プチ早期退職者の資産運用+αブログ

個別銘柄:Photosynth(節税売りの失敗と日計り商い)

 昨年拾い続けたPhotosynthを昨年末に一部節税売りしたが買い戻し損ねた。一方、今週ストップ高になったので一部売ったが、下げてきたのでその日の内に買い戻せた。
 日計り商いで買い戻した100株は6月22日に500円回復記念で売った。そのことについても追記しておいた。


Photosynthの紹介

 Photosynthは、スマートロック(=電気制御により鍵を開閉できるインターネットに接続された錠前)等のIoT機器及びクラウド型認証プラットフォームを活用したサービスを開発し、サブスクリプションモデルにより提供している会社で、2021年11月にマサーズに新規上場した。IPO関係の情報は、例えば以下にある。



 私はめったに当たらないIPO銘柄にはほとんど注意を払ってないが、時たま買うダイヤモンドZAiの2022年2月号(2021年12月発売)に「強気」の銘柄として紹介されていたので関心を持った。確認してみるとネットにも記事が載っていた。



Photosynthの値動きと売買履歴

 私は例年、年末年始の間にZAi等を見ながら年明け以降NISAで買う銘柄の検討を行っている。赤字のIPO銘柄をNISAで買うことはないが、事業内容とPSR(株価売上高倍率)では評価できることに加え、IPO以降の下げのきつさを見て特定口座で買ってみようと思った

 IPO価格は幹事証券会社が事業の状況や計画、財務状況等を評価して妥当な株価として導き出したものだ。どこまで信頼するかは別にして、根拠として一定の価値はあると思っている。当時はグロース株の人気は離散していて地合いも悪かったが、IPO価格1,500円の半値以下なら買ってみる価値はあるだろうと判断した。

 それで正月明け早々、2022年1月5日に720円で100株打診買いした。その後は思った以上に下げて行ったが、私はいつものごとく拾い続け、9月21日に325円で200株買って累計900株となった。PhotosynthのIPO以降の週足チャートに私の売買履歴を追記したものを以下に示す。




 その後も株価は底練りを続けたが、それ以上は買い増す気も起きず、業績向上と株価回復を気長に待つつもりだった。ところが、2022年末に向けて株価は安値更新を続けたため、年内最終受渡日の12月28日に200株だけ280円で節税売りしてしまった。平均取得価格は473円だったので特定口座上の売却損は3.9万円弱しかなく、実際にはたいした節税ではなかった。

 節税売りした分は年明けに買い戻すつもりだったが、12月29日に大底を付けた株価は小反発してしまい、結局、買い戻せずじまいになった。その後、3月2日に一時ストップ高を付けた。理由とその時のツイートは以下。




 黒字化は以前からも材料になっていたので、一時的には上げたものの、その後はじり安となった。ところが、4月12日にも一時ストップ高になった。理由とその時のツイートは以下。



 WorkOffice+との連携によってAkerun入退室管理システムの利用契約も増えるので、プラス材料であることは間違いないと思った。しかし、ストップ高するほどの業績貢献は見えないので、朝方100株だけストップ高の417円で売ってみた

 その後ストップ高には張り付かず、午前中には早くもだいぶ下げてきたので、今度は適当な所で買い戻しておこうと360円で買指値した。後場に成立して買い戻せた


 結果的に日計り商いとなり、保有株数は変わらず口座資金が5千円ほど増えた。一方、日計り商いのため特定口座上の平均取得価格が445円に下がって、口座上の売却損は3,000円弱に減った。

 来期営業黒字化の可能性も出てきているので、何かの材料で株価は上げやすくなってきたと思う。ただ、4月12日の出来高は210万株と大きかったので、黒字化が確実にならないと上値は重いだろうと思っている。今後も変に急騰したら一部売ったりすると思うが、基本は4桁回復、さらにはIPO価格回復を期待して気長に保有するつもりだ。


【2023.6.22追記】

 4月12日にストップ高の417円で売った後、日計り商いで360円で買い戻していた100株だけは本日500円回復記念で売った。利益は1.4万円弱、利益率38.5%だが、年利換算は198%もあった。

 今年に入ってから本日までのPhotosynthの日足チャートを以下に示す。


 出所:株探(https://kabutan.jp/stock/chart?code=4379)

 4月12日の出来高が大きかったので、黒字化が確実にならない限り、高値更新は難しいと思っていた。しかし、5月19日には高値更新し、5月23日には493円の高値を付けた。5月15日に発表した2023年12月期第1四半期の決算発表で赤字幅の縮小と売上営業損益率の急改善(前年同期の-45.4%⇒-9.6%)が確認されたからだった。 

5月15日 2023年12月期第1四半期 決算説明資料

 この頃も100株だけ500円の売指値をしていたが出来ず、逆に5月26日には14%も下げて400円割れとなった。日中、実にきれいな着実な下げ方だったが、調べても悪材料は特になさそうだった。結局、週明けの翌営業日には底を打ち、ジリジリと着実に下値を切り上げる動きで本日の500円到達となった。

 今回は500円回復記念で100株だけ売ってしまったが、残りの分は長期保有で4桁回復、さらにはIPO価格回復を期待したいと思っている。

 なお、昨年末節税売り後に買戻し失敗したりしていて、本日の利益を加算しても銘柄累損はまだ6万円弱ある。ただ、残りの分の評価益を考えると既にプラスに転じている。


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