例によっていつもの脳内ネタです。
時事ネタだったんですが、間に合って…ませんね(苦笑)
平気な方のみ続きをどうぞ。
2月14日といえば、世に言うバレンタインデー。
我が家の状況は、言わずと知れた状況だったりする。
おチビは何だかんだと「パパ大好き」オーラ漂わせてるものだから、気になってあんまり大っぴらに彼とイチャつけなくて、はっきり言ってこの1年くらいは不完全燃焼気味だ。
まぁ、そうは言っても形だけ大きなこの子が可愛くない訳がないわけで…。
板チョコの束の入ったビニール袋をダイニングテーブルの上にドンと置いて、中からゴソゴソと広げだす。
「マスター、そんな事したらチョコ割れちゃうよ?」
「平気平気、全部刻んで溶かしてしまうから、関係なし!」
一緒に作業をするおチビが、無造作な私の挙動に心配そうに口を開く。
いつもの定位置で、兄さんがこちらをチラと見たのが視界に入った。
片手には文庫本。大量の蔵書の中からまた例の如く選んできたヤツだろう。
「それにしても、板チョコ箱買いさせられるとは思わなんだわ…」
やれやれとテーブルに置いた板チョコを見る。鎮座してるのは某お菓子メーカーの板チョコを二箱。
これはお菓子の安売り店で商戦が始まってすぐに纏め買いしておいた戦利品なのだ。
何故こんなに大量に買って来たのかというと…内心頭を抱えながら、いそいそと手作りチョコレートレシピ本を見ている蒼い髪の二人の少女を見遣る。
「大きいのがいいの、ハート型ので!」
板チョコの箱買い前にどんな物をあげるのかと訊くと、普段控え目なおチビが力説するので「どれくらい?」と訊ねたら、すんなり伸びた両腕を大きく広げて見せた。
「言っとくけど、兄さん食べきれないわよ、それ…」
呆れながら言うと、「だって、チョコの大きさって、大好きって気持ちの大きさなんだって、お姉ちゃんが…」
…何やらミクが変な事を吹き込んで行ったらしい。
グラビアアイドル顔負けの豊かに盛り上がったバストばかりに注目されがちだけど、この一年くらいで全体に華奢さのなかに女性的な丸みが出て来てて、すっかり大人っぽい印象の体付きになってるけど、顔立ちはまだまだ幼く15にも満たないくらいに見える。更に言えば中身は更に稚いし純真そのものなのだから、テキトーなことを教えないで欲しいんだけどな。
正しい常識を教えてるのなら適当なんだろうけど、どう考えてもこの場合、真に受けたこの子の反応を楽しんでたんだろうから、テキトーの方が合ってるだろう。
…一応この子らのお姉ちゃんなんだから、おふざけも大概にして欲しいわ。
「こういうのはね、大きさよりも、気持ちを込めて用意するかの方が大切よ?」
そう言って、私は頭半分ほど小柄な彼女の髪をクシャリと撫でた。
「だから、一番大きいケーキ用のハート型出してあげるから、それで勘弁してくれる?」
だいたい常識的にどう考えても、仮に直径150センチ近くあるハートチョコを作るとして、それを固まるまで置いておく場所なんてないんだから。
この子の熱意はともかくとして、だ。
「で、チビ子は?」
もう一方の片割れに問いかける私に、「パパとかいちょの分で、ふた~つ!」
指を二本立ててピースにした手をこちらに突き出しながら答える。
「…かいちょは、質より量だと思うぜ?」
「去年は確か、袋一杯に入ったチロルチョコ上げてたよね?」
溜息混じりに呟く私に、おチビが小首を傾げなから問うて来る。
「そうだよ、チロル100個。…そうだ、その頃は、まだあんたら分裂してなかったんだったっけ」
何だか凄く昔の気がしてきて、軽く眩暈がしそうだ。
「あたしもね、ママのと同じくらい大きくするの~」
弾むように言いながら、チビ子は私の腕にじゃれ付くように抱きついてきた。
柔らかい感触が布越しに密着してくるのがよく分かる。
「パパ、チョコ3つも貰えて幸せだね~♪」
おチビと寸分違わぬ容貌をした彼女は、無邪気にこちらを見上げてくる。
…まさか、チビ子までおチビと同じ年齢まで育つとは、分裂直後は思っても居なかったんだ…私も。
分裂騒動から数週間が経って、チビ子がいきなり成長した。
そもそも、おチビとチビ子は因子が同一なので、本体側である分だけおチビの持つ大人の姿を保つ因子の影響はかなり強かったらしい。
ただその時はすぐに子供の姿に戻ったが、数週間置きくらいで何度かそういう事を繰り返しているうちに、面倒くさくなったのか、普段は成長した方の姿で、かいちょと遊ぶ時や、都合がいいと思う時だけ子供の姿に戻るようになってしまったのだ。(小さい姿を維持するのは疲れる、だそうで)
容貌は寸分違わずとは言ったが、若干誤差がある…らしい。
ま、胸とヒップのサイズが3センチほど違うなんて、目測で見抜いたヤツもヤツだと思うけど。…ま、誰とは言わないが。
しかも、三つ子の魂百までとばかりに刷り込まれた"パパ大好き"な部分は、健在どころか成長した分だけ肥大しているとしか思えない。
二人で兄さんの腕に抱き付いて、彼を困らせている光景は最早、日常茶飯事なんだから。
…ここで一々妬いていたら、本当にキリがないんだよね。
買い込んで来たのはミルクチョコレートの箱2つだけじゃない。
ビターチョコ2枚と生クリーム1パック…残りの材料は常備品だ。
兄さんは基本甘党の下戸。その割に辛いものも平気という…これは私がそうなのだから仕方ない傾向だ。
去年、一昨年と続いて今年で3回目。
一昨年は5歳児の姿だったから、ハート型のクッキーをミルクチョコでコーティングしたものを、去年はビターチョコで生チョコを作って渡したんだけど…見栄を張って難易度上げると失敗した時に痛いので、今回も生チョコをチョイスだ。
型抜きチョコは意外と注意点が多くて、正直、個人的には鬼門なんだよね…。
学生の頃、担任にお世話になっているお礼と称して作った事があるんだが、書いてある通りに作っているのに、歯が立たないほどの岩のように硬い物が完成してしまったという前科があるのだ。
…以来、生チョコの存在を知るまで、チョコレート系のお菓子を作るのは苦手中の苦手だった。
時事ネタだったんですが、間に合って…ませんね(苦笑)
平気な方のみ続きをどうぞ。
2月14日といえば、世に言うバレンタインデー。
我が家の状況は、言わずと知れた状況だったりする。
おチビは何だかんだと「パパ大好き」オーラ漂わせてるものだから、気になってあんまり大っぴらに彼とイチャつけなくて、はっきり言ってこの1年くらいは不完全燃焼気味だ。
まぁ、そうは言っても形だけ大きなこの子が可愛くない訳がないわけで…。
板チョコの束の入ったビニール袋をダイニングテーブルの上にドンと置いて、中からゴソゴソと広げだす。
「マスター、そんな事したらチョコ割れちゃうよ?」
「平気平気、全部刻んで溶かしてしまうから、関係なし!」
一緒に作業をするおチビが、無造作な私の挙動に心配そうに口を開く。
いつもの定位置で、兄さんがこちらをチラと見たのが視界に入った。
片手には文庫本。大量の蔵書の中からまた例の如く選んできたヤツだろう。
「それにしても、板チョコ箱買いさせられるとは思わなんだわ…」
やれやれとテーブルに置いた板チョコを見る。鎮座してるのは某お菓子メーカーの板チョコを二箱。
これはお菓子の安売り店で商戦が始まってすぐに纏め買いしておいた戦利品なのだ。
何故こんなに大量に買って来たのかというと…内心頭を抱えながら、いそいそと手作りチョコレートレシピ本を見ている蒼い髪の二人の少女を見遣る。
「大きいのがいいの、ハート型ので!」
板チョコの箱買い前にどんな物をあげるのかと訊くと、普段控え目なおチビが力説するので「どれくらい?」と訊ねたら、すんなり伸びた両腕を大きく広げて見せた。
「言っとくけど、兄さん食べきれないわよ、それ…」
呆れながら言うと、「だって、チョコの大きさって、大好きって気持ちの大きさなんだって、お姉ちゃんが…」
…何やらミクが変な事を吹き込んで行ったらしい。
グラビアアイドル顔負けの豊かに盛り上がったバストばかりに注目されがちだけど、この一年くらいで全体に華奢さのなかに女性的な丸みが出て来てて、すっかり大人っぽい印象の体付きになってるけど、顔立ちはまだまだ幼く15にも満たないくらいに見える。更に言えば中身は更に稚いし純真そのものなのだから、テキトーなことを教えないで欲しいんだけどな。
正しい常識を教えてるのなら適当なんだろうけど、どう考えてもこの場合、真に受けたこの子の反応を楽しんでたんだろうから、テキトーの方が合ってるだろう。
…一応この子らのお姉ちゃんなんだから、おふざけも大概にして欲しいわ。
「こういうのはね、大きさよりも、気持ちを込めて用意するかの方が大切よ?」
そう言って、私は頭半分ほど小柄な彼女の髪をクシャリと撫でた。
「だから、一番大きいケーキ用のハート型出してあげるから、それで勘弁してくれる?」
だいたい常識的にどう考えても、仮に直径150センチ近くあるハートチョコを作るとして、それを固まるまで置いておく場所なんてないんだから。
この子の熱意はともかくとして、だ。
「で、チビ子は?」
もう一方の片割れに問いかける私に、「パパとかいちょの分で、ふた~つ!」
指を二本立ててピースにした手をこちらに突き出しながら答える。
「…かいちょは、質より量だと思うぜ?」
「去年は確か、袋一杯に入ったチロルチョコ上げてたよね?」
溜息混じりに呟く私に、おチビが小首を傾げなから問うて来る。
「そうだよ、チロル100個。…そうだ、その頃は、まだあんたら分裂してなかったんだったっけ」
何だか凄く昔の気がしてきて、軽く眩暈がしそうだ。
「あたしもね、ママのと同じくらい大きくするの~」
弾むように言いながら、チビ子は私の腕にじゃれ付くように抱きついてきた。
柔らかい感触が布越しに密着してくるのがよく分かる。
「パパ、チョコ3つも貰えて幸せだね~♪」
おチビと寸分違わぬ容貌をした彼女は、無邪気にこちらを見上げてくる。
…まさか、チビ子までおチビと同じ年齢まで育つとは、分裂直後は思っても居なかったんだ…私も。
分裂騒動から数週間が経って、チビ子がいきなり成長した。
そもそも、おチビとチビ子は因子が同一なので、本体側である分だけおチビの持つ大人の姿を保つ因子の影響はかなり強かったらしい。
ただその時はすぐに子供の姿に戻ったが、数週間置きくらいで何度かそういう事を繰り返しているうちに、面倒くさくなったのか、普段は成長した方の姿で、かいちょと遊ぶ時や、都合がいいと思う時だけ子供の姿に戻るようになってしまったのだ。(小さい姿を維持するのは疲れる、だそうで)
容貌は寸分違わずとは言ったが、若干誤差がある…らしい。
ま、胸とヒップのサイズが3センチほど違うなんて、目測で見抜いたヤツもヤツだと思うけど。…ま、誰とは言わないが。
しかも、三つ子の魂百までとばかりに刷り込まれた"パパ大好き"な部分は、健在どころか成長した分だけ肥大しているとしか思えない。
二人で兄さんの腕に抱き付いて、彼を困らせている光景は最早、日常茶飯事なんだから。
…ここで一々妬いていたら、本当にキリがないんだよね。
買い込んで来たのはミルクチョコレートの箱2つだけじゃない。
ビターチョコ2枚と生クリーム1パック…残りの材料は常備品だ。
兄さんは基本甘党の下戸。その割に辛いものも平気という…これは私がそうなのだから仕方ない傾向だ。
去年、一昨年と続いて今年で3回目。
一昨年は5歳児の姿だったから、ハート型のクッキーをミルクチョコでコーティングしたものを、去年はビターチョコで生チョコを作って渡したんだけど…見栄を張って難易度上げると失敗した時に痛いので、今回も生チョコをチョイスだ。
型抜きチョコは意外と注意点が多くて、正直、個人的には鬼門なんだよね…。
学生の頃、担任にお世話になっているお礼と称して作った事があるんだが、書いてある通りに作っているのに、歯が立たないほどの岩のように硬い物が完成してしまったという前科があるのだ。
…以来、生チョコの存在を知るまで、チョコレート系のお菓子を作るのは苦手中の苦手だった。