![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/45/55de3f76f1201a0306636d77fe7c8318.jpg)
(写真は通潤橋の放水)
先月21日~29日、所用で実家の熊本に帰省した
際に「通潤橋」で有名な熊本県・山都町(やまと
ちょう)へ行ってみました。
山都町は、私が物心ついた頃から小学4年生まで
を過ごした懐かしい田舎町です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_happy_s.gif)
交通センター(10:00)→(熊本バス)→
通潤山荘(11:34)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
通潤橋に行く途中の御船町などへ行くバスは本数
が多いのですが、通潤橋行きは1時間に1本です。
途中の御船町を過ぎると、限界集落的な風景が
点在する、曲がりくねった山道を進んでゆきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/57/a5/0c4bde1a3778f5b5aed6583af71b06a3_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/19/2c/6f16579b30060f4c3d01afae27300339_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2e/6c/85750b8a20c8c753785830075c8bc274_s.jpg)
交通センターから1時間半、山都町の町中を
抜けて、終点の通潤山荘に着きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/52/04e8a65f71f012176b151ccfa1a644af.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/17/0bc3b38214f93eb84f545dba7c16c001.jpg)
通潤山荘は、通潤橋から徒歩5分という好立地に
ある町営の国民宿舎です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/52/45945e4f400fa14635ff1cb0f9109109.jpg)
(国民宿舎の前の八朔祭の造り物)
1時からの通潤橋の放水が始まる前に、ここで
ランチを注文して昼食を済ませてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/db/5046174fcd673b7e0fc7667a13fb701d.jpg)
通潤山荘のロビーには、柔道の山下泰裕の
オリンピックの金メダル等が展示してあり
ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/e4/ba24d4b2caee90e6de85f1fcdd903b49.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/62/5bb1dcfe77fb4b748445c8b4a226a658.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d0/574e28aa36c958e30745bf8dfe3e27fd.jpg)
へ~っ!山下泰裕は、私と同じここ浜町小学校の
出身だったんだ!
知らなかったなあ~!
食事を終えて、通潤山荘の直ぐ下にある
「五老ヶ滝」へと急な坂道を下って行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0089.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/e9/b970ccfcd750a38cb49fa95da42794ef.jpg)
下り坂の途中で、いきなり高さ約50メートルの
目も眩む様な五老ヶ滝が眼前に現れます!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/c3/aa753bd164a123c85a7635c84d663359.jpg)
この滝を流れる水は、通潤橋の下を流れている
五老ヶ滝川で、五老ヶ滝の位置は、通潤橋から
わずか200メートルほどの下流になります。
更に坂道を下ると、写真の吊り橋がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0089.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/cf/e3b169c5d44fd1190cb6aa0f60172467.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/42/b0bb1d9ac450d864ebc89d21277ea17f.jpg)
五老が滝を左手に眺めながら、この吊り橋を
渡って、対岸の小道に出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/ea/bf9c7c81578ecaf8c17b2939a22e1676.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/aa/1ac09b7aa8582215b48b59865cbaabd7.jpg)
吊り橋を渡った辺りは、「白糸台地の棚田景観」
と呼ばれ、通潤橋と共に国の重要文化的景観に
指定されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0139.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/00/1edaaed230e28387c271b21e84ec6bbd.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/63/ab3f1bbddfe96b56149f9d65125969a6.jpg)
棚田のあぜ道を上ってゆくと、やがて棚田の風景
の先に通潤橋が見えて来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0090.gif)
通潤橋は、昼食をとった通潤山荘のすぐ下に位置
していますので、吊り橋と棚田を経て、ぐるっと
一周して通潤橋の通潤山荘側と反対側に到着した
ことになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
「通潤橋」は、長さ75.6メートル・高さ20.2
メートル、肥後の石工職人の最高水準の技術を
駆使して架けられた、日本最大の石造りの
アーチ水道橋で、国の重要文化財です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/36/8a848a24f27149c96626c98a239bf710.jpg)
江戸時代末期の1854年、水不足に悩んでいた白糸
台地に住む農民を救うため、惣庄屋だった「布田
保之助」(ふたやすのすけ)が、難工事の末に
造り上げました。
私は、ここ地元の小学校の社会科で、布田保之助
は、橋の完成日、失敗した場合は切腹する覚悟で、
白装束で橋を見守った、と習ったを思い出し
ました。
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通潤橋の上を歩き始めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
通潤橋の端には、”橋から落ちても責任は
負わない”、旨の立て看板が・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
通潤橋の上からは周辺の景観を楽しめますが、
橋には手すりが無いので、高所恐怖症の私は、
橋の中央部分を、ゆっくりゆっくり歩いて
ゆきます・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0200.gif)
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上の写真の様に、アーチ型の橋の上部には、
サイフォンの原理を応用した3本の石管が
通っていて、今でも周辺の田畑を潤しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
下の2枚の写真の様に、通水管は、こちら側の
高い位置から、坂道を下って橋を渡り、向こう側
で再び坂を上っていますが、向こう側はこちら側
よりも低くなっているので、サイフォンの原理に
よって、向こう側の白糸台地に水を供給すること
が出来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/a5/e829c412167712efefbed5a0bb2b0716.jpg)
なるほどねえ、よく出来ています!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
石橋の大きさ、機能美、そして当時の技術力の
高さに感動です!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_2.gif)
1時になると、橋の中央にある栓を、係員の
オジサンが、トンカチを叩いて外して、感動の
放水が始まりました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
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放水は、通水管に詰まった堆積物を取り除くため
に行なわれています。
(山都町観光協会のHPの年間の放水スケジュール
を確認してから、 通潤橋旅行プランをたてる事
をお薦めします。)
ダイナミックな放水に、周りの観光客から
どよめきが起きます!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/b2/75d52f0b57ae0d40c779835b06bc89fb.jpg)
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通潤橋の放水が終わり、橋を下りて、布田保之助
の像の前を通り、「通潤橋史料館・道の駅」へ
向かいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/25/21de14aa0808a611811b43bbd6532a0f.jpg)
通潤橋史料館(300円)では、橋の構造、歴史
などについて、係のオジサンがら丁寧な説明を
受けます。(撮影禁止)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/3c/e50e109249dd20c692564a3eb2a9fa4c.jpg)
館内には、通潤橋の仕組みが解る模型、建設当時
の設計図、実物の石管、工具や資料などが展示
してあります。
係のオジサンの説明によると、布田保之助は明治
時代まで生きていて、明治天皇から表彰された
そうです。
生きている間に功績が認められて良かったねえ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0140.gif)
次頁の写真は、史料館の前の「八朔祭」の巨大な
造り物です。
八朔祭は、稲刈りの時期に行われる巨大な造り物
の山車を曳いて練り歩く、この町の秋祭りです。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/71/acde1dce78b9442c62d0662e5b811424.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/61/cbaa31eee329ea958f11d96a02890b4e.jpg)
私も、ここの小学生だったときに、八朔祭で、
吉田茂の仮装をさせられて、”難破丸”という
造り物の上に乗せれらた事を思い出しました・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
そう言えば、私が、ここの小学校にいたときは、
長い”秋休み”がありました。
これは、小学生も、稲刈りのための重要な労働力
だからで、その分だけ、夏休みが短くなって
いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
帰りも、同じ熊本バスで、実家の熊本市内に
戻りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cars_train.gif)
通潤山荘(16:23)→(熊本バス)
→交通センター(17:55)