東京★秩父★函館ノマド生活 末端社長!森田博の公式ブログ

趣味の世界と零細企業末端社長としての近況報告。
書きたいことを書き、たまにアッと驚くことを発表する。

過去の実績をあまり聞くな、無駄だよ

2010-06-19 13:44:00 | ラスト
●Aさん(45才)はリストラで職を失い、名古屋にいったらしい。

「タクシーの仕事一本で豪邸を建てた人がいる」と聞いて昨春、タクシー会社の説明会に参加したのだった。
人事の人がパワーャCントを使って成績上位者の月間売上をみせてくれた。そこには100万円台の売上がズラッと並んでいた。

その売上の半分がドライバーの収入であり、それに加算して賞与もあるので年収1,000万円も決して不可能ではない、ということだった。

●Aさんは「自分も家を建てたい」と思いタクシーの世界に飛び込んだ。入社してすぐに分かったことは、100万円台の月間売上は二年前の数字だったということ。そして今、世間ではリーマンショックとやらが起きているということ。

●Aさんの売上は30万円台にとどまり、毎月の収入はなかなか20万円に届かない。
だが、タクシー業界のことも名古屋のことも知らないので、先輩ドライバーを頼ってなんでも吸収しようと勉強してきた。
ところが、先輩の体験談は参考にならないということがすぐに分かった。最初のうちはとても興味深かったが、三日もしたら飽きてきた。

なぜなら、いつも同じような自慢話ばかりをする。

・あの時は、名古屋から四日市まで一日四回もチケットで往復したものさ
・20年前なんかは、一台の空車に7人も8人もお客が群がってきて奪い合いをした。だから一番遠くまで行く人を選んで乗せたものだよ

●そんな昔話を延々と聞かされても何の参考にもならない。今月の目標を達成するために何をしているのかを聞いても答えてくれない。

最初は企業秘密だから内緒にしているのかと思ったが、どうやらノーアイデアのようだ。

●今、Aさんの営業所で一番成績が良い人は一ヶ月で80万円ほど売り上げるという。そうした上位者は、企業と個人契約を結んでいたり、特定個人と専属契約を結んでいるとのことだった。Aさんも「家を建てる」という夢はあきらめていないので、何か自分なりの金脈を見つけようと日夜知恵をしぼっているという。

●何の世界でも勝者になる人と敗者になる人がいる。ここでいう敗者とは挑戦をあきらめて妥協しまくって生きている人をさす。そしてあたかも成功者のような口ぶりで話す。

勝者と敗者を分けているのは考え方の習慣であり、それが成功的なのか非・成功的なのかによって決まる。

ネガティブな議論や相手を見下した先輩のアドバイスなど無に等しい。

●考え方の習慣とは、発想の条件反射のようなものである。

誰だって潜在意識の中に成功的なものと非・成功的なものとが同居生活をしているが、肝心なところでどちらが支配しているか、という問題だ。

●そういう点で、一定の間をおいた反復によって成功的なものの見方や考え方を養っていく必要がある。それはサムライの子が四書五経をくり返し素読して武士道精神を養っていったのと似ている。

他人の過去の栄光を聞いても、成功はしない。問題は今なのである。

みんな、夢を持って明るく生きようぜ。


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