見つけた新しい世界を、ユキも実感してほしいと思いますね。
さて、次回は、タイトルを見た感じでは、ニャミーとリリアンの合体技が披露されるのかも? まゆとユキの絆がさらに深まる話になりそうで、期待したいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。