モルモットと雀のいる生活ブログ

モルモット 小鳥の 写真絵日記

疾走(重松清)

2008年01月17日 | 読後メモ
かなり ヒサンな話らしい ということで びびりながら 読みました^^;
読後 暗ーくなるようなお話は 苦手なんですわ;;

 表紙も すばらしすぎるし(;^_^A



ところが 想像してたのと ちょと違って
それはもう ヒサンな人生なんだけど 強い「ひとり」になりたい男の子の話だった

主人公のシュウジには 兄がいる
両親の自慢の 秀才の兄
差別と偏見にみちた わがままな兄

兄は 高校へ入学して 壊れる
してはいけない罪を犯す

家庭が 壊れる
シュウジは 学校で いじめにあう
両親に 捨てられる

中学生のシュウジは 人生に絶望する;;

と 不幸てんこ盛りなんですが;; シュウジの周りに 強い「ひとり」がいる

重たーい過去を背負った 神父さん 同級生の女の子 やくざの情婦

「ひとり」が もう一人いる
もっと強い「ひとり」がいる
だから シュウジは 孤独に耐えられる
「ひとり」が 一人でいてくれるから 自分の「ひとり」を 受け容れられる



悲しさや悔しさでなく やさしさで 泣けました

「ひとり」と「ひとり」で ふたつになれるといいね

がんばれ シュウジ




おもしろかった 神父さまのお話

運命と 宿命の違い

「にんげん」は 必ず 死ぬ。 死なない「にんげん」はいません
これが 「にんげん」の宿命

「にんげん」の死ぬときは ひとそれぞれ
死んでしまう理由も 死ぬまでの生き方も ひとそれぞれ
自分が どんな生き方をして いつ どんなふうに死んでいくのか それが運命




運命と 人生の違い

運命は すごろく盤
幸せなマス目と 不幸なマス目がある
そのマス目の どこに停まって どこを飛ばしていくのか それが 人生

しあわせなマス目に たくさん停まる人は 運がいい
しあわせなマス目が たくさんある人もいる。 少ない人も いる。

でも どんなひとにも チャンスはある。 権利はある。
そして 「にんげん」は 誰でも いつかは死んでしまうという宿命がある
だから 「にんげん」は 公平なのです と


うーむ いいお話だわー
最近 お気にの 馬場俊英さん「スタートライン」を 思い出してしまった^^
チャンスは 何度でも 君のそばに


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2 コメント

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Unknown (たねぶり)
2008-01-17 11:07:11
おぉぉ~実は私もためらっていた本です。
やっぱり、書評だけじゃなく表紙がムンクの叫びよりも強烈な絶望感や悲壮感が出てるように感じて…^^;
読了の感想を見て、重松清の作品は しみる作品が多いみたいですね。
幅広い設定の話があるからソフトな物を選んで読んでましたが私も読んでみたくなりました♪
しかし、できれば表紙は隠して読みたいです…
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でしょー (morusuzu)
2008-01-18 00:21:34
表紙 すごすぎよねー!
表紙だけで びびらせる?とは すばらしすぎ!
わたしも 図書館で持って歩いてるとき ほかの本の下に 隠してしまいました(;^_^A
ぜひ 隠しつつ 読んでみてください^m^
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