毎年この時期になると父の体が痒くなる。去年は背中と足が特に痒く、今年は腕が痒いそうだ。特に左
腕が痒く、昼間は掻かない様に我慢出来ても寝ている間に掻いてしまう。毎年痒い部分が違う。痒くなる
事は判っているから、皮膚科で飲み薬とローションは貰って用意してある。近いうちに、又皮膚科に連れ
て行くつもりだ。
ショッピングセンターの中にある電気屋でこれまで数回マッサージチェアの体験をしたけど、どれも私に
は強過ぎる。弱でも、物凄く痛い。周りを見ると皆、気持よさそうに寝ているのが不思議でならない。
私は、介護生活する様になってから、健康診断をする様になった。介護を始めた頃私は胃潰瘍で通院し
ていた。だから母の介護も毎日ヘルパーが来てくれていても大変だった。私自身が健康でないと十分な
介護は出来ないと痛感し、以来、胃カメラ、大腸検査、健康診断等は続けている。私自身が両親の体で
もあるから、先ずは自分の健康状態を常に知って置き、介護をして来た。でも、もし介護生活をしなくなっ
たらとしたら、健康診断などしない。
父との外出が続くと物凄く疲れる。だから家に帰って来ると本当にホッとする。この前、父が自動ドアに
鼻をぶつけて怪我をしてからは、自動ドアは私と一緒に入る様になった。余程痛かったのだと思う。外出
した時は、ただ無事に帰れる事だけを祈っている。
今年に入って父がひとりで食事を摂れなくなり、父の食事を見守る様になってからテレビが見られる様に
なった。一人で食べられた時は、父の食べ具合を時々見ながら私は片付け事をしていたからテレビは殆
ど見れなかった。でも、今は朝、昼、晩と見られるので少しは社会情勢が判るようになったけど、介護生
活の13年間私の頭の中は止まったままで来た感じだ。浦島太郎の世界其の物！こればかりはどうする
ことも出来ないし、況して自分自身を責める事など絶対に出来ない。ただ、余りにも今の時代を知らな過
ぎる事が怖い。
