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精神疾患のある子の接し方

2018年11月20日 | 教育
精神疾患を抱えている青年期の子

そこに至るまで,多くの問題を抱えてきていることが予想される。

・虐待
・いじめ
・身体的被害

どこで精神疾患に入っていったのか。
もとから抱えていた問題があるのか。

・優しい笑顔から突然顔色が変わる。
・無視
・暴言
・物を投げつける。
・たたく
・ける
・飛び降りようとする

「大きな声」で静止したくなるが,
それをすると,大変なことになる。
その時点で思考は,
前頭前野など大脳皮質ではなく,
大脳辺縁系の奥にある原始脳といえる
部分が働いている。

「怒鳴る」など強い攻撃を受けうると
「にげる」か「攻撃」を生きるために脳が選択する。

ガラスなどが割れるか,誰かがけがをしてしまうかもしれない。

【緊急時の対応】は,

・静かに
・距離を置いて
・少し言葉をかける

静かに,平坦な声で,表情はどちらかというと無表情で
「どうした」「そうか」「少し休む?」「少しあるく?」

静かな駆け引きを続けた後,戻るときがある。
その瞬間,

「切り替えたね。すごい。成長したよ!」

と励ます。

「私は切り替えることができた。」

そのことが心に突き刺さったときから,変化が生まれた。

【日常の対応】は,

朝は毎日散歩をしながら,

・空が青くてきれいだね。
・稲は緑で芝生みたいだね。
・樹の葉が赤くなってきたね。

等,穏やかにやさしく,言葉をかけていく。

教室など,いつもいる空間が安全地帯となって,
自分をいつも見てくれる人がそばにいる実感がもてるようになると
安定して爆発しないでいられるようになる。
そうすると,「切り替えたね」「待てたね」「笑顔が素敵だね」「成長したね」
と毎日毎日褒め続けることができる。

入院を繰り返していた子が、ほぼ安定を継続した。



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