ウォーク更家の散歩 (東海道を歩く、中山道を歩く)

「東海道五十三次を歩く・完全踏破の一人旅」
(http://www.minedayo.com/)

再び 東海道を歩く(03:神奈川:田中屋)  2014.7.11

2012-04-07 04:07:33 | Weblog

(写真は、田中屋の集合写真に収まる龍馬の妻おりょう)

今回は、京急神奈川駅で下車して、旧東海道を歩きます。

旧東海道は、すぐに上り坂となり、神奈川台に入ります。

この上り坂の左側に、本日の目的地である文久年間創業
(150余年)、横浜最古の料亭 「田中屋」があります。



東海道踏破の途中で、この田中屋の前を通った際に、後日必ず
ここに食事に来ようと思いました。
そして、その想いが、ようやく実現しました!
(この時の様子については、2011.9.16「東海道を歩く・
 神奈川宿」を見てね。)

安藤広重の「東海道五十三次 神奈川宿・台之景」の中に描か
れている「さくらや」が「田中家」の前身です。
写真の浮世絵では、坂の上から3軒目に、田中家の前身
「さくらや」の看板が見えます。
中央の大きな船がいる辺りが現在の横浜駅です。

田中家の玄関を入ると、直系の5代目女将が三味線で迎えて
くれます。
三味線の音につられて、気分がウキウキしてきます!
6代目若女将が二階のお座敷に、にこやかに案内してくれます。
猛暑の中、冷房の効いた和室で、ビールと冷酒を飲みながら、
会席料理を頂きます。

(坪入り、素麺かぼちゃ、赤芽、そば汁、新蓮根酢、蓮芋、鳥貝、黄身酢、鬼トマト、お多福豆、玉ねぎとベーコンの蒲鉾)
(蟹寄せ豆腐、ブロッコリーの芽、椎茸、小メロン)
(キュウリの葉盛り、鮪、間八、ホタテ貝、彩り一式、横浜醤油)
(銀鱈婚昆布汐焼き、矢生姜、鮪松風焼き)
(海老黄身煮、里芋含め煮、信田巻き旨煮、冬瓜含め煮、隠元)
(ちりめん山椒と枝豆の炊き込みご飯、香の物、赤出し味噌、豆腐、滑子、葱)

そして、最後は、メロンと巨峰のデザートで締めです。

食後には、5代目女将が、田中家の歴史を、当家の地下から
発見されたという貴重な資料をスライドにして紹介してくれます。

スライドでは、幕末の横浜駅周辺、更に戦前・戦後の田中家
周辺の貴重な写真がゾクゾクと出てきます!

スライドによると、全盛時は、田中屋には600人の芸者が
おり、横浜踊りを踊ったとのこと。

スライドを解説してくれる女将の話し方にリアリティと迫力が
あり、幕末から明治・大正・昭和初期までの田中屋の情景が
目に浮かんで来ます。

特に、龍馬亡きあと、龍馬の妻・おりょうが、ここに住み込み
で働いていた頃のエピソードになると、女将の説明に熱が
こもります!

おりょうは、勝海舟の紹介で、田中家へ来ましたが、プライド
が高く、周りの使用人とはうまくいかなかったそうです。

気の強かったおりょうは、下の田中家の集合写真を撮るとき
も、仲居の身分にもかかわらず、仲居の白い掛け襟スタイル
を拒否して、誰よりも前に納まったそうです。

でも、長崎グラバー邸のグラバーから英語を教わり、ペラペラ
に喋れるまでに上達していたので、外国人の接待に重宝され、
ひいきの客も多かったそうです。

おりょうは、金持ちのお客に見染められて結婚しましたが、
それでも、龍馬の妻としてのプライドを持ち続けたと言われ
ています。
更に、龍馬がおりょう宛てに書いたという貴重なラブレターの
本物(※)も、階段の途中の赤丸印の所に無造作に?展示され
ています!

※”すぐに長崎へ、象二郎と一緒に帰るので、その時は
   必ずお龍さんのいる下関に少しでも寄りますね。
   待っていておくれ。”
また、田中家を訪れた幕末の志士、著名人、外国からの要人を
もてなしたエピソード話しで、座は盛り上がります。

5代目女将が、田中屋を引き継いだときは、倒産寸前で、
200畳の大広間を利用する客はほとんど無く、近所からは
幽霊屋敷と呼ばれたそうです。

(上の写真が昔の田中屋の全景で、赤丸印が現在の縮小された田中屋)

マンションの地上げ屋にも負けず、江戸時代から続く田中家を
潰さない様にと、一生懸命支えてきた意気込を感じます。

店内は、いたるところに歴史を感じる写真が飾られ、どれも
一見の価値あります。

二階へ上がる階段の途中には、龍馬のラブレターの他にも、
伊藤博文や高杉晋作、夏目漱石や川端康成など、田中家に
投宿した多数の著名人の写真が、所狭しと展示してあり
ます。

(写真中央は川端康成)

帰りも、大女将が三味線の演奏でお見送りです。

和食と横浜の幕末の歴史に触れた半日を堪能しました!

下の写真は、田中屋の横の階段の下から田中屋(赤丸印)を
撮ったものですが、この階段を下りて、真っ直ぐに5分位行く
と、当時は海の中だった横浜駅です。

当時は、この階段は海沿いの崖だったので、田中屋の窓からは
千葉の海岸を眺望出来、欄干からは釣り糸を垂らしたそうです。

上の写真は、海側から見た昭和初期の旧東海道の全景で、
赤矢印の下が田中屋です。

[横濱倶楽部・おいしい横濱めぐり:各回定員40名] 
6,300円(11:15~1:30)
神奈川宿のガイドマップ、横浜醤油などのお土産付き
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6 コメント

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見応え (hide-san)
2014-07-15 16:35:09
見応えありますね。
いずれ歩いてみたいと思っています東海道。
参考にさせていただき、立ち寄りよりさせていただきたいと思います。
横濱倶楽部 (更家)
2014-07-15 23:34:42
東海道五十三次や幕末の歴史に関心のある方には絶対にお勧めのスポットです。

私は、横濱倶楽部というところに申し込みましたが、多分、個人で行くよりも、こういうグルメの旅や旅行社に申し込んで参加した方が割安ではないかと思います。
神奈川宿 (iina)
2014-07-16 08:32:48
神奈川宿にある150余年の老舗料亭 「田中屋」を取材とは、さすがな更家さんの熱意には かながわ(神奈川)ぬ
ものがあります。 (^^ゞ

料亭に、龍馬の奥さん・おりょうさんが、勤めていたとは、龍馬の死後は苦労したのですね。
歴史に「もし、・・・」はありませんが、龍馬が暗殺されなければどのような生涯を送ったのでしょうか。

料亭の様々な逸話を説明するとは、興味深かったです。

おりょうさん (更家)
2014-07-16 08:46:37
”熱意には、かながわ(神奈川)ぬものがあります”には、思わず笑ってしまいました!
座布団、1枚!

龍馬の死後、おりょうさんはホントに苦労したみたいですが、
でも、龍馬の妻としてのプライドだけは持ち続けた、という女将の話でした。
行く価値ありですね! (Komoyo Mikomoti)
2014-07-20 17:57:31
横浜最古の料亭が、現代でも営業しているのですね。
しかも、食後に、女将のスライド解説まであるとは!
歴史ファンにはたまらないサービスだと思います。

おりょうさんは、ここで働いていたのですね。

私も心が動きます。
いつか行ってみたいです。
価値あり! (更家)
2014-07-21 06:26:46
ホントに、絶対に、歴史探索の穴場だと思いますよ!

生々しいおりょうさんのエピソードが聞けて、ゾクゾク興奮します!

おまけに、懐石料理は、見た目も素敵で美味しいです。

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