2 目線を合わせる
・目線が合うと先生は自分を見ていると感じる。
また,授業に対する集中力が高まる。
・笑顔の目線が合うと,授業に対する意欲が高まる。
※ 授業中,目を合わせないと,授業から気持ちが離れやすい。
手いたずらをしたり,歩き出したりするなど,集中力を欠い
てしまう子もいる。
※ 授業中に,何度も全員の子と目を合わせなければならない。
研究では,「先生は自分にばかりよく話をしてくれる」と錯覚する時間は
「0.8秒」という結果がある。発達障害の子ども達は神経の伝達速度が1.5倍
かかるといわれるので,「1.2秒」目線を合わせる必要がある。
3 教えてほめる
・発達障害や知的障害があり,叱られることが何年も続くと二次障害の
傾向を示してしまうことが多い。
・二次障害の傾向を示し,自己肯定感がかなり下がっている子どもに
やる気を取り戻すにはほめることに尽きる。
・教えないで叱ることが一番よくない。具体的に教え,モデルを見せ,
できたらほめる。
・なかなかできない子どもにはできたらではなく,やろうとしたらほめる。
・聴覚的に優位な子どもには「すごい!」「やるね!」と言葉でほめる。
・視覚的に優位な子どもには指での「OK!」サインやハイタッチなどでほめる。
・知的に重度な場合には背中をさする,頭をなでるなど,触覚でほめる。
※ 発達障害や知的障害の子は,全体にほめても,自分がほめられているとは
受け取れない場合がある。全体をほめた後,さりげなく,その子どもには
目線を送るなどの対応が必要となる。