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N100のミニPCをサブ機としてもう1台買った

 先月買って本格的に使い始めたCPUがN100のミニPC(TRIGKEY G4)のコスパが抜群だったので、サブ機としてもう1台、別なメーカーのN100のミニPC(CHUWI HeroBox 2023)を買った。


楽天市場で激安で買えた

 昨年、6年間お蔵入りしていたパソコン(EPSON Endeavor NP25S)をサブ機として復活させた。しかし、メモリ増設やSSD化してあっても元々は10年以上前のAtom機なので、ギリギリ何とか使える程度でしかなかった。しかも、たまに起動するとWIndows UpdateやOneDriveが走るので、起動後しばらくは使い物にならなかった。

 そのため、NP25Sは処分することにして、もう1台N100か同種のN95のミニPCを買ってサブ機として準備しておこうと考えた。N95は少しだけ性能は落ちるが、その分だけ価格も少し安くなっている製品が多かった。メーカーには拘りがなかったので、今回は安く買うことを最優先とした。

 Amazonの他、楽天市場の方でも幾つか選んで検討した。楽天市場の方はセールでの買い回りの他、日にち等でもポイントの付き方が変わる。楽天ポイントの100万ポイントゲッターの私は楽天市場でお得に買い物することは得意だ(現在は143万ポイント)。

 結局、今回は今月上旬の楽天スーパーセール中に買い回りと2つのクーポンを駆使して、実質12,500円ほどの激安でN100のCHUWI HeroBox 2023を買った



CHUWI HeroBox 2023の仕様とTRIGKEY G4との比較

 先月買ったTRIGKEY G4と仕様を比較すると、メモリは8GBと半分になったがDDR5なので、DDR4に比べて実質1.5倍程度は高速になっているはずだ。SSDはM.2 NVMeではなくM.2 SATAなので低速になって、容量も約半分の256GBしかない。ただ、 NVMeでもPCIe 3.0の1レーンしか使えていなかったので仕様上はMax 8Gbpsなのに対して、SATA 3.0はMax 6Gbpsなので大差なそうだ。この辺りはベンチマークで確認したいところだが、今のところやっていない。

 インタフェース関係では、HDMIが1つしかなく、代わりに昔ながらのミニD subが1つある(TRIGKEYではHDMIが2つ)。USB3.1が2つで、USB2.0が2つになっている(TRIGKEYではUSB3.2が4つ)。USB2.0はマウスとキーボード用と思えば特に問題ないだろう。microSDカードリーダが付いているので、スマホ等とデータをやり取りしたい場合は便利だ。

 Windows11 homeでOEMライセンス。後述のように最新化はされていなかったが最初から22H2だった(TRIGKEYはproでボリュームライセンスで21H2)。

 細かな仕様の差は私にとっては問題ない範囲だった。元々の価格も仕様の差によってCHUWIの方が少し安いようだが、上述のように激安で買えたので、その点は満足している。

 注文翌日には届き、内容物は以下の通り。検査成績書と保証書も付いていて、普通の製品ぽい(TRIGKEYには付いてない)。HDMIケーブルは添付されていない(TRIGKEYだと長短2本)。本体サイズは18.7 x 13.8 x 3.7 cmで、TRIGKEYよりは少し大きく横長、厚みは少しだけ薄い。




CHUWI HeroBox 2023の動作確認

 動作確認でやったことはTRIGKEYの時と概ね同じで、多少気になる点は残っているが、一応は問題なく使えている。以下に確認内容を箇条書きしておく。

・有線キーボード、有線マウス、有線LAN、HDMIでディスプレイをつないで起動

セットアップはローカルユーザが前提で進むが、特に問題なく終了し、Windowsの起動を確認(22H2)

・念のためWindows Defenderでフルスキャン→特に問題し

・キーボード設定の日本語キーボード設定、Microsoftアカウント設定、各種個人設定を実施

・途中で、Windowsアップデートの更新で再起動するよう通知
 →再起動すると意外に時間がかかっているので放置して席を離れ、しばらくして戻ってみるとスタンバイか何なっていたが、キー等を押しても復帰してこなかった。電源ボタンを押して電源を落とし、再度立ち上げ、更新状態を確認すると途中の更新で失敗していた。失敗していた分を個別に再試行しても次の更新でもう1回同じ症状が出たりしたが、何とか最新化も完了。
 当初の動作確認後の更新でも同様の症状が見られた。再起動がうまく行く時と、止まってしまう時があるようだ。再起動後に更新を続けるタイプの更新だと失敗する可能性も考えられる。

・イヤホンプラグは通常の3極ステレオプラグのイヤホンで問題なく聞こえた

・増設SSDを認識することを確認

・microSDカードリーダの動作を確認

・回復ドライブを作成し、Windowsバックアップも実施

・しばらく使ってから気づいたが、耳を近づけると3秒に一度くらい小さな音でカッカッと異音がする。今は常に聞こえるが、最初からだったかは不明。音が鳴りそう物はファン絡みか? 普通の姿勢で動画を見ていると気づかないレベルだが、原因とかひどくならないかは気になる


サブ機としての利用方法

 メーラーのThunderbird以外は、メイン機のTRIGKEYと基本的に同じ設定にしている。メイン機の方で日々更新するようなファイルはCドライブ(OneDrive)で共有・バックアップされている。メイン機のユーザデータ保存用のDドライブは増設したSSDにあるため、メイン機が故障したら増設したSSDを取り出してサブ機の方に付け替えればOKだ。

 Thunderbirdの設定情報やメールボックスはOneDriveにあるため、メイン機が故障したら、サブ機にThunderbirdをインストールして設定情報を戻せば、サブ機で連続的に使えるはずである。予めサブ機にインストールしておいても大丈夫そうな気もしているが、何か不整合が起きたら面倒なのでやっていない。

 動作確認後のサブ機はメイン機とは別な部屋に設置して、5GHzのWIFIでネットに接続している。サブ機は普段は基本的に使っていないので、使用開始後、短期間で不良が出る個体だった場合でも不良に遭遇しない可能性がある。保証期間は1年あるので、たまには動作させて動作確認時の気になる点がひどくなってないか等を確認していきたいと思っている。


 結局、N100のミニPCを2台買ってメイン機とサブ機の環境を整備し直した形になった。増設用の512GBのSSDは約3,500円だったので、かかった費用は全部で実質38,000円ほどに過ぎず、低価格のパソコン1台分くらいで済んだ。

 長期的な信頼性は不明/不安だが、その点は覚悟の上で同等のサブ機を用意しておくことにしたのだ。N100の性能については前回の記事で書いたが、私の使い方では十分だし、私が初めて買ったパソコンのことを思い返すと、技術の進歩には驚くばかりだ。


レビュー記事とCHUWIについて

  HeroBox 2023のレビュー記事があったので、参考までに載せておく。



 CHUWIはTRIGKEYよりは実績のあるメーカーだが、徳島県立高校配備のタブレットの大量故障騒動で有名かもしれない。私は動作確認で上述の気になる点があったためCHUWI製品の信頼性について再度調べていて、この騒動のタブレットのメーカーがCHUWIだと知った。


 1台当たり48,000円だったらしいが、UBookという2-in-1タイプのWindowsタブレットで、当時Amazonでは32,500円で売られていたようた。約1.5倍で割高ではあるが、保守やサポートも込みなら誰かか暴利を貪ったということはないかもしれない。しかし、その後の状況をみると保守等がうまく行ったとは思えない。

 また、無名に近い中国メーカーの製品は色々覚悟の上で買うような物だし、情報セキュリティの懸念があるのも周知の事実だ。それを教育現場で使うのはリスクが高過ぎる。担当者や責任者がどう認識していたのかは分からないが、予算(新型コロナウイルス対策の地方創生臨時交付金)を無駄遣いしたことは間違いない。知事がいろいろ杜撰だと怒っているらしいが、当然だろう。

 主な故障原因は電池膨張らしいが、中国製の安物のリチウム電池を採用していたのだろう。保管庫に煤が充満して発火をうかがわせる事案があったことも明らかになったが、消費者庁にも伝えていなかったらしい。 配備した年から故障が発生し始めており、CHUWIの対応は不明だが、この騒動からすると信頼性が高いメーカーだとは言い難い

 HeroBoxは激安でコスパはいいと思うが、もし購入を検討される場合は、この辺りのことも理解した上でご検討願いたい。

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