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柏梨庵先生の歴史ブログ

柏梨庵先生の歴史と文化について語るgooブログ

日本史A・研究ノート第1章ヨーロッパの近代社会の成立と日本

2018-04-22 19:46:07 | 元日本史教師の柏梨庵先生が歴史と文化について語ります。
第1章 ヨーロッパの近代社会の成立と日本
①ヨーロッパの近代社会の成立
・17~18世紀 市民革命⇒市民社会の成立➡民主主義の発達
・18~19世紀 産業革命(=科学技術を産業に応用)⇒工業社会の成立➡資本主義の発達(=利潤の追求が目的➡安い資源・原材料・市場が必要=植民地)
②19世紀の国際情勢
◎欧米列強のアジア侵略(植民地獲得競争)
イギリス➡インドの植民地化
フランス➡ベトナムの植民地化
オランダ➡インドネシアの植民地化
ロシア➡シベリアを征服し、千島列島を南下して日本に接近(18世紀末~)
アメリカ➡捕鯨船の補給基地確保と対中貿易のために日本に接近
⬇ ⬇ ⬇
しかし、最終的目的地は中国
(豊富な資源・材料と市場)

③徳川幕府の対応
◎幕府の基本的外交方針=鎖国体制の維持
1792➡ロシアのラクスマンの根室来航
1804➡レザノフの長崎来航⬅拒否
⇒北方探検の必要性-最上徳内
・近藤重蔵・間宮林蔵の派遣
伊能忠敬➡大日本沿海與地全図の作成
1808➡フェートン号事件(イギリス軍艦の長崎襲撃)
◎欧米列強の日本近海への出現とロシアとの紛争続発
1825➡異国船打払令(無二念打払令)
1828➡シーボルト事件
1837➡大塩平八郎の乱/モリソン号事件 ⇒蛮社の獄=幕府の外交政策を批判した知識人グループ(尚歯会)を弾圧
1840~42アヘン戦争
(清がイギリスに敗れたという情報)
⇒天保の薪水給与令
1844➡オランダ国王の開国勧告
⬅幕府は黙殺
1844➡ビッドル来航(威力偵察)
⬅幕府は拒否
②19世紀の国際情勢
◎欧米列強のアジア侵略(植民地獲得競争)
イギリス➡インドの植民地化
フランス➡ベトナムの植民地化
オランダ➡インドネシアの植民地化
ロシア➡シベリアを征服し、千島列島を南下して日本に接近(18世紀末~)
アメリカ➡捕鯨船の補給基地確保と対中貿易のために日本に接近
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しかし、最終的目的地は中国
(豊富な資源・材料と市場)

③徳川幕府の対応
◎幕府の基本的外交方針=鎖国体制の維持
1792➡ロシアのラクスマンの根室来航
1804➡レザノフの長崎来航⬅拒否
⇒北方探検の必要性-最上徳内
・近藤重蔵・間宮林蔵の派遣
伊能忠敬➡大日本沿海與地全図の作成
1808➡フェートン号事件(イギリス軍艦の長崎襲撃)
◎欧米列強の日本近海への出現とロシアとの紛争続発
1825➡異国船打払令(無二念打払令)
1828➡シーボルト事件
1837➡大塩平八郎の乱/モリソン号事件 ⇒蛮社の獄=幕府の外交政策を批判した知識人グループ(尚歯会)を弾圧
1840~42アヘン戦争
(清がイギリスに敗れたという情報)
⇒天保の薪水給与令
1844➡オランダ国王の開国勧告
⬅幕府は黙殺
1844➡ビッドル来航(威力偵察)
⬅幕府は拒否

世界史A第1章(1)大航海時代

2018-04-22 19:13:23 | 元日本史教師の柏梨庵先生が歴史と文化について語ります。
第1章 ヨーロッパ近代の幕開け
(1)大航海時代
〈背景〉
①レコンキスタによるキリスト教布教熱の高まり
➡ポルトガル・スペインの繁栄
②東方貿易の転換-15~16世紀西アジアをオスマントルコが制圧➡中継貿易から直接貿易へ
③肉食の普及➡香辛料需要の増大(コショウ・ナツメグ・クローブなど=インド・東南アジア原産)
④未知の世界への関心➡13世紀のモンゴルの侵攻・11~13世紀の十字軍の派遣・マルコ・ポーロの『東方見聞録』
⑤遠洋航海術の進歩➡大型船の建造・



・羅針盤の改良

・海図の進歩

・壊血病の克服
(2)ポルトガルとスペイン
①ポルトガル➡14世紀末~15世紀初め(ジョアン1世・エンリケ航海王子⇒アフリカ西岸を南下し喜望峰へ到達➡1498ヴァスコ・ダ・ガマ=東廻りインド航路の開発
②スペイン➡1492グラナダ王国を滅ぼしレコンキスタ終了、同年コロンブスがアメリカへ到達➡16世紀カルロス1世の命により1519~22マゼランの世界周航・フェリペ2世の時代には「太陽の沈まない帝国」と言われる
(3)世界の分割
1493トルデシャリス条約
1529サラゴサ条約

(4)ポルトガルの東アジア制覇➡インドのゴア・中国のマカオ➡1543日本の種子島1580~40スペイン領
(5)スペインのアメリカ大陸侵略
まずキリスト教の宣教師を派遣➡軍隊を派遣(コンキスタドール)=メキシコのマヤ文明やコルテスがアステカ帝国を滅ぼす。ピサロが南米アンデスのインカ帝国を滅ぼす。インディオの奴隷化⬅非難⇒アフリカから黒人の奴隷化が強まる
(6)大航海時代の影響
①価格革命=メキシコ・南米から銀の流入➡ヨーロッパの物価上昇
②商業革命=商業の中心が地中海から大西洋沿岸の都市に移り商業資本が発達
③生活革命=新大陸の新しい物産の流入(タバコ・トウモロコシ・ジャガイモ・トマト・カボチャ・梅毒など)

大航海時代ノート

2018-04-19 14:02:06 | 元日本史教師の柏梨庵先生が歴史と文化について語ります。
第1章近代の幕開け
(1)大航海時代
◎要因
①未知の世界への関心(13世紀のモンゴルの侵攻・マルコ・ポーロの『東方見聞録』・十字軍の遠征)
②レコンキスタによるキリスト教布教熱の高まり
③肉食の普及➡香辛料の需要(コショウ・ナツメグ・クローブなど-原産地はインドと東南アジア)
④航海術の進歩➡羅針盤の改良・地球球体説・遠洋航海術の進歩
◎経済的要因
13~14世紀…東方貿易-インド東南アジアの香辛料➡イタリア商人➡ヨーロッパ
15~16世紀…オスマン帝国の西アジア制覇・香辛料➡イスラム商人➡イタリア商人➡ヨーロッパ(価格の高騰)
16世紀~直接貿易・航路の開発・国王の支援➡産直輸入
◎ポルトガルの発展
15世紀初めジョアン1世・エンリケ航海王子➡アフリカ西岸を南下➡喜望峰の発見➡1498ヴァスコ・ダ・ガマ=東廻り航路の開発
◎スペインの発展
1474アラゴンとアスティリヤの合同=スペイン王国の成立
1492グラナダ王国を滅ぼしレコンキスタ終結・コロンブスのアメリカ到達

(▼コロンブス)


1516~22マゼランの世界周航
◎世界の分割
1494トルデシャリス条約-大西洋側(紫の線)

(ウィキペディアより)
1529サラゴサ条約-太平洋側(緑の線)
◎スペインのアメリカ大陸侵略
まずキリスト教の宣教師を派遣➡軍隊を派遣(コンキスタドール)=コルテス➡メキシコのマヤ文明やアステカ帝国を滅ぼす。ピサロ➡アンデスのインカ帝国を滅ぼす。

(▼スペイン人に焼き殺されるインカの人々)

(「間違いが在れば改めましょう。」より)


◎スペイン帝国の繁栄
16世紀-カルロス1世(神聖ローマ皇帝としてはカール5世)~フェリペ2世➡オスマン帝国を破り(1571レパント沖海戦)、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれる。
1567~1648ネーデルラント(オランダ)独立戦争➡フランドル地方は毛織物の産地・カルヴァン派の新教徒が多い➡1588アルマダ海戦(スペインがイギリスに敗れる)

⇒スペイン帝国の衰退

世界史Aの授業開始!

2018-04-18 18:17:15 | 元日本史教師の柏梨庵先生が歴史と文化について語ります。
新学期が始まって、授業が苦労だよ。日本史はともかく世界史がねえ。久々にやるものだからイマイチ調子がつかめない。


どうせできないんだから、近現代史をやろうと思ったんだけど、世界史Aって近現代史でいいんだよね。あれ?違ったっけ?まあ、いいや。


今日は大航海時代をやったけど、「思い募りて言葉足らず」の感があるね。だいたい近代の始まりを大航海時代・ルネサンス・宗教改革から始めていいのかもよくわからない。昨日本をよんでたら、ルネサンスは中世の終わりって出ていた。教科書によって扱いが違うらしい。全然知らなかったよ。だいたい文科省が進めている「アクティブ・ラーニング」なんてやる気ないし。歴史の授業は歴史を学ぶ楽しさを知ってくれれば充分ですよ。まず基本的なことを知らなければ議論なんてできないしね。文科省の役人や教育委員会は何考えてんだろう?世界史の授業をやるようになると新しい発見が続出だよ。

ネットで「レコンキスタ」を検索したら、こんな画像が出て来たよ。中国のサイトらしいんだけど。


(神無kei 的無聊雜談より)


よくわかりましぇーん!