岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

特別支援学級の編成、一歩前進

2017-09-13 | 教育・子育て充実のとりくみ
 岡山県教育委員会は今年度から、国が示す基準で特別支援学級を編成する方針に改めたことが、このほど明かになりなりました。これまで県教委は、「学年に関係なく8人までは1学級」という独自の基準で編成しており、その是正を求める声が障害児をもつ親など関係者からあがっていました。

 改善した編成の効果がもっとも顕著にあらわれたのが岡山市立小学校でした(写真)。県教委独自の基準による昨年度の編成(赤棒)では、1学級を1学年で編成していた学級は5.7%だった一方、1学級に5学年の児童が在籍する学級が7.9%もありました。今年度、国の基準により編成した結果(紫棒)、5学年での編成が3.5%になり、1学年での編成が18.5%となりました。 

 私は昨年の県議会一般質問で、支援の必要な子どもたち十分な教育が保障されているのかと、この問題をとりあげました。教育長は「(多学年が在籍する学級では)加配教員、非常勤講師や支援員を配置したり、複数の教員が指導に当たる体制にし充実につとめている」と答弁。
 私は、現場では、多学年の児童が混在することで教科によっては混乱をきたしているとの話をきくこと、国の編成基準では、「同一学年で8人以上の児童生徒が在籍する場合は、その学年で編成する」としており、この基準に改めることを求めました。また、特別支援学級に子どもが通う父母や障害者団体、教育の充実を求める先生などが、改善の要望書を提出しました。

 先日おこなわれた教員OBや市民団体、個人でつくる「岡山教育文化センター」と県教委の懇談で、「今年度から、原則として国が示す基準に改めた」との回答を得ました。岡山市は今年度から市教委独自で教員配置をすることになりましたが、そこでも国の基準で編成するようにしているとのことでした。

 図にはしていませんが、全県においては、県教委の独自基準により編成した昨年度は、1年生から6年生まで在籍する学級が4学級で0.5%。3学年以上の児童が在籍する学級が61%もありました。国基準にあらためた今年度の編成では、6学年の編成は3学級で0.3%となり、3学年以上の児童が在籍する学級は55%まで減少しました。
 残念ながらもともと児童数が少ない市町村では、国の基準でも1学級の編成が多学年となるケースが残るため、岡山市ほど違いが明確に現れませんでした。今後も引き続き、多学年の学級編成を少なくするため、県教委の努力、国における教員配置の充実を求めたいと思います。
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